2023年5月に行なわれた「ジェフ・ベック追悼コンサート」以来となる、クラプトンの秋の短期北米ツアーが9月8日からスタート。その全5公演の最終日となった9月16日デンヴァー公演を、デジタル・オーディエンス・レコーディングにて1時間45分にわたりコンプリート収録。まずこのツアーの大きなポイントは、ツアー開始1ヶ月前に亡くなった盟友ロビー・ロバートソンを追悼するため、オープニング2曲はロビー作のザ・バンドの楽曲をプレイしており、しかもいずれもボーカルもクラプトンが1人で務め、素晴らしいギター・ソロも披露。よってまさにこの短期間だけのスペシャルなセットとなっており、その後はほぼ近年の定番ではあるものの、「Tearin' Us Apart」が再びセットインしていたり、また同年の日本公演同様にJ.J.ケイルへの追悼として「Call Me The Breeze」をアコースティック・セットでプレイしていたりと、ここ近年カバー・ナンバーはほぼそのアーティストへの追悼の気持ちが込められているのも感慨深いところ。加えてアンコールの「High Time We Went」にはツアーのオープニング・アクトを務めたジミー・ヴォーンも飛入りしたりと、とにかく多くの友人を失いつつも、元気な姿で彼らへの想いを込めて円熟したパフォーマンスを繰り広げるあたり、すべて必聴・必見であり、この後にひかえている「クロスロード・ギター・フェス」への期待も高まる、ファン必聴マスト・アイテム。Live at Ball Arena, Denver, Colorado, USA 16th September 2023 Disc 1 : 1. Intro 2. The Shape I'm In 3. It Makes No Difference 4. Key To The Highway 5. Hoochie Coochie Man 6. I Shot The Sheriff 7. Driftin' 8. Nobody Knows You When You're Down And Out 9. Call Me The Breeze 10. Layla 11 Tears In Heaven Disc 2 : 1. Tearin' Us Apart 2. Wonderful Tonight 3. Crossroads 4. Little Queen of Spades 5. Cocaine 6. High Time We Went (with Jimmie Vaughan) Eric Clapton - guitar, vocals / Andy Fairweather Low - guitar, vocals / Chris Stainton - piano, keyboards / Paul Carrack - organ, keyboards, vocals / Nathan East – bass / Sonny Emory – drums / Katie Kissoon - backing vocals / Sharon White - backing vocals / Jimmie Vaughan - guitar, vocals