ブルース・キューリックと共にノーメイク時代の礎を築いた1985年のKISS。そのサウンドボード・コレクションをさらに豊かにするベスト・マスターが永久保存決定です!そんな本作に刻まれているのは「1985年1月31日ヒューストン公演」。そのステレオ・サウンドボード録音です。1985年と言えば、“ANIMALIZE Tour”と“ASYLUM Tour”が切り替わる時期。わずかな時期の違いでも意味合いが大きく異なりますので、まずは当時の活動概要を俯瞰し、本作のポジションに迫ってみましょう。1984年・1月1日ー3月17日:北米#1(53公演)←※DENVER 1984他《3月ヴィニー・ヴィンセント離脱→4月マーク・セント・ジョン加入》《9月13日『ANIMALIZE』発売》《マークの体調不良→ブルース・キューリック参加》・9月30日ー11月5日:欧州(29公演)←※ANIMALIZE AT THE APOLLO・11月15日ー30日:北米#2a(27公演)←※公式映像 1985年・1月3日ー3月29日:北米#2b(61公演)←★ココ★《9月16日『ASYLUM』発売》・11月29日ー12月31日:北米#3(23公演)←※CHARLOTTE 1985 これが1984年/1985年のKISS。本作のヒューストン公演は、“ANIMALIZE Tour”の最終盤である「北米#2b」の一幕でした。ここはツアーでも最大のサウンドボード名産期で、先日リリースされた『SAN BERNARDINO 1985 SOUNDBOARD』も記憶に新しいところ。さらに日程をフォーカスし、コレクションを整理しておきましょう。「北米#2b」の詳細・1月3日ー30日(23公演)*1月31日:ヒューストン公演 ←★本作★・2月1日ー18日(12公演)*2月20日『SAN BERNARDINO 1985 SOUNDBOARD』・2月21日ー3月2日(7公演)*3月3日『CALGARY 1985 SOUNDBOARD』・3月7日ー28日(17公演)*3月29日『NEW JERSEY 1985 SOUNDBOARD』そんなショウを伝える本作は、体験感も兼ね備えたリアル・サウンドボード。当店では独自の関係者ルートで様々なサウンドボードをご紹介してきましたが、そのほとんどは卓直結系。大歓声も囁き程度で演奏音やヴォーカルがムキ出しのものがほとんどでした。本作も無加工・無修正の生々しさは変わらないものの、ミックスが整っていてアンサンブル全体に均整の美が感じられ、さらに各楽器の統一感を生む鳴りや大歓声の息吹も感じられる。詳しい状況は不明ですが、サウンドボード音声にアンビエント・マイクので録られた客席音声もミックスされているのかも知れません。また、一部では本当にオーディエンス録音が使用されてもいる。恐らくサウンドボードの録音漏れを補填するためなのでしょうが、ドラムソロの後半と「Lick It Up」のエンディング、それにラストの「Rock and Roll All Nite」がオーディエンス録音です(もちろん切り替えが分かるという事は、大部分のパートが極上オーディエンスではなくサウンドボードという証でもあるわけです)。こうした補填は当店で行ったものではなく、発掘マスターそのものに施されていました。ともあれ、本作はあくまでサウンドボード然とした極太感やダイレクト感こそが主軸ではあるものの、卓直結感をイメージしがちな「サウンドボード・アルバム」より、トータルな魅力を強調する「ライヴ・アルバム」と呼びたい。現場の熱量も感じる逸品なのです。そんなリアル・サウンドボードで描かれるのは、ブルース・キューリックを得て意気上がる“ANIMALIZE Tour”のフルショウ。セット自体はお馴染みではありますが、最後に整理しておきましょう。70年代クラシックス(5曲)・1stアルバム:Cold Gin/Black Diamond・その他:Rock And Roll All Nite/Detroit Rock City/Love Gun 80年代(9曲+α)・CREATURES OF THE NIGHT:Creatures of the Night/War Machine/I Love It Loud/I Still Love You・LICK IT UP:Fits Like A Glove/Young and Wasted/Lick It Up・その他:Heaven's On Fire/Under the Gun/Oh! Susannah(★)※注:「★」印は公式映像『ANIMALIZE LIVE UNCENSORED』で聴けなかった曲。ノーメイク時代でも屈指のサウンドボード名産地である“ANIMALIZE Tour”。そのコレクションでもひときわ個性的なリアル系の1本です。ど「1985年1月31日ヒューストン公演」のステレオ・サウンドボード録音。サウンドボードらしい極太&ダイレクトな演奏音とリアルなショウの体験感を併せ持った逸品で、当店独自の関係者ルートによるベスト・マスターでCD化。ブルース・キューリックを得て意気上がる“ANIMALIZE Tour”のフルショウを楽しめる新名盤です。Sam Houston Coliseum, Houston, Texas, USA 31st January 1985 STEREO SBD(from Original Masters) Disc:1 (59:38) 1. Intro 2. Detroit Rock City 3. Cold Gin 4. Creatures of the Night 5. Fits like a Glove 6. Heaven's On Fire 7. Guitar Solo 8. Under the Gun 9. War Machine 10. Drum Solo 11. Young And Wasted 12. Bass Solo 13. I Love It Loud Disc:2 (39:10) 1. I Still Love You 2. MC 3. Love Gun 4. Black Diamond 5. Oh Susannah 6. Lick It Up 7. Rock and Roll All Nite Paul Stanley - Vocal & Guitar Gene Simmons - Vocal & Bass Bruce Kulick - Guitar Eric Carr - Drums STEREO SOUNDBOARD RECORDING