問題作『CRUSADER』を送り出し、新たな地平を切り拓こうともがいていた1984年のSAXON。知られざる黒歴史の真価を伝える新発掘ライヴアルバムが緊急リリース決定です!そんな本作に吹き込まれているのは「1984年2月13日ニューカッスル公演」。その一部始終を真空パックした超極上オーディエンス録音です。英雄SAXON全史でも『CRUSADER』時代はなかなか顧みられることのない時期。良い機会ですので、当時の活動概要から振り返ってみましょう。《2月『CRUSADER』発売》・2月4日ー26日:英国(19公演)←★ココ★・2月28日ー3月14日:欧州(12公演)・3月30日ー5月22日:北米(39公演)これが1984年のSAXON。『CRUSADER』の作風からアメリカ狙いのイメージもありますが、活動としてはヨーロッパ/アメリカが半分ずつ。ツアーは母国イギリスからスタートしており、本作のニューカッスル公演はその中盤8公演目にあたるコンサートでした。そんなショウで記録された本作は、極太なド直近サウンド。ごく最近になって公開された新マスターなのですが、手掛けたのは名手「Nelly-Duke」氏。IRON MAIDENやAC/DC、SCORPIONS、METALLICA、MEGADETH等々、80年代メタルの名作を数多く発表している人物でして、最近でしたらオジー・オズボーンの名盤『REDCAR 1988』も「Nelly-Duke」氏の作品なのです。そして、本作も名手の名に恥じない……いや、さらに一層名声を輝かせる業物。とにかく極太な芯が距離感なく目の前に突きつけられ、輪郭もディテールもえらく鮮明。現場となった“Newcastle City Hall”は、日本で言うところの渋谷公会堂やスカイホールくらいの会場なのですが、ヘッドフォンで耳を澄ませてもホール鳴り成分がほとんど分からない。それこそ「FM放送です」と言われたら何の疑問も持たずにすんなり信じ込んだ事でしょう。そんなFM放送級の極太&端正サウンドで描かれるのは、『CRUSADER』の貴重曲も美味しいフルショウ。1983年なら『LIVE』、1985年なら『LIVE INNOCENCE!』といった公式映像も残されていますが、本作はその間の「1984年」。ここでは2つの公式作と比較しながらセットを整理しておきましょう。クルセイダー(4曲)・Just Let Me Rock(★)/Crusader/Sailing To America(★)/A Little Bit Of What You Fancy クラシックス(15曲)・ホイールズ・オブ・スティール:747 (Strangers In The Night)/Wheels Of Steel/Stand Up and Be Counted・ストロング・アーム・オブ・ザ・ロウ:Dallas 1 PM/Strong Arm Of The Law(★)/Heavy Metal Thunder/Taking Your Chances・デニム・アンド・レザー:Princess of The Night/Never Surrender/And The Bands Played On/Denim And Leather(★) ・パワー・アンド・ザ・グローリー:Power And The Glory/This Town Rocks/The Eagle Has Landed/Warrior ※注:「★」印は公式映像『LIVE』『LIVE INNOCENCE!』を合わせても聴けなかった曲。……と、このようになっています。やはり貴重度で美味しいのは『CRUSADER』ナンバー。SAXONは時たまレア曲をやるバンドなので「二度と演奏しない」というわけではないのですが、激レアには違いない。公式映像になかった「Just Let Me Rock」「Sailing To America」は本作で初めて生演奏を聴くという方も多いのではないでしょうか。特に「Just Let Me Rock」はエレドラの音がもの凄い時代臭を発散している。クラシックスにしても「Stand Up and Be Counted」「Taking Your Chances」「Warrior」といった80年代ならではのレパートリーが楽しめます。『SOMEWHERE IN TIME』や『ORGASMATRON』『TURBO』に先駆けた1984年に、いち早くヘヴィメタルの領域を広げようとしていたSAXON。本作は、そんな時代の最前線に立ち会える文化遺産アルバムです。黒歴史だからこそ面白いフルショウをFM放送やオフィシャル作品ばりのクオリティで楽しめる奇跡の新発掘マスター。「1984年2月13日ニューカッスル公演」の超極上オーディエンス録音。話題の名手「Nelly-Duke」氏の大元マスターから起こされた銘品で、とにかく極太な芯が距離感なく目の前に突きつけられ、輪郭もディテールもえらく鮮明。ヘッドフォンで耳を澄ませてもホール鳴り成分がほとんど分からない。FM放送級の極上サウンドで、『CRUSADER』の激レア曲も美味しいフルショウが楽しめる文化遺産アルバムです。Newcastle City Hall, Newcastle, England 13th February 1984 TRULY PERFECT SOUND Disc:1 (53:35) 1. Power and the Glory 2. Princess of the Night 3. Dallas 1 PM 4. Just Let Me Rock 5. Never Surrender 6. Crusader 7. Strong Arm of the Law 8. Sailing to America 9. This Town Rocks 10. Drum Solo Disc:2 (46:21) 1. The Eagle Has Landed 2. 747 Strangers in the Night 3. A Little Bit of What You Fancy 4. And the Bands Played On 5. Guitar Solo 6. Wheels of Steel 7. Denim and Leather 8. Heavy Metal Thunder 9. Stand Up and Be Counted 10. Taking Your Chances 11. Warrior Biff Byford - Vocals Graham Oliver - Guitar Paul Quinn - Guitar Steve Dawson - Bass Nigel Glockler - Drums