『MANIC NIRVANA』ツアー、サンディエゴの翌日はアーバインでした。この二日連続なスケジュールの恩恵を受け、伝説のテーパー、ミラードも連続の録音を敢行。その結果が前日をも上回る録音状態でマニアを狂喜させた名盤『IRVINE 1990: MIKE MILLARD MASTER TAPE』でした。ところがどっこい、今話題の新テーパー「Marco Moir」も今回リリースされる『SAN DIEGO 1990: Marco Moir Master』に続いてアーバインも録音してくれていたのです。しかも彼の録音ですが、同じアーティストのオーディエンス録音が二回目になると一回目を凌駕する録音状態となることは前回のザ・ファームにおけるセカンド・トライ『COSTA MESA 1985』が実証してくれたばかり。この法則が今回もまた見事に証明されたのですが、何が凄いって…あのミラード録音をも上回る衝撃のハイクオリティ録音という事。『IRVINE 1990: MIKE MILLARD MASTER TAPE』ですらリリース当初は「連続公演の二日目の録音ということで素晴らしい音質」と激賞されたものですが、それをも軽く上回ってしまうとは…ザ・ファームの『COSTA MESA 1985』と同じように、プラントのアーバインもまた音像の近さが激ヤバ。あれほど極上オーディエンスに思えたミラード録音も形無しの激チカ音像は圧巻。何たるハイレベルな争い。特にプラント・バンド当時のベーシストだったチャーリー・ジョーンズのベースが見事な輪郭で捉えられているところは驚異的。これが1990年のカセット・オーディエンスだという事を考えるとなおさら。単に音像が近いというだけでなく、それぞれの楽器のバランスがまた実に見事。もはや初心者からマニアまで心から安心して聞き込める最高の状態。何なら1980年代後半から1990年にかけてのプラント・ライブを捉えた録音の中でもナンバーワンでは?それに前日に続いてこの日のライブの盛り上がりも凄まじい。今となっては忘れ去られてしまった感が否めませんが、当時のプラントは『NOW AND ZEN』そして『MANIC NIRVANA』と二作続けてアメリカでヒットを飛ばしていた時期だけのことはあり、ZEPクラシックに負けない当時の楽曲に送られる大歓声が何とも気持ちいい。当時の新曲である「Liar’s Dance」を口ずさむファンが近くで捉えられているのもまたしかり。極めつけは「Wearing & Tearing」、「Living Loving Maid」というライブ終盤に立て続けて演奏されるZEPレア・レパートリーのカッコよさたるや。後者のイントロがビートルズの「Back In The U.S.S.R.」みたいなアレンジから始まるのも面白い。それどころかフィナーレ「Tall Cool One」のブレイクではプラントが「She Loves You」を歌い出すというレアな場面まで完璧な音質で捉えてくれている。こうしたレア曲が演奏されたこともあってマニアにはプラントのソロ・キャリアの中でも特に人気の高いツアーでしたが、そんなツアーを代表する掛け値なしのベスト・オーディエンス・アルバムが爆誕!Irvine Meadows, Irvine, CA, USA 10th August 1990 ULTIMATE SOUND Disc:1 (52:39) 1. Watching You 2. Nobody’s Fault But Mine 3. Billy’s Revenge 4. Tie Dye on the Highway 5. In the Mood 6. No Quarter 7. Liar’s Dance 8. Going to California Disc:2 (49:53) 1. Little By Little 2. Nirvana 3. Immigrant Song 4. Hurting Kind 5. Ship of Fools 6. Wearing & Tearing 7. Living Loving Maid 8. Band Introductions 9. Tall Cool One Robert Plant - Vocal Doug Boyle - Guitar Charlie Jones - Bass Phil Johnstone - Keyboards Chris Blackwell - Drums





























