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Blue Murder ブルー・マーダー/Tokyo,Japan 1989 Complete Upgrade

ジョン・サイクスの独り立ちでありつつ、80年代の最強トリオでもあったオリジナルBLUE MURDER。その究極サウンドボードがブラッシュアップ。「GRAF ZEPPELIN」による細密マスタリング・サウンド2CDでリリース決定です。そんな本作に刻まれているのは「1989年8月25日:日本青年館」公演。その超極上ステレオ・サウンドボード録音です。この音源は、まさに象徴。当時の関係者から流出したサウンドボードでして、ミックス卓直結系ながら超絶のサウンド・クオリティに世界中のコレクターが震撼。まさしくオフィシャル代わりのライヴ盤……いや、それ以上の絶賛を巻き起こし、それこそスタジオ作品『BLUE MURDER』と並び称される絶対評価を与えられてきました。本作は、その最高峰を更新する2024年最新版なのです。その気になるクオリティの前に、まずはショウのポジション。良い機会でもありますので、オリジナルBLUE MURDERの活動概要を俯瞰してみましょう。《4月24日『BLUE MURDER』発売》・7月10日ー29日:北米#1(15公演)・8月20日ー27日:初来日(7公演) ←★ココ★・9月12日ー10月7日:北米#2(13公演)・10月22日ー12月2日:北米#3(14公演)←※RITZ 1989 これが1989年のBLUE MURDER。ジョン・サイクスはロックシーンでも屈指の出不精として知られ、彼のキャリアは名声に反してあまりにも小粒。THIN LIZZYとWHITESNAKE以外には大規模ツアーはほとんどなく、独り立ちしてからは上記がほぼ唯一まとも(?)なワールド・ツアーと言って良いでしょう。その中で本作の日本青年館公演は、来日公演の5公演目にあたるコンサートでした。そんなショウは、前述のように完全オフィシャル級の超絶サウンドボードが残された事で有名なわけですが、本作こそがその頂点。関係者から流出した大元DATマスター現物からトランスファーされており、それを「GRAF ZEPPELIN」が磨き直した逸品なのです。そのサウンドは完全オフィシャル級の凄みはそのままに、ナチュラル感も追究した業物。「GRAF ZEPPELIN」マスタリングはナチュラル志向で無闇な音圧稼ぎなどはせず、文化財の修復作業の如く補正/補修に専心。その代わり(?)常人ならざる異様な精度で最高峰を更新する手法です。本作でもピッチ/位相を1/1000秒のズレも許さぬ精度で整えており、各種ノイズの処理も徹底的に行われています。もっとも元が凄すぎるためにあまり派手な変更にはなっていないのですが、その中でも効果的なのがバランス調整でしょうか。実のところ、この音源は低音がやや弱めのバランスで録音されてもいました。従来盤でも調整されてはいたものの、全体的にかさ上げ。その結果、中高音がピークオーバーを起こして微細ながら歪みも発生していたのです(いわゆるノリ波形というヤツです)。当時のマスタリング常識では「仕方がない」とされる歪みではあったのですが、「GRAF ZEPPELIN」は違う。全体のゲインを一度下げてピークに余裕をつくり、その上で低音域だけを引き上げている。これにより、歪みやノイズを発生させることなく低音を強化でき、さらに全体バランスも整えられるのです。言葉にするとカンタンなようですが、もちろんそうではない。「全体を下げる」と言ってもノウハウがあり、その後に強化するのが高音か/低音かでも下げ幅や周波数といったコツが異なる。本作は、そうした「GRAF ZEPPELIN」の細密マスタリングの賜でもあるのです。そんな最高峰更新サウンドで描かれるのは、後年とは趣を異にするオリジナルBLUE MURDERだからこそのフルショウ。トニー・フランクリン&カーマイン・アピスの妙技も凄絶ですが、三人が平等というのも当時ならでは。ここで、そのバンド・コンセプトが端的に表れたセットも整理しておきましょう。オリジナル(8曲)・ブルー・マーダー:Riot/Valley Of The Kings(★)/Out Of Love(★)/Billy/Ptolemy(★)/Jelly Roll/Blue Murder・その他:Boogie On The Good Foot(★)カバー(4曲)・Hot Legs(★:ロッド・スチュワート)/Still Of The Night(WHITESNAKE)/Closer(★:THE FIRM)/Purple Haze(★:ジミ・ヘンドリックス)※注:「★」印はデビュー時代だけの限定曲。……と、このようになっています。ジョンのWHITESNAKEだけでなく、カーマインやトニーが在籍していたロッド・スチュワー/THE FIRMのレパートリーも取り上げられている。「Boogie On The Good Foot」は見慣れない曲名かも知れませんが、サイクスが「新曲」として紹介するインスト・ナンバーで、三人が豪快にバトるジャムっぽい未発表曲です。そして、大名盤『BLUE MURDER』ナンバーの大盤振る舞い。全9曲中7曲も披露され、その後のツアーでは聴けない名曲もたっぷり。特に「Out Of Love」は超名演。アルバムでもサイクス流の泣きが炸裂していましたが、ステージでは数倍増。まさに慟哭のギター・ソロが脳髄に流し込まれるのです。チューニングが狂ったのか、ポジションを間違えたのか、「Still Of The Night」が豪快に音を外していたりもしますが、それさえも勢いに感じられる猛烈なアンサンブルは何度聴いてもスゴい。凄すぎる。大名盤『BLUE MURDER』の生演奏版であり、シーンきっての後者が揃って全力でぶつかり合う「ロック・トリオ」の醍醐味が濃縮したフルライヴアルバムです。そんな象徴サウンドボードの頂点を「GRAF ZEPPELIN」が究めた銘品中の銘品。「1989年8月25日:日本青年館」公演の超極上ステレオ・サウンドボード録音。関係者流出のDATマスター現物からトランスファーされており、それを「GRAF ZEPPELIN」が磨き直した最高峰更新盤。従来盤は低音強化の犠牲で微細な歪みも発生していましたが、本作は細密マスタリングでナチュラル感も完璧。三人平等な“オリジナルBLUE MURDER”ならではのフルショウを楽しめるオフィシャル代わりの絶対盤です。リマスター・メモ★EQ若干処理。低域をブースト ★若干軽めだったのが幾分是正されています。Nippon Seinenkan, Tokyo, Japan 25th August 1989 STEREO SBD UPGRADE Disc 1 (55:48) 1. Intro 2. Riot 3. Valley Of The Kings 4. Out Of Love 5. Boogie On The Good Foot 6. Tony Franklin Solo 7. Billy 8. Ptolemy Disc 2 (60:54) 1. Jelly Roll 2. Carmine Appice Solo 3. Hot Legs 4. Still Of The Night 5. Closer 6. Purple Haze 7. Blue Murder 8. Outro STEREO SOUNDBOARD RECORDING John Sykes - Guitar, Vocals Tony Franklin - Bass Carmine Appice - Drums

Blue Murder ブルー・マーダー/Tokyo,Japan 1989 Complete Upgrade

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