「Alan's Psychedelic Breakfast」の30分近い歴史に残るライヴパーフォーマンスがクリアーな音で聴けるということで、比類なき価値を持つ、1970年12月22日のシェフィールド公演音源。その話題のアップグレード版が登場です。LP時代からも何曲かは音盤化されており、CD時代になり『A PSYCHEDELIC NIGHT Part1/2(Triangle)』で全曲収録盤としてCD初登場。その後2001年リリースの「Alan's Psychedelic Master Tape」、さらにそれのアッパー版として2009年にリリースされた「Rise & Shine」(Harvestedが発表)がありましたが、2015年、遂にこの決定的音源の最良マスターが登場です!ネット情報によると、本音源は「Rise & Shine」のRAWヴァージョンとのこと。録音機器操作のオンオフと思われる断続的カットを含みながらも、冒頭からいきなり7秒程長く収録されており、この部分からも本盤がよりマスターに近いテイクを使用しているのは明白です。ヒスノイズは未加工な分、より大きめに聴こえたりもしますが、その分、楽音のクリアさ、近さ、ダイレクト感、明度は既発を遥かに上回ります。音のクリアネスは本当に半端なく見事であり、その鮮度抜群のオンな響きに、ファンは誰しもが恍惚として聴き入ってしまうことでしょう。散見されたアナログノイズは、原音に影響が出ない程度に丁寧に除去。1970年末のシェフィールド公演のベスト・ヴァージョンに仕上げました。最大の聴きどころは何と言っても冒頭を飾る「Alan's Psychedelic Breakfast」。「The Man & The Journey」と並ぶ、もうひとつのフロイド版ロックオペラとも言うべき組曲の唯一のライブ・ドキュメント音源であり、ステージ上でベーコン・エッグを焼いたりといったパフォーマンスが行われたとされる実験的ステージを非常にクリアーなサウンドで収録しています。続くThe Embryo、Fat Old Sunといったナンバーでも、円熟の極みといった演奏が披露されます。鬼気迫る演奏の聴けるEugene, Careful With That Axe は必聴。25分の壮大な演奏が聴けるA Saucerful Of Secretsですが、18分台で電源が落ち、ドラムの生音だけになってしまい、2分近く中断してしまうアクシデントも生々しいサウンドで収録されています。ラストはブラスとコーラス隊が参加したAtom Heart Motherで、アルバムの録音でも指揮を取ったジョン・オルディスがこの夜のコンダクターを務めており、緊張感の持続した密度の濃い演奏を聴くことができます。その演奏は32分にも及ぶ素晴らしい出来栄えで、終演後の大喝采に、バンドとオケがコーダを再演するという感動的な盛り上がりを、過去最高のサウンドで、2時間32分に渡ってたっぷりと楽しむことができます。Live at City Hall, Sheffield, UK 22nd December 1970 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND Disc 1(75:42) 1. Alan's Psychedelic Breakfast 2. The Embryo 3. Fat Old Sun 4. Careful With That Axe, Eugene Disc 2(75:51) 1. Set The Controls For The Heart Of The Sun 2. A Saucerful Of Secrets 3. Atom Heart Mother 4. Atom Heart Mother (reprise)