ブルース・スプリングスティーンやスティング、トレイシー・チャップマン……そして、ピーター・ガブリエル。当代きってのスター達が一堂に会して世界を巡った“HUMAN RIGHTS NOW! Tour”を伝える極上ライヴアルバムが登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「1988年9月21日ロサンゼルス公演」。その現場を絶対名手マイク・ミラードが真空パックした超極上オーディエンス録音です。“HUMAN RIGHTS NOW! Tour”と言えば、日本公演の名盤『HUMAN RIGHTS NOW!: TOKYO 1988』が象徴と君臨しておりますが、本作はその米国版でもあるわけです。良い機会でもありますので、ツアー概要を俯瞰してそれぞれの位置関係を確認しておきましょう。・6月5日ー11日:英国(3公演)・8月28日ー9月10日:欧州(7公演)・9月13日ー23日:北米(6公演)←★ココ★・9月27日『HUMAN RIGHTS NOW!: TOKYO 1988』・9月30日:ニューデリー公演・10月3日:アテネ公演・10月7日+9日:アフリカ(2公演)・10月12日ー15日:南米(3公演)これが1988年のピーター・ガブリエル。冒頭の英国公演は“The Princes Trust Rock Gala”やネルソン・マンデラ氏の70歳バースデー・イベントで、「欧州」レッグ以降が“HUMAN RIGHTS NOW! Tour”です。本作のロサンゼル公演は「北米」篇の5公演目であり、日本版の約1週間前のステージでした。この日はミラードが大量に記録しており、トリのスプリングスティーンの他、スティング篇『Uxbridge 1718』やトレイシー篇『Uxbridge 1658』も公開済み。本作は、その完結篇とも言うべきガブリエル編なわけです。実際、本作のサウンドはスティング/トレイシー篇と酷似している。その空気感が透き通っていてディテールまで克明。日本では音響に難のある東京ドームでしたが、本作の現場は壁も天井もない“ロサンゼルス・メモリアル・コロシアム”。完全に反響ゼロでPAが吐き出す出音をダイレクトに拾っているからこそのキリッとした鮮やかさが素晴らしいのです。巨大スタジアムだけにサウンドボードと間違えるような密着感ではないものの、その分秋祭りのような現場の開放感がリアルでスケール感もたっぷり。ミラードはあまりスタジアムを好まなかったそうですが、大会場ならではの旨みも格別。「弘法筆を選ばず」を地で行く名録音なのです。セットは日本公演から「Red Rain」を抜いたスタイルなので省略しますが、当時はまだ未公開だった映画『最後の誘惑』に提供した「Of These, Hope」も披露。「Don't Give Up」ではトレイシー・チャップマンが登場し、ケイト・ブッシュの代わりにデュエットの相手役を務めています。80年代の音楽シーンを代表するスターが集った“HUMAN RIGHTS NOW! Tour”。その現場を絶対名手が真空パックした銘品ライヴアルバムです。名作・傑作が溢れ返るミラードのGENESISファミリー・コレクションとしてだけでなく、スティング篇やトレイシー篇と共にフェスならではのムードも味わって頂きたいリアルなドキュメント。「1988年9月21日ロサンゼルス公演」の極上オーディエンス録音。絶対名手マイク・ミラードの1stジェネ・マスターで、空気感が透き通っていてディテールまで克明。壁も天井もないオープン型スタジアムだからこそ反響ゼロでPAが吐き出す出音をダイレクトに拾っており、開放感もたっぷり。激レアな「Of These, Hope」やトレイシー・チャップマンとデュエットする「Don't Give Up」も超クリア・サウンドで楽しめます。 Los Angeles Memorial Coliseum, Los Angeles, CA, USA 21st September 1988 PERFECT SOUND (63:08) 1. Of These, Hope 2. Games Without Frontiers 3. Shock The Monkey 4. No Self Control 5. Don't Give Up (with Tracy Chapman)★ 6. Sledgehammer 7. Band Introductions 8. In Your Eyes 9. Biko