歴史的大名盤『ロンドン・コーリング』で時代の寵児へと登り詰めた1979年のTHE CLASH。その革命前夜を象徴する伝説録音の最高峰盤が登場です。そんな本作に刻まれているのは「1979年9月8日モントレー公演」。伝説の音楽祭“TRIBAL STOMPフェスティバル”に出演した際の超絶級オーディエンス録音です。1979年と言えば、『動乱』時代と『ロンドン・コーリング』時代の端境期。わずかな日付の違いでも意味が異なってきますので、まずは当時の活動スケジュールを振り返ってショウのポジションを確かめてみましょう。1979年・1月3日:ライセウム劇場・1月31日ー2月20日:北米#1(8公演)・4月29日+5月5日:欧州#1(2公演)・6月21日:ニューヨーク公演・7月5日ー8月4日:欧州#2(4公演)《8月『ロンドン・コーリング』製作開始》・9月8日ー10月16日:北米#2(23公演)←★ココ★《12月14日『ロンドン・コーリング』発売》・12月26日+27日:英国#1a(2公演)1980年・1月5日-2月23日:英国#1b(41公演)・2月27日:パリ公演・3月1日ー4月27日:北米#3(11公演)・5月9日-6月5日:欧州#3(20公演)・6月9日-18日:英国#2(8公演)←※HAMMERSMITH 1980・6月21日:レイキャビク公演《12月12日『サンディニスタ!』発売》 これが1979年/1980年のTHE CLASH。『ロンドン・コーリング』は1979年8月ー11月に製作されており、その合間を縫うように「北米#2」も平行。本作の“TRIBAL STOMPフェス”出演は、その初日でもありました。そんなショウは、何よりも伝説的な名録音が残された事で有名。あまりにも高音質でかつては……いや、現在でもFMサウンドボードと信じられているほどでして、『ロンドン・コーリング』と同時期に録音されたライヴアルバムとして長年の大定番とされてきました。本作は、そんな象徴録音の最高峰盤。マスターテープから直接デジタル化されたものなのです。実際、そのサウンドは過去最高。厳密に判定すれば生々しい喝采を吸い込んだオーディエンス録音に違いないのですが、肝心要の演奏音やジョー・ストラマーの歌声はサウンドボードそのもの。“モンテレー・フェアグラウンズ”に特設された野外ステージだけに反響ゼロなのは分かりますが、ゼロ距離感で迫る超ダイレクト感や現場アンプが発しているわずかな電磁ノイズ(曲寒中にちいさくジジジ……と聞こえるアレです)まで克明なディテールはそれだけでは説明が付かない。恐らくはPAに張り付くように録音したのでしょうが……。音源知識が広まった現代でもサウンドボードと信じる声が後を絶たないのも納得。実際、音楽アルバムとしてはサウンボードと何も変わらないサウンドなのです。しかも、本作はその大元マスター。ダビング痕などあろうはずもなく、瑞々しさも究極です。そんな「これサウンドボードだよね?級」とでも呼びたいクオリティで画かれるのは、大名盤『ロンドン・コーリング』制作中という奇跡のバンド・ポテンシャルが爆発するフルショウ。『ロンドン・コーリング』時代と言えば、名盤『HAMMERSMITH PALAIS 1980 2ND NIGHT』が大定番。ここで比較しながらセットを整理してみましょう。白い暴動(11曲)・I'm So Bored With the USA/Complete Control/Jail Guitar Doors/(White Man) In Hammersmith Palais/Police & Thieves/Clash City Rockers/What's My Name/Janie Jones/Garageland(2テイク)/Career Opportunities(2テイク:★)/White Riot(2テイク:★)その他(7曲)・動乱(獣を野に放て):Drug-Stabbing Time(★)/Stay Free/Safe European Home・その他:Capital Radio/London Calling/Armagideon Time(2テイク)/Fingernails(2テイク:★) ※注:「★」印は名『HAMMERSMITH PALAIS 1980 2ND NIGHT』で聴けなかった曲。……と、このようになっています。「2テイク」となっているのは、ボーナス・トラックとしても収録されている曲。本作はフル録音を完全収録していますが、その後に同録音による7インチ・シングル『TRIBAL STOMP, THE ENCORE EP』も復刻収録しています。本編録音と同じルートで発掘されたもので、ピッチも狂っていたネット音源とは違い、細心マスタリングで可能な限り整えて永久保存されています。そして、セットは『白い暴動』ナンバーの大盤振る舞い。上記のように『HAMMERSMITH PALAIS 1980 2ND NIGHT』はアルバム発売から半年後だけに『ロンドン・コーリング』の新曲も盛りだくさんでしたが、本作はタイトル曲程度に押さえてクラシック重視になっています。中でも目玉なのが「Fingernails」。元THE FLATLANDERSのジョー・エリーの曲で、彼は後に「Should I Stay or Should I Go」にも参加するシンガー/ギタリスト。ストラマー&エリーの本格的なレコーディング計画は実を結びませんでしたが、本作では貴重なコラボレーションを楽しめるのです。エネルギーが溢れ出すような生演奏は、まさに『ロンドン・コーリング』ポテンシャル。その潜在力とステージ・テンションで初期の名曲群をビルドアップさせて叩きつけてくるライヴアルバムです。伝説録音をマスター・ダイレクトでアップグレードさせた文化遺産そのものの1枚。「1979年9月8日モントレー公演」の超絶級オーディエンス録音。FMサウンドボードと信じられているほどの超ダイレクトな伝説録音で、本作はマスター・テープから起こされた最高峰盤。実際、演奏音やヴォーカルはサウンドボードそのもので、曲間で現場アンプから漏れる電磁ノイズまで克明に拾っている凄まじさ。『ロンドン・コーリング』制作中のバンド・ポテンシャルが爆発し、ジョー・エリーも参加する激レア「Fingernails」まで楽しめる文化遺産アルバムです。Monterey County Fairgrounds, Monterey, CA, USA 8th September 1979 ULTIMATE SOUND (72:02) 1. Intro 2. I'm so Bored of the USA 3. Complete Control 4. London Calling 5. Jail Guitar Doors 6. White Man in Hammersmith 7. Drug Stabbing Time 8. Police and Thieves 9. Stay Free 10. Safe European Home 11. Capital Radio 12. Clash City Rockers 13. What's My Name 14. Janie Jones 15. Garageland 16. Armagiddeon Time 17. Career Opportunities 18. Fingernails (Joe Ely vocals) 19. White Riot From the single "TRIBAL STOMP, THE ENCORE EP" 7 Inch Blue Vinyl 20. Garageland 21. Armagideon Time 22. Career Opportunities 23. Fingernails (Joe Ely vocals) 24. White Riot Joe Strummer - lead vocals, rhythm guitar Mick Jones - lead guitar, vocals Paul Simonon - bass, vocals Topper Headon - drums, percussion, vocals





























