タイトルに偽りなし!!まさに完璧!その後のジャズ界を牽引する若獅子が勢揃いしたスター軍団「ロースト・クインテット」終盤のヨーロッパ・ツアーはすべての面で沸点に達した名演奏揃いなのですが、ベルリンにハズレなし!といわれる通り、トランペッターとしての生涯のピークにあったマイルスとグループの頂点を記録した伝説の演奏がこれだ!!この時期のマイルスは、アルバムの売り上げの低下、売り上げに対するレコード会社からのプレッシャー、コンサート観客の減少など、やはり次のステップに行くしかなかった。マイルスにとって1970年に入ってのフィルモアへの出演、ワイト島などの大きなフェスティバルへの出演などへのステップとして重要なのが過渡期にして音楽全体に大きな変革をもたらした「ロースト・クインテット」だった。1968年は準備段階、1969年になると本格的なツアーを開始する。春のライヴではジャズ時代の昔のレパートリーをエレクトリックで演りました的な稚拙な演奏も、8月の「ビッチェズ・ブリュー」のレコーディングの後になるといよいよマイルス・ミュージックとしか言いようのないレベルの高い、現在ではひとつのジャンルとして定着してしまったエレクトリック・マイルスへと昇華していく。特にこの「ロースト・クインテット」の完成度が頂点に達したのが1969年10月〜11月に掛けて行われた最後のヨーロッパ・ツアーだった。特に11月に入っての「ロースト・クインテット」の演奏は凄まじく、その頂点を記録したのがこのベルリン公演だった。トランペッターとしてキャリアのピークにあったといわれるマイルスは絶好調で、ヒリヒリするような緊張感をキープしながら過激かつ正確なプレイはいつ聴いても脱帽だ!!さらにこの時期、好不調の波が激しいマイルスの片腕ウェイン・ショーターが、この日は奇跡的な名演奏を完璧に繰り広げている。またこれぞベスト・ヴァージョンといわれるこの日の「イッツ・アバウト・ザット・タイム」のカッコ良さは半端ない!!このベルリン公演、ひとつのコンサートにおいて「ロースト・クインテット」の良いところが全て凝縮されたライヴとなっており、マイルスの過去と未来を繋ぐような多彩な音楽性が惜しみなく披露されていて、いわゆるジャズはむろん、ロック、フリー・ジャズ、さらには現代音楽、電子音楽に至るまで、多種多様なスタイルの音楽が共存共栄して無限に広がり、極限的な緊張感と興奮をもたらせる、正に「ロースト・クインテット」の真骨頂ここにあり!!マイルス、ショーターにチック、ホランド、ディジョネットという5人を核として生まれた歴史的名作「ビッチェズ・ブリュー」をライヴでの表現を意識してのパフォーマンスは圧倒的であり、もうアコースティックだの、エレクトリックだの、ジャズだの、ロックだのと議論するのも馬鹿馬鹿しくなるようなステージは唯一無二、よく「ロースト・クインテット」は過渡期だとかいわれるがとんでもない!当時まだ誰も演ったことのない音楽を、美と醜、静と動、対比も見事に、ここまで完成、完結したグループが当時ほかにいただろうか?今また改めて再評価するに値するのが、マイルス・デイヴィスの「ロースト・クインテット」なのだ!!





























