AEROSMITH史上、唯一にして最大の特異点であった『ROCK IN A HARD PLACE』時代。その貴重な生演奏を脳みそに流し込んでくれる衝撃の極上サウンドボード・アルバムが登場です!そんな本作に刻まれているのは「1983年3月4日オーガスタ公演」。そのステレオ・サウンドボード録音です。AEROSMITHと言えば、ロック史でも珍しいほどメンバーチェンジの少ないバンドだったわけですが、「少ない」であって「ゼロ」ではなかった。ジョー・ペリー/ブラッド・ウィットフォードの代わりに「ジミー・クレスポ/リック・デュファイ」をギターに迎えていたのが『ROCK IN A HARD PLACE』でした。本作は、そんなオーディエンス録音ですら稀少な時代の極上サウンドボードなのです。良い機会でもありますので(少し長くなりますが)ここで「オリメンじゃないAEROSMITH」の歩みを俯瞰してみましょう。1979年《6月:ジョー離脱→ジミー・クレスポ加入》・6月30日ー10月7日:北米#1a(6公演)《11月16日『NIGHT IN THE RUTS』発売》・11月2日ー12月28日:北米#1b(11公演)1980年・1月10日ー12月3日:北米#2(28公演)1981年《7月:ブラッド離脱→リック・デュファイ加入》1982年《8月27日『ROCK IN A HARD PLACE』発売》・10月31日ー12月30日:北米#3a(31公演)1983年 1月4日ー3月5日:北米#3b(31公演)←★ココ★・4月21日ー5月30日:北米#4(9公演)・7月23日ー8月12日:北米#5(10公演)・10月30日:プロヴィデンス公演・12月28日ー31日:北米#6a(3公演)1984年・1月6日ー2月17日:北米#6b(7公演)《5月:ジョー/ブラッド復帰》これがオリメン崩壊から復活までの5年間。ライヴはすべて北米公演のみで、短いミニツアーが散髪する感じでした。その中で唯一、60公園を越える大規模ツアーだったのが「北米#3」。本作のオーガスタ公演は、その最後から2番目という最終盤のコンサートでした。そんなショウで記録された本作は、衝撃の超極上サウンドボード。何しろ本作のソースは、かの“レコード・プラント”から流出した14インチ・マスターなのです。“レコード・プラント”と言えば、『GET YOUR WINGS』から『NIGHT IN THE RUTS』までの名盤群を生み出して来た伝説のスタジオ。その由緒正しい素性を証明するかのように、極太でド迫力な芯が脳内にズカズカと侵入し、頭が生演奏で満たされる。「完全オフィシャル級」と呼ぶにはミックスが生々しすぎる気もしますが、演奏の主がAEROSMITHとなれば、それは欠点ではなく美点。しかも激レア時代となれば、いくら生々しくても「すぎる」事はありません。正直なところ、さらに究極を目指してリマスターも敢行したのですが、ほとんど変えようがなかった(開演パートのステレオ感が狂っていたので、そこは補正致しました)。それほどの強力サウンドボードなのです。しかも、本作はその超絶クオリティでフルショウ体験ができる。実のところ、オーガスタ公演サウンドボードはドラムソロの途中で終わっているのですが、その後の2曲分を翌日サウス・ヤーマス公演のサウンドボードで補完されているのです。この補完パートもメインと同じく“レコード・プラント”からの流出マスターでクオリティも酷似。この2曲が追加された事で、セットの完全形が再現されているのです。それでは、激レア時代のフルセットもチェックしておきましょう。闇夜のヘヴィ・ロック(4曲)・Big Ten Inch Record/Sweet Emotion/Walk This Way/Toys In The Attic(*)その他(9曲)・野獣生誕:Mama Kin/Dream On・飛べ!エアロスミス:Lord Of The Thighs/Train Kept A Rollin'(*)・ロックス:Back In The Saddle/Lick And A Promise・その他:Milk Cow Blues/Three Mile Smile/Lightning Strikes ※注:「*」印はボーナスのサウス・ヤーマス録音。……と、このようになっています。ツアー序盤には『ROCK IN A HARD PLACE』も多かったようですが、本作は最終盤とあってか新曲は「Lightning Strikes」だけ。貴重曲は望めないのですが、その一方でクラシックスを描くアンサンブルはまったく異なる。本作は、そんなツインの呼吸感に至るまでド直結サウンドボードで超・克明に味わえるのです。本来であれば、『ROCK IN A HARD PLACE』とセットでデラックス・エディション化していただきたい超絶サウンドボードです。本家本元の“レコード・プラント”に眠っていた秘宝。「1983年3月4日オーガスタ公演」のステレオ・サウンドボード録音。伝説スタジオ“レコード・プラント”から流出した14インチ・マスターで、超生々しい直結系ながら音質自体はオフィシャル級。録音されなかったラスト2曲も同クオリティの翌日サウンドボードで補完され、激レアな「ジミー・クレスポ/リック・デュファイ時代」のフルセットを楽しめる絶対盤です。Civic Center, Augusta, ME, USA 4th March 1983 STEREO SBD★完璧な音質 (79:54) 01. Intro 02. Back in the Saddle 03. Mama Kin 04. Big Ten Inch Record 05. Three Mile Smile 06. Lord Of The Thighs 07. Lick And a Promise 08. Sweet Emotion 09. Dream On 10. Lightning Strikes 11. Walk This Way 12. Milk Cow Blues 13. Drum Solo Cape Cod Coliseum, South Yarmouth, MA, USA 5th March 1983 14. Toys In The Attic 15. Train Kept A-Rollin' STEREO SOUNDBOARD RECORDING Steven Tyler - vocals, harmonica, percussion, keyboards Tom Hamilton - bass Joey Kramer - drums, percussion Jimmy Crespo - lead and rhythm guitar, backing vocals Rick Dufay - rhythm and lead guitar