1982年本格的なカムバック・ツアーとなったUKツアーにおいて、4月20日から3夜連続公演となったロンドン、ハマースミス・オデオンでのショーから、2日目の21日公演を、ベスト・クオリティーの音と映像でカップリング収録。こちら放送用ラジオとTVからのサウンドボード音源&プロショット映像に、いずれも2025年最新デジタル・リマスタリングも施したもので、音声はバランス調整を、映像はデジタル補正することで共に現状ベストと言えるクオリティーにて。そして約5年のブランク後の通称「カム・バック・バンド」によるツアーも1週間が経過し、マイルスを含めバンドの調子も上向きになりつつある時期で、最後まで好調のパフォーマンスを披露。特に前半やや弱々しい雰囲気の中、後半”Fat Time”で炸裂するマイルス節は、それまで控え気味だったのが嘘の様に、アップ・テンポなロング・トーンを交えながら、スパニッシュなソロを展開するところは鳥肌もの。また「マン・ウィズ・ザ・ホーン」からの選曲が半分を占めるセットリストながら、同アルバムのヴァージョンとは異なる、メロディに重きを置いたアプローチによる演奏となっているのも興味深いところ。とにかく他にも「ウィ・ウォント・マイルス」からのナンバーも交え、ハードに吹きまくるマイルスを、アル・フォスターが援護、マイク・スターンの疾走するギター、ファンキーなビル・エヴァンスのサックス、マーカス・ミラーのグルーヴ感溢れるベースと、とにかく前年のカムバック・ツアーはアメリカと日本のみで、しかも演奏自体も不安定だったものの、この欧州ツアーは万全の体制で臨んだだけにファン必携のトータル1時間22分。Recorded at Hammersmith Odeon, London, UK, April 21th : Soundboard Recording : PRO-Shot / (720 × 480) 16:9 / Dolby Digital Stereo / 82 min DISC 1 : (First Set) 1. BACK SEAT BETTY 2. MY MAN'S GONE NOW 3. AIDA DISC 2 : (Second Set) 1. IFE 2. FAT TIME 3. JEAN PIERRE DVD : (First Set) 1. Opening 2. BACK SEAT BETTY 3. MY MAN'S GONE NOW 4. AIDA (Second Set) 5. Opening 6. IFE 7. FAT TIME 8. JEAN PIERRE Miles Davis - trumpet, electric piano, synthesizer / Bill Evans – soprano & tenor saxophone, flute, electric piano / Mike Stern – guitar / Marcus Miller - electric bass / Al Foster – drums / Mino Cinelu - percussion