ジャズ全盛期の50年代から常に第一線で活躍し、特に偉大なピアニストにはなくてはならない存在として最も偉大なジャズ・ドラマーのひとりといわれるポール・モチアンが、新進気鋭の若手を率いてビバップのスタンダードをエレクトリックで新たな形を提示した、斬新なプロジェクトによる稀少なライヴが極上高音質ステレオ・サウンドボード収録で初登場!!テクニックを超えた多彩な表現力で、まるで歌っているようなドラムを叩けるドラマーなんてそうは居ません。常に最強の裏方として屋台骨を支えるそんなモチアンが自らリーダーとなり、当時売り出し中のこれからのジャズを牽引する新進気鋭の実力派クリス・ポッターとクリス・チークのダブル・テナーに、現代コンテンポラリー・ジャズ・ギタリストを代表するカート・ローゼンウィンケルとスティーヴ・ガーディナスのツイン・ギターに、巨匠スティーヴ・スワロウを率いて、マイルス、モンクらのバップのスタンダードをエレクトリック・バンド編成で演奏する幻のプロジェクト、エレクトリック・ビバップ・バンドによる1997年11月14日スイスで行ったローザンヌ・ジャズ・フェスティバルでの稀少なライヴを、レーベル独自の丁寧なマスタリングを施した極上高音質ステレオ・サウンドボードにて80分に渡り収録したアイテムが入荷しました!!ポール・モチアンというとその評価を決定的にしたエヴァンス・トリオはじめ、ECMでの数多い録音などで一般的に知的でクールな印象が強く、またそうしたドラミングを求めてモチアンを指名するミュージシャンがほとんどだ。しかし当のモチアンの初期は、ワイルドな黒人ドラマーを思わせるバップ・スタイルだった。そこで自らリーダーとしてのグループでは、まさにモチアンの原点回帰といえるバップを心から楽しんで演奏することを念頭に、しかしそこは巨匠といわれるモチアンならではの捻りを利かせ通常ならアコースティックで演奏するところ、敢えてエレクトリックでバップを演ってしまおうと、流石一筋縄ではいきません「マイルストーンズ」「ブルー・ミッドナイト」「セリア」「イースト・コースティング」他、バップ名曲群を、これほど楽しそうにプレイするモチアン聴いたことがない!のオンパレード。ベースにはやはり巨匠スティーヴ・スワロウがでんと構えて、モチアンと抜群にスウィンギーなプレイで屋台骨をガッチリと支え、パット・メセニーをしてサックスを入れたバンドを組みたいと言わせた、近年最高のサックス奏者の名をほしいままにする名手クリス・ポッターの初期の熱いプレイや、若手ギタリストの登竜門とも呼ばれていたエレクトリック・ビバップ・バンドのなかでも後に大きく羽ばたいたカート・ローゼンウィンケルと、パット・メセニーとウォルフガング・ムースピールの推薦でこのバンドに加入し頭角をあらわしたスティーヴ・ガーディナスの魅惑のプレイがぶつかり合うダブル・ギターと、若手時代の実力派達の演奏は今聴くととても新鮮だ。最も偉大なジャズ・ドラマーの一人としてその名を歴史に残すポール・モチアンが、伝統と革新を念頭に満を持して結成し1993年から10年以上続けた伝説のリーダー・グループ、エレクトリック・ビバップ・バンドの、最も充実していた全盛期のライヴを高音質でお楽しみ下さい!!