ギターvsキーボードの基本構造にツイン・ヴォーカルまで導入し、豪華絢爛のハードロック理想形を体現していた第III期DEEP PURPLE。その貴重な現場を伝える新マスターが2種同時リリース決定です。本作はそんな2連作の後編。「1975年1月25日メルボルン公演」のオーディエンス録音です。1975年と言えば、リッチー・ブラックモアからトミー・ボーリンへと交代した歴史的ターニング・ポイント。同時リリースの『MUNICH 1974(Shades 2360)』では第III期の全体像を俯瞰しましたが、ここでは「1975年」にフォーカスしてみましょう。1975年・1月25日:メルボルン公演 ←★本作★《2月20日ー3月14日『銀嶺の覇者』制作》・3月16日ー4月7日:欧州(12公演)←※公式MADE IN EUROPE他《4月:リッチー・ブラックモア脱退→6月:トミー・ボーリン加入》《10月10日『COME TASTE THE BAND』発売》・11月8日:ホノルル公演・11月13日ー12月1日:オセアニア(10公演)・12月4日+5日:インドネシア(2公演)・12月8日ー15日:日本(4公演)←※公式THIS TIME AROUND・12月19日:香港公演 これが運命の1975年。この年のオーストラリアと言えば、11月の「オセアニア」ツアーもありましたが、そちらは第IV期。本作は第III期で、リッチーが『銀嶺の覇者』制作に入る前にたった一度だけ開催された“Sunbury Music Festival”出演の特別公演でした。そんな歴史的なショウを真空パックした本作は、同時リリースの『MUNICH 1974』と同じく著名コレクター“Lucifer Burns”氏が公開した新マスター。『MUNICH 1974』ほど目を見張るアップではありませんが、それはミュンヘン録音の既発が厳しすぎたから。本作も最高峰更新サウンドには違いなく、力強い芯と細やかなディテールを併せ持った銘品。特にリッチーのギターは素晴らしく、軽いカッティングもニュアンスまで鮮明に聴き取れ、ロング・トーンの艶やかさは甘露のごとし。現場は広大な農場の特設ステージであり、壁も天井もない反響ゼロの出音をダイレクトに拾っているのです。また、本作はその貴重な記録の最高峰を更新したベスト・バージョンでもある。実のところ、この録音は後半に電池切れ起こす事でもしられ、ピッチが豪快に不安定(最大で全音近くズレています)。新マスターでもそれは同じだったのですが、本作は可能な限り補正しているのです。特にいよいよ電池がヤバくなる終盤の効果は大きい。正直なところ、ネット原音では結構グチャグチャだったのですが、本作ではかなり復旧に成功している。これまでも幾多のDEEP PURPLE録音を手掛けてきたノウハウがあり、「1975年の出音」もキチンと把握。さすがに「正確に現場音の通り」とまでは申せませんが、聴けた物ではなかった原音とは別次元になっているのです。文字通りのRAINBOW前夜。あの『MADE IN EUROPE』に至る前段階のステージを味わえる貴重なライヴアルバムです。あくまで研究家/マニア向けなヴィンテージ記録ではありますが、だからこそ足を踏み入れた方は絶対不可避なライヴアルバムなのも間違いない。今なお、新マスターが発掘されるオーディエンス文化の奥深さまで宿した2枚組 「1975年1月25日メルボルン公演」の伝説オーディエンス録音。著名コレクター“Lucifer Burns”氏が公開した新マスターで、力強い芯と細やかなディテールを併せ持った銘品。特にリッチーのギターは素晴らしく、軽いカッティングもニュアンスまで鮮明に聴き取れ、ロング・トーンの艶やかさは甘露のごとし。後半に電池切れ起こしてピッチが不安定な録音でもありますが、本作は独自マスタリングで可能な限り補正。貴重な記録をベスト・バージョンでお楽しみ頂けます。Sunbury Festival, Melbourne, Australia 25th January 1975 TRULY AMAZING SOUND UPGRADE!!! Disc:1 (45:14) 1. Intro 2. Burn 3. Stormbringer 4. The Gypsy 5. Lady Double Dealer 6. Mistreated Dic:2 (45:54) 1. Lazy Intro 2. Smoke On The Water 3. Hughes Improvisation 4. You Fool No One incl. Drum Solo 5. Space Truckin' (cut out) David Coverdale - Vocals Ritchie Blackmore - Guitar Glenn Hughes - Bass, Vocals Jon Lord - Keyboards Ian Paice - Drums