大名盤『PAINKILLER』の35周年を祝う特別ツアー“SHIELD OF PAIN Tour”を開始したJUDAS PRIEST。その気になる全貌を伝える最新ライヴアルバムが登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「2025年6月18日バート・フィルベル公演」。その極太オーディエンス録音です。JUDAS PRIESTと言えば、昨年末の来日公演も記憶に新しいところですが、あれはあくまで“INVINCIBLE SHIELD Tour”。現在進行中の“SHIELD OF PAIN Tour”とは趣向が異なる別ツアーです。その辺の状況をご説明するためにも、昨年からの活動概要を俯瞰してみましょう。2024年“INVINCIBLE SHIELD Tour”・3月11日ー4月8日:欧州#1(16公演)←※PARIS 2024他・4月18日ー5月22日:北米#1(21公演)・6月5日ー7月24日:欧州#2(23公演)・9月13日ー10月26日:北米#2(25公演)・12月5日ー13日:日本(6公演)←※TOKYO 2024他 2025年・4月16日ー5月7日:中南米(9公演)“SHIELD OF PAIN Tour”・6月12日ー7月25日:欧州#3(22公演)←★ココ★・9月16日ー10月26日:北米#3(24公演)これが現在までに公表されている2024年/2025年のスケジュール。先月の「中南米」までが“INVINCIBLE SHIELD Tour”で、今月の「欧州#3」から“SHIELD OF PAIN Tour”へ切り替え。本作のバート・フィルベル公演は、その序盤にあたる4公演目のコンサートでした。そんなショウを伝える本作は、反響ゼロの超タイト録音。この日はバート・フィルベルの名物祭“Bad Vilbel Hessentag 2025”でもあり、会場は野外の特設ステージ。そのため音を反射する天井も壁もなく、PAが吐き出すを出音をダイレクトに拾っているのです。もちろん「野外=名録音」というほど簡単な話ではなく、そこには野外に適した録音技も必要になる。本作は、その辺りも万全。何しろ、本作を手掛けたのはコレクター界にその名を知られた著名コレクター“GManOF”氏なのです。HR/HM系コレクターの方なら80年代の名録音で名前くらいは聴いたことがあるかも知れませんが、実は現役のテーパー。彼は野外フェスの極太録音に長けており、本作はその手腕が遺憾なく活かされた超タイト感とダイレクト感を兼ね備えた新名盤なのです。そんな達人サウンドで描かれるのは、世界中のメタル者が固唾を呑んで待っていた『PAINKILLER』35周年の特別セット。ここでその全貌を整理してみましょう。ペインキラー(7曲)・All Guns Blazing(★)/Hell Patrol(★)/A Touch of Evil(★)/Night Crawler(★★)/One Shot at Glory(★)/Between the Hammer and the Anvil(★)/Painkiller インヴィンシブル・シールド(3曲)・Gates of Hell(★)/The Serpent and the King(★★)/Giants in the Sky(★★)その他(10曲)・ブリティッシュ・スティール:Breaking the Law/Metal Gods(★)/Living After Midnight・その他:You've Got Another Thing Comin'/Freewheel Burning(★)/Firepower(★)/Solar Angels(★★)/Judas Rising(★)/Electric Eye/Hell Bent for Leather※注:「★」印は昨年の来日公演では演奏していない曲。特に「★★」印はアンディ・スニープ参加後、初めてレギュラーセット入りした曲。……と、このようになっています。その軸はもちろん大名盤『PAINKILLER』! 「Leather Rebel」「Metal Meltdown」以外の全曲を披露してくれる(上記は生演奏曲だけなので「Battle Hymn」は省略しましたが、ちゃんと「One Shot at Glory」の前に流れています)。個別に見ても「All Guns Blazing」での開演はえらく新鮮ですし、アンディ・スニープ参加で若返った「Night Crawler」も素晴らしいです。ここまでやるならアルバム完全再現でも良かったような気もしますが、他のナンバーも美味しい処が揃っている。“INVINCIBLE SHIELD Tour”の代表として昨年の来日公演と比較してみましたが、もう数えるのも面倒になるくらい(★)だらけ。面倒がらずに数えてみるとフルセット全20曲のうち14曲が入れ替えナンバーで、『INVINCIBLE SHIELD』からも新ネタ「The Serpent and the King」「Giants in the Sky」が初お目見えしている。クラシックスも多彩で特に「Solar Angels」はロブ・ハルフォード復帰直後の“ANGEL OF RETRIBUTION Tour”以来。『PAINKILLER』を大フィーチュアするのは予告されていましたが、まさかここまで入れ替えてくるとは……。大胆なセットでメタル者を歓喜させている『PAINKILLER』35周年ツアー。その第一報にして著名コレクターが自ら録音した銘品アルバムです。“「2025年6月18日バート・フィルベル公演」の極太オーディエンス録音。著名コレクター“GManOF”氏が自ら録音した最新作で、野外ならではの反響ゼロな超タイト録音&ダイレクト感が素晴らしい。『PAINKILLER』35周年の特別セットを現場体験できる最新ライヴアルバムです。Stadtwerke Arena, Bad Vilbel, Germany 18th June 2025 ULTIMATE SOUND Disc:1 (75:09) 1. War Pigs Intro 2. All Guns Blazing 3. Hell Patrol 4. You've Got Another Thing Comin' 5. Freewheel Burning 6. Breaking the Law 7. A Touch of Evil 8. Night Crawler 9. Firepower 10. Solar Angels 11. Gates of Hell 12. Metal Gods 13. The Serpent and the King 14. Battle Hymn 15. One Shot at Glory 16. Between the Hammer and the Anvil 17. Judas Rising Disc:2 (32:09) 1. MC 2. Giants in the Sky 3. Painkiller 4. The Hellion 5. Electric Eye 6. Hell Bent for Leather 7. Living After Midnight Rob Halford - Lead Vocals, Harmonica Richie Faulkner - Guitar, Backing Vocals Andy Sneap - Guitar, Backing Vocals Ian Hill - Bass, Backing Vocals Scott Travis - Drums