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Donny Hathaway ダニー・ハサウェイ/Live Compilation

圧倒的に音源、映像が少ないダニー・ハサウェイの73年までのライブをまとめた画期的なコンピレーションのリリースです!ダニー・ハサウェイは71年録音、72年にリリースしたライブ・アルバム『Live』の最高の出来から、クラブでのライブ・パフォーマンスに大変定評があります。プリンスもその観客との緊密した一体感をアフターショウで具現化すべく、お手本としていたに違いありません。しかしその一方でダニーとそのバンドは大勢の観客を前にプレイするジャス・フェスティバルの参加がありました。73年にニューヨークで開催されたニューポート・ジャズ・フェスティバル、そこでの演奏はダニーのライブの頂点と言えるものとなっていました。今回はその辺りの音源を網羅、検証して収録していきます。73年のニューポート・ジャズ・フェスティバルは6月30日のニューヨークのカーネギー・ホール (午後6時と午後10時の2回)の公演、7月8日のユニオンデール、ナッソー・コロシアムのグランドフィナーレ、トータル3回行われているとされています。今回、カーネギー・ホールのthe afternoon show/6 P.M.のライブ完全版を最高のサウンドボード録音で、そしてナッソー・スタジアムの完全版が上質サウンドボード録音で共に発掘され、今回のタイトルの目玉として収録しています(両音源、曲間のノイズを除去したリマスタリングを施しました)。まずカーネギー・ホールの公演ですが、ダニーの死後発売された『In Performance』にニューポート・ジャズ・フェスティバル出演のために特別に書いた新曲「Nu-Po」、また『These Songs For You, Live!』に「Flying Easy」、「Valdez In The Country」、「Someday We'll All Be Free」、更にボックス・セット『Someday We'll All Be Free』では「Love, Love, Love」、そして『In Performance』とは異なるバージョンの「Nu-Po」の演奏が収録されています。今回のファースト・ショウの音源の発掘で、これらがどのライブに相当するのかを検証、区分けして収録しました。まず『These Songs For You, Live!』の3曲は最初のアフタヌーン・ショウと演奏が一致しました。ミキシングもあまり変わりません。しかし「Introduction」が欠けた形の「Flying Easy」、「Valdez In The Country」の演奏後に最新アルバム『Extension Of A Man』に関するMCがカットされ、そして「Someday We'll All Be Free」の演奏後行われたバンドのメンバー紹介がカットされていました。そして『In Performance』の「Nu-Po」はアフタヌーン・ショウの方ですが歓声が被さっていて、ライブ・リミックスとなっています。そしてボックス・セット『Someday We'll All Be Free』からの『In Performance』とは冒頭のMCが異なり、演奏もかなり違う別演奏である「Nu-Po」、こちらの方がとても高揚感があって出来が良いです。そしてMCが違う『Someday We'll All Be Free』の「Love, Love, Love」は、アフタヌーン・ショウと演奏が異なっているため、結果この2曲はイブニング・ショウとなります。しかしイブニング・ショウのセットリストは一体どのようなものだったのかは不明のままとなりました。しかし1曲目はイブニング・ショウも軽快なライト・ジャズ・ファンク「Flying Easy」だったのではないでしょうか。それだけこのインスト演奏のグルービーさは観客を十二分に惹き付ける魅力溢れるプレイになっていると思います。そしてファンクネスを更にググっと上げた「Valdezn In The Coutry」のインストもギル・シルヴァのカッティングが軽快です。『Extension Of A Man』ではコーネル・デュプリーが弾いていますが、比較するのが一興とは言えるものの、ここでしか聴けないバンド・メンバーの演奏の妙を堪能出来ることこそ嬉しいです。ここまでダニー名義のラスト・アルバムにして最高傑作とされる『Extension Of A Man』からのプレイが続きますが、そのアルバムの中でもベストとされる曲のライブ演奏が登場します。妄想性統合失調症と診断されていたダニーに、友人のエドワード・ハワードが彼を励ますために作詞した「Someday We'll All Be Free」。エドワードは次のように語っています。「当時、私の頭の中にあったのはダニーのことでした。彼は非常に問題を抱えた人だったからです。いつか彼が経験していたすべてのことから解放されることを願っていました。彼の励みになるようなものを書く以外に私にできることは何もありませんでした。」「上を向いて、最高の歌を歌い続けるんだ。だから絶対信じて、いつか皆全てが自由になれるって」。作曲はダニー自身です。ハワードの歌詞はダニーの精神的健康の苦悩に関する個人的なメッセージでしたが、人種間の争いに苦しむアフリカ系アメリカ人の苦境を励ます賛歌と解釈され、その大きな役割を担う曲となりました。ダニー自身も特に気に入っていて、レイラ・ハサウェイは次のように述べています。「ダニーはこの曲が大好きでした。スタジオに座り、最終ミックスの再生を聴いて泣いたほどです。アーティストが誰かを圧倒するようなものを作れるというのは、とても特別なことなのです」。この曲はチャート入りしませんでしたが、シングルのB面「Love, Love Love」がビルボードホット100で44位、R&Bチャートで16位を記録しました。ライブ・バージョンしか存在しないことになる「Nu-Po」の素晴らしいジャズ・インストが、3バージョン全て収録されていることで、色々比較出来ることも今回のタイトルの魅力の一つとなるでしょう。そして『Extension Of A Man』からの曲で人気の高いポップな「Love, Love, Love」の至福感、これも2バージョンあり、両方楽しむことが出来ます。アルバムではウィリー・ウィークスですが、ベイシー・サンダースのベースがとても上品です。そしてダニーの代表曲であり、ライブでこそその魅力を全開させる「The Ghetto」。ダニーが前に出て引っ張るというのではなく、バンドに溶け込んで一体感を持ったまま心地良く突き進む、JBズ辺りとは異なる、プリンスが意識していそうな超ハイレベルなジャム感がこの演奏にはあります。『Live』よりもプロフェッショナルじゃないか?そんな感想だって聞こえてきそうです。そしてボーナスに72年のアストロ・ドーム・ジャズ・フェスからマービン・ゲイのカバー「What's Goin' On」のオーディエンス録音です。貴重且つ当時としては最上級の音質で、メンバーは不明ですが、ギターのマイク・ハワードは少なくともいる71年演奏の『Live』の面子という気がします。しかしギターがやや異なるフレージングを含んでいて、リード・ギターがいて、それがフィル・アップチャーチではなくコーネル・デュプリーかもしれません。この辺りは詳細に聴いて色々研究したい所です。Disc 2のメインは、73年7月8日のニューポート・ジャズ・フェスティバルのサウンドボード音源です。6月30日とは異なるセットリストとなっています。ニューヨークで開催された第2回ニューポート・ジャズ・フェスティバルの最終日の夜、ジョージ・ウェインはロング・アイランドのナッソー・コロシアムという大きな会場で開催すると発表しました。ヘッドライナーとしてデューク・エリントン、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリンらが演奏しましたが、その中にダニー・ハザウェイもいました。非常に才能のある歌手、ソングライター、ミュージシャンであるダニーは、編曲家、作曲家、指揮者、プロデューサー、革新者としても同等に優れた才能を発揮していました。70年代にロバータ・フラックと組んでヒット曲を数多く発表したスムース・ソウル・シンガーとして最もよく知られていますが、ダニー自身のレコーディングは更に野心的なもので、彼のアルバムはリズムの複雑さ、ハーモニーの洗練さ、そしてスティーヴィー・ワンダーやレイ・チャールズのような豊かな質感のイントネーションと音色の変化を伴う独特の神聖なボーカル・スタイルでその天才性を示しています。オペラに近いトーンコントロールが可能で、比類のない優雅でソウルフルな喉を持つダニーは、音楽、歌詞、ボーカルの高みに達しており、彼に匹敵するものは当時殆どいなかった、そんな逸材でした。73年のニューポート・ジャズ・フェスティバルの最終日のダニーのセットは、この多才なアーティストの絶頂期を確実に捉えています。多くの人が70年代初頭の最も素晴らしいライブ・クラブ・パフォーマンスだと絶賛する72年の『Live』、そこからの豊富な素材を演奏しており、ダニーは多くの聴衆と繋がることに成功しています。教会のリバイバルの熱狂に限りなく近い感情的な体験をこの音源で生み出しているのです。前年に行われている『Live』同様に、オリジナル曲と厳選されたカバー曲がミックスされたセットで、ダニーの野心的な当時のニュー・アルバム「Extensions Of A Man」からの2曲も含まれており、すべてが彼のホットな新しいバンドの強力なソウル、ファンク、ジャズの才能を提示してくれています。セットは『Live』と同じく(しかしバンド・メンバーは一新された)、ダニーによるマーヴィン・ゲイの「What's Goin' On」の新解釈カバー演奏で始まります。マーヴィン自身のバージョンはソウル・ミュージックの境界を再定義していますが、クラシック、ジャズ、ゴスペル音楽の素養があるダニーのバック・グラウンドが適用されたことにより、それらの境界さえも失われ、素晴らしい感動を生み出しています。そしてキャロル・キングのバラード「You've Got a Friend」。ロバータ・フラックとのデュエット曲としてカバー、シングル・カットされています。今では数え切れないほどのアーティストによって歌われていますが、このダニーのパフォーマンスは間違いなくベストの1つに含めることが出来るでしょう。次の曲「Little Ghetto」は、同世代への愛情を理解出来る者だけが発する情熱と切迫感と共に、激しく歌われています。このアメリカの黒人青年による心に残る、しかし前向きな嘆願は、歌を通して表現された悲しみと希望の最も率直な迸りとして聴き手を魅了します。ここまでの3曲は『Live』で披露されている曲で、6月30日には恐らくプレイされていないと思われます。ダニーの当時のニュー・アルバム『Extensions Of A Man』から2曲がプレイされ、気分を高揚させてくれます。「Valdez In The Country」は、ダニーのエレクトリックピアノの演奏が光るさわやかなジャズ・インストゥルメンタルで、その後にメロディアスな「Love, Love, Love」へと流れます。前者は、ギタリストのジェリー・ガルシアやジョージ・ベンソンなど、何十人ものアーティストがカバーしているので馴染みがあるかもしれません。この曲はキング・カーティスが69年のシングル「Body Cake」のB面に初めて録音させました(この曲では若きダニーがキーボードを演奏しています)。後者の曲は、マービンのアルバム 『What's Going On』の影響を受けていることは確実で、同様に刺激的です。またオーボエのようなビブラートとゴスペルに影響を受けたボーカルのフレージングの好例でもあり、ダニーの才を際立たせています。ライブは、ダニーのR&Bヒット曲「The Ghetto」の長いジャムで終わります。インプレッションズのリロイ・ハトソンとのコラボレーションで作曲されたこの脈動するポリリズムのワークアウトでは、ダニーのバンドがソウル/ファンクのグルーヴを奏で、ダニー自身は楽器とボーカルの両方で即興演奏しています。彼のトレードマークであるスピリチュアルさと、サンダースによる超推進力のあるベース・ラインに支えられたこの最後の演奏で、大勢の観客を完全に魅了し、次のアレサ・フランクリンのライブが準備万端となるわけです。尚アナログしかリリースされていない『Recorded Live At Newport In New York』からこの時の73年7月8日「Valdez In The Country」のパフォもこのタイトルに収録しています。ミックスが異なりよりダニーのエレピが前に出ており流石オフィシャル、といえる音質です。そして今回僅か26分しか存在しない、ダニー・ハザウェイのパフォーマンス映像、それらをブルーレイに収録していますが、そこからリッピングしたライブ音源を収録。そして『Live』のニューヨーク、ビター・エンドでのライブ、その生の歓声が被さっていない音源は『Never My Love : The Anthology』に収録されていますが、限定リリースのアナログ盤はフィル・アップチャーチ(ギター)とリチャード・エヴァンス(ベース)作のインスト「The Voice Inside (Everything Is Everything)」が21分24秒のバージョンとなっており(尚『Live』では13分40秒、『Never My Love : The Anthology』は16分3秒です)、それを収録しています。マイク・ハワード、そしてコーネル・デュプリーのギター・ソロ、そしてウィリー・ウィークスのベース・ソロ(この4分だけ急に歓声が入り『Live』のトルバドール公演からの音源を使っている可能性があります。よってビター・エンドはベース・ソロが行われていなかったか、もしくは行われていても演奏が良くなかったということになります)が入っています。そしてダニー・ハザウェイの現存するライブ映像を1080Pにアップグレードして網羅したブルーレイが付きます。全て合わせてもわずか26分、しかしどれも素晴らしいものです。まずロバータ・フラックとの『Double Exposure』、そこからダニーが演奏しているものを収録しています。そして唯一となるテレビ放送出演のパフォ、72年Flip Wilson Showから、「Put Your Hand In The Hand サインはピース」のゴスペル、そして中間部分の映像がなく不完全ですが「Someday We'll All Be Free」はダニーがトレードマークの帽子を被っていません。そして圧巻の72年のVibrationsの「The Ghetto」の演奏。真ん中にロゴが入っていますが十二分に楽しめる映像です。ここで確認できるメンバーは、ギターはマイク・ハワード、そしてベースがウィリー・ウィークス、ドラムはフレッド・ホワイト、コンガがアール・ディロウィンで、ほぼ『Live』の面子となり、72年はこのメンバーがメインだったと言えるでしょう。またオルガンはもちろん、カウベルもダニーが叩いているのが確認できます。CD 1 1.Introduction 0:22 2.Flying Easy 3:01 3.Valdez In The Country 4:22 4.Someday We'll All Be Free 6:40 5.Nu-Po / Band Indroducing 7:56 6.Love Love Love 4:23 7.The Ghetto 8:02 8.Flying Easy (These Songs For You, Live! Version) 3:11 9.Valdez In The Country (These Songs For You, Live! Version) 4:08 10.Someday We'll All Be Free (These Songs For You, Live! Version) 5:30 11.Nu-Po (In Performance Version) 7:09 Newport Jazz Festival the afternoon show / 6 P.M., Carnegie Hall, New York, NY, June 30th 1973 12.Nu-Po (Someday We'll All Be Free Version) 7:19 13.Love, Love, Love (Someday We'll All Be Free Version) 4:13 Newport Jazz Festival the evening show / 10 P.M., Carnegie Hall, New York, NY, June 30th 1973 Donny Hathaway - vocals, piano, electric piano Gil Silva - guitar Bassie Saunders - bass John Sussewell - drums Chuggy Carter - congas 14.What's Goin On Astrodome Jazz Festival, the Astrodome, Houston, TX, July 8th 1972 CD 2 1.What's Going On 6:16 2.You've Got A Friend 4:00 3.Little Ghetto Boy 5:55 4.Valdez In The Country 4:02 5.Love, Love, Love 4:22 6.The Ghetto 11:00 7.Valdez In The Country (Recorded Live At Newport In New York Version) 4:03 Newport Jazz Festival, Nassau Coliseum, Uniondale, New York, July 8th 1973 Donny Hathaway - vocals, piano, electric piano Gil Silva - guitar Bassie Saunders - bass John Sussewell - drums Chuggy Carter - congas 8.Put Your Hand In The Hand (Flip Wilson Show 1972) 3:31 9.For All We Know (Flip Wilson Show 1972) 1:28 10.The Ghetto (Vibrations, PBS TV Special 1972) 9:59 11.The Voice Inside (Everything Is Everything) (Complete Live Version from Live At The Bitter End 1971) 21:24 BR Baby I Love You (with Roberta Flack) [Double Exposure, 1972] The Ghetto (Double Exposure 1972) Put Your Hand In The Hand (Flip Wilson Show 1972) For All We Know (Flip Wilson Show 1972) The Ghetto (Vibrations, PBS TV special 1972) Pro-shot 26min.

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