1986年ユーロ・ツアー中の10月29日ベルギー、ブリュッセルで開催されたジャズ・フェスに出演した際の模様を、当時のカセット・マスターからのオーディエンス音源に2025年最新リマスタリングも施し1時間56分にわたりほぼ完全フル収録。まずもともとはヒスノイズが散見していた音源ながら、今回最新機器を用いてノイズ軽減やバランス調整も施しアップグレードすることで、過去音源とは別次元のクオリティーにて。そして80年代半ばのライブ音源の中でも、ロベン・フォードの後釜として短期間のみ在籍したガース・ウェーバーのプレイが聴けるのは超レアで、8人編成によるこの時期のものは限られているためレア度は高し。 そして演奏面においてもヴィンス・ウィルバーンの腰の軽いリズムがヒップホップ的かつ、どこか現代的で、当時のマイルスが過小評価されていた中、今後は再評価が高まると思えるアンサンブルの妙がここにあり。そしてグラミー賞も受賞した『TUTU』のナンバーをメインに、リズムは軽いながらにも、逆に快調に吹きまくるマイルスとボブ・バーグのツー・トップは終始心地良く、特にテナー&ソプラノのボブが元気で、そのボブに対して鋭くフレーズを挟むマイルスとの絡みは絶品。Recorded at Belga Jazz Festival, Cirque Royal, Brussels, Belgium, October 29th 1986 : Audience Recording / 2025 Remaster DISC 1 : 1. ONE PHONE CALL / STREET SCENES 2. SPEAK / THAT'S WHAT HAPPENED 3. NEW BLUES (STAR PEOPLE) 4. PERFECT WAY 5. HUMAN NATURE 6. WRINKLE 7. TUTU 8. SPLATCH DISC 2 : 1. TIME AFTER TIME 2. FULL NELSON 3. CARNIVAL TIME 4. TOMAAS 5. BURN 6. MAZE 7. WRINKLE (Reprise) 8. PORTIA Miles Davis - trumpet, keyboard / Bob Berg - soprano saxophone, tenor saxophone / Garth Webber – guitar / Robert Irving III – synthesizer / Adam Holzman – synthesizer / Darryl Jones - electric bass / Vincent Wilburn Jr. – drums / Steve Thornton - percussion