いよいよ北米レッグも佳境に差し掛かってきた最新ツアー“This Is Not a Drill”。そんな終盤ショウをレポートする最新ライヴアルバムが登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「2022年10月3日グレンデール公演」。その極上オーディエンス録音です。当店ではツアー開始直後からライヴアルバムをご紹介してきましたが、夏場はなぜか録音事情が芳しくなく、一時はレポートも途切れ気味でした。しかし、ここに来てツアーの盛り上がりに連動するかのようにオーディエンス録音も活況。本数もクオリティも右肩上がりとなってきました。まずは、そんな当店コレクションとツアーの進捗状況をスケジュールで確認してみましょう。2022年(北米・6月21日:Late Show With Stephen Colbert出演・7月2日:ドレス・リハーサル・7月6日『PITTSBURGH 2022』・7月8日ー8月31日(23公演・9月3日『KANSAS CITY 2022』・9月6日『DENVER 2022: ROGER'S 79TH BIRTHDAY』・9月8日ー13日(3公演)・9月15日『VANCOUVER 2022』・9月17日ー10月1日(7公演)・10月3日:グレンデール公演 ←★本作★・10月6日+8日(2公演) >>今ココ<<・10月11日ー15日(メキシコ3公演)2023年(欧州)・3月17日ー5月28日(29公演)・5月31日ー6月6日(英国3公演)これが現在までに公表されているスケジュール。ツアーは今まさに進行中で、アメリカ/カナダの全日程が終了。残すところメキシコ3公演のみとなっています。また、ツアーの進捗と同時に来年の日程も増加中。前回レポートより2公演増え、そろそろ“This Is Not a Drill”の全景も見えてきた感じです。そんな中で本作のグレンデール公演は北米レッグの38公演目。ほぼ一週間前に行われたばかりのコンサートでした。そんな最新レポートは、もちろんサウンドも極上級。先日は異次元サウンドの『VANCOUVER 2022(Amity 700)』にド肝を抜かれましたが、本作はどちらかというと『DENVER 2022(Amity 698)』の方に近い。芯は力強くオンではあるものの、そこにほんのりと纏ったホール鳴りが艶とダイナミズムを添加している。もちろん、その鳴りが距離感になったり細部を隠してしまったら元も子もないわけですが、本作にその心配はなし。芯の突進力が素晴らしく、アタックもディテールも鳴りのベールを突き破るようにして手元に届く。様々な楽器が織りなすシンフォニックなアンサンブルを重厚に彩りつつ、メロディや歌詞の一語一語がじんわりと胸に染み渡る。そんな包容力と美しさを兼ね備えた名録音なのです。そんなダイナミック・サウンドで描かれるのは、そろそろお馴染みになってきた“This Is Not a Drill”のフルショウ。セットは固定ではありますが、念のためにここでも整理を再掲しておきましょう。第一部・ザ・ウォール#1:Comfortably Numb/The Happiest Days Of Our Lives/Another Brick In The Wall Part 2/3・ソロ:The Powers That Be/The Bravery Of Being Out Of Range/The Bar(★)・炎/アニマルズ:Have A Cigar/Wish You Were Here/Shine On You Crazy Diamond (parts VI-VII)/Sheep 第二部・ザ・ウォール#2:In The Flesh/Run Like Hell・イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?:Deja Vu/Is This The Life We Really Want?・狂気(B面):Money/Us And Them/Any Colour You Like/Brain Damage/Eclipse・その他:Two Suns In The Sunset/The Bar (reprise)(★)/Outside The Wall ※注:「★」印は未発表の新曲。 新型コロナ・パンデミックによって延期が繰り返され、「最後のツアーになるかも知れない」との言葉と共に始まった“This Is Not a Drill”。その北米レッグももうすぐ終了です。ラテンノリのメキシコでは極上サウンドは難しく、次なる欧州レッグまでは半年ほど待たねばならない。もしかしたら本作が2022年最後の名録音になるかも知れません。世界情勢が苛烈になるほど重みが増すロジャー・ウォーターズの最新ライヴ。「2022年10月3日グレンデール公演」の極上オーディエンス録音。ほんのりとしたホール鳴りが艶とダイナミズムを添加するタイプの美録音ながら、オンな芯の突進力も素晴らしく、アタックもディテールも鮮やかに手元に届く。様々な楽器が織りなすシンフォニックなアンサンブルを重厚に彩りつつ、メロディや歌詞の一語一語がじんわりと胸に染み渡る。そんな極上サウンドで最新“This Is Not a Drill”フル体験できます。Desert Diamond Arena, Glendale, Arizona, USA 3rd October 2022 TRULY PERFECT SOUND Disc 1(66:16)1. Intro 2. Comfortably Numb 3. The Happiest Days of Our Lives 4. Another Brick in the Wall, Part 2 5. Another Brick in the Wall, Part 3 6. The Powers That Be 7. The Bravery of Being Out of Range 8. The Bar 9. Have a Cigar 10. Wish You Were Here 11. Shine On You Crazy Diamond (Parts VI-Ix) 12. SheepDisc 2(78:27) 1. Intro 2. In the Flesh 3. Run Like Hell 4. Deja Vu 5. Is This The Life We Really Want 6. Money 7. Us and Them 8. Any Colour You Like 9. Brain Damage 10. Eclipse 11. Encores Intro (Roger Speaks) 12. Two Suns in the Sunset 13. The Bar (Reprise) 14. Outside the Wall