『SAVE YOURSELF』唯一にして最高峰であったサウンドボード・アルバムにアップグレード・マスターが新発掘! そんな本作に刻まれているのは「1990年5月25日ロサンゼルス公演」。伝統の名会場“パレス・シアター”で記録されたステレオ・サウンドボード録音です。“SAVE YOURSELF Tour”の極上級ライヴアルバムと言えば、ファンの悲願。『PERFECT TIMING』時代は日本公演などの名記録が数多く、アンプラグド・ライヴしかやらなかった『M.S.G.』時代は公式映像を始めとしたプロショットが量産された。ところが、本来のハードロック路線の名作である『SAVE YOURSELF』はオーディエンス録音を含めてもかなりの寡作期。その気になるクオリティの前に、まずはショウのポジション。なかなかご紹介する機会の少ない『SAVE YOURSELF』時代の活動概要から俯瞰してみましょう。1989年《10月10日『SAVE YOURSELF』発売》1990年・1月26日:サンタモニカ公・2月18日ー3月18日:北米#1(8公演)・4月10日ー5月25日:北米#2(31公演)←★ココ★ これが1989年/1990年のMcAULEY SCHENKER GROUP。翌1991年からCONTRABANDたRATT共演も出てきて雑多になりますが、この時点ではシンプルでした。1989年には『SAVE YOURSELF』リリースだけでライヴはなく、1990年は北米限定で40公演ほどの短いツアーを実施。本作のロサンゼルス公演は、その最終日にあたるコンサートでした。そんなショウはサウンドボード録音が残されたことで知られ、当店でも『SEQUENCE OF EVENTS(の一部)』としてお馴染みでした。本作も同じサウンドボードではあるものの、ごく最近になって名門「Krw_co」から発掘されたアップグレード・マスターなのです。アナログ・サウンドボードから直接録音されたクオリティは、控えめに言って「まるで別物」。従来マスターはヒスも強烈ならゴワゴワでノイジー。貴重だからこそノイズを脳内消去して楽しむタイプでした。ところが、本作はそうした脳内作業が一切必要ない。オフィシャル級と呼ぶには生々しすぎるミックスは従来と同じではありますが、艶やかさも鮮やかさもまるで別次元なのです。しかも、本作はそんな新マスターをさらに整えた最高峰盤。従来とは比較にならないとは言え、わずかに残っていた高周波ノイズを抑え、ピッチや位相も補正。特にピッチはネット原音のままだとランダムに変化していたのですが、本作ではビシッと安定。音圧稼ぎなどの小手先の誤魔化しはせず、音楽作品としての完成度を高めたのです。そんな最高峰更新サウンドボードで楽しめるのは、貴重極まる“SAVE YOURSELF Tour”の真実。ここでそのセットも整理しておきましょう。マッコーリー・シェンカー・グループ(7曲)・セイヴ・ユアセルフ:Save Yourself/Bad Boys/This Is My Heart/Anytime/Get Down to Business(★)/I Am Your Radio(★)・パーフェクト・タイミング:Gimme Your Love クラシックス(6曲+α)・MSG:Into the Arena/On and On/Courvoisier Concerto/Lost Horizons・UFO:Rock Bottom/Lights Out/Doctor Doctor(*)※注:「★」印はこのツアーだけの限定曲。「*」印はルドルフ・シェンカー/クラウス・マイネが飛び入り参加する曲。……と、このようになっています。「Save Yourself」や「This Is My Heart」など、近年のMICHAEL SCHENKER FESTで復活した曲もありますが、「Get Down to Business」「I Am Your Radio」は正真正銘“SAVE YOURSELF Tour”でしか演奏されていない。「Bad Boys」「Anytime」にしても本来のエレクトリック・バージョンで楽しめるのです。そして、そんなセットを綴るパフォーマンスも感無量。次のアンプラグド・プロジェクトでは哀愁の美声を聴かせたロビン・マッコーリーも、ここではドスの利いたハードロック仕様で吠えますし、肝心要のマイケルもギターヒーローとしての矜持を見せつけるように泣きに泣き、弾きに弾き倒してくれるのです。そんなフルショウの最後には、本作最大の聴きどころでもあるゲスト共演も実現。この日が誕生日だったクラウス・マイネとルドルフ・シェンカーが登場して「Doctor Doctor」を共演する。兄弟共演は幾度も実現してきましたが、クラス&ロビンによる哀感ヴォイス・デュエットは極めて貴重です(冒頭クラウスのマイクがオフ気味ですが、ロビンがマイクを譲ったのか途中で突然改善します)。マイケルの存在感が薄かった『PERFECT TIMING』とも、アコースティックに活路を求めた『M.S.G.』時代とも異なる“SAVE YOURSELF Tour”。その決定盤となるステレオサウンドボード・アルバムです。ファンの夢の結晶とも言うべき大元マスターを永久保存する1枚。「1990年5月25日ロサンゼルス公演」のステレオ・サウンドボード録音。最近になって名門「Krw_co」から発掘された超アップグレード・マスターで、従来盤とはまるで別物。ヒスやゴワゴワも強烈だった従来マスターとは次元の異なる艶やかさや鮮やかさが素晴らしい。激レアナンバーも山盛りですし、クラウス・マイネ&ルドルフ・シェンカーの飛び入りも実現。コレクター待望であった『SAVE YOURSELF』時代の大決定盤が誕生です。The Palace Theatre, Los Angeles, CA, USA 25th May 1990 STEREO SBD(UPGRADE) (78:43) 1. Save Yourself 2. Bad Boys 3. Gimme Your Love 4. This Is My Heart 5. Into the Arena 6. On and On 7. Courvoisier Concerto 8. Lost Horizons 9. Anytime 10. Get Down to Business 11. I Am Your Radio 12. Rock Bottom 13. Lights Out 14. Happy Birthday Klaus 15. Doctor Doctor (with Klaus Meine & Rudolf Schenker) Michael Schenker - Guitar Robin McAuley - Vocals Steve Mann - Guitar, Vocals Rocky Newton - Bass, Vocals Bodo Schopf - Drums STEREO SOUNDBOARD RECORDING