陰りの英国ヘヴィメタルから、華やかなりしLAメタルの世界に転身したオジー・オズボーンの名作『THE ULTIMATE SIN』。貴重なオリジナル・バージョンの「Shot In The Dark」も美味しい米国1stプレスLPがCD化。リリース決定です。探求の先に見いだされた1stプレスLP「名作を一番良い音で聴きたい」……これは音楽ファンの本能、あるいは業と言ってもいいかも知れません。普通であれば、最新リマスターCDを買う程度ですが、オーディオ・マニアになるとそれだけでは満足できない。同じアルバムでもCDやLP、カセットなど様々メディアを見つけ出し、各国のプレス違いを比較しては「最高のサウンド」を追い求めてきました。本作は、そんな追及の旅で見いだされた最高峰盤の『THE ULTIMATE SIN』なのです。そんな本作の正体は、1986年当時にリリースされた米国1stプレスLP『OZ 40026』。そのミント・クオリティ盤から精緻にトランスファーされた1枚なのです。通常、最高峰盤の最有力候補は「母国盤の1stプレス」が多い。しかし、それは絶対の法則ではありません。何らかの事情で別国プレスの方が音が良くなったり、初回CD盤がベストになる事もある。こればかりは1つひとつ現物に当たって確かめていくしかなく、そのために最高峰盤探しは聖杯の探求にも喩えられる。そして、『THE ULTIMATE SIN』のケースでは、マニアの結論が「米国1stプレスLP」だったというわけです。グルーヴとダイナミズムがケタ違いの最高峰サウンド そんな本作のサウンドは、ナチュラルにしてダイナミック。その旨みは、1曲目「The Ultimate Sin」のイントロから炸裂している。「ダン、ダン、ダン、ダン……」という印象的なビートで始まるわけですが、現行リマスターCDではそのドラムも打音ピークだけ強調され、堅くメタリック。それに対し、本作は一打一打が皮の振動を感じられるほどリアルなのです。これは単なる音色の問題ではありません。1音が発散するヴァイヴがまるで違い、それが連なることで生まれる躍動感は別次元レベルの差になるのです。そして、そこにバンドが入ってくると違いは更に広がる。現行リマスター盤では各楽器がクッキリしながらも平板。視覚的に喩えますと、スライドガラスに描いた絵を重ねていくように味気ないのです。ところが、本作の場合は油絵のように有機的な立体感。1音1音の厚みが油絵の具のような凹凸があり、流れ出るアンサンブルに「バンドがそこに居る」と感じられるのですこのサウンドは、『THE ULTIMATE SIN』だから殊更に嬉しい。『THE ULTIMATE SIN』はオジーのキャリアでも「ドラマティシズムからグルーヴへ」の転換点となった作品ですが、その一方でロン・ネヴィソンはドライな音づくりで知られるプロデューサーでもありました。そのせいもあって「シャープだけど平板」というイメージも持たれてきたわけですが、それは誤解だった。本作から流れ出るサウンドはドライではあっても平板ではなく、むしろグルーヴは一層躍動的に感じられる。『THE ULTIMATE SIN』が本来持っていたダイナミズムをたっぷりと味わえるのです。長尺なオリジナル版「Shot In The Dark」そんなサウンドだけでもお腹いっぱいですが、さらにポイントなのがラストの名曲「Shot In The Dark」。現行CDでは「4:16」となっていますが、本作では長尺の「4:25」なのです。どの段階から短くなったのかは分かりませんが、本作は初回プレスだからこそのオリジナル・バージョンが楽しめるのです。想えば『THE ULTIMATE SIN』は不遇のアルバムでした。作品の出来のせいか当時の想い出のせいか、ヒット作にも関わらずオジー本人の不評を買い、リマスター事業からも外されてきた。80年代カタログでも『THE ULTIMATE SIN』だけ1995年リマスターが最新・現行です。そんな状況ですから最高峰サウンドを求めるなら、アナログ復刻しかない。そして、本作はその最高峰を体現した1枚なのです。本来のグルーヴを取り戻し、現行CDでは聴けない長尺オリジナル版「Shot In The Dark」までコレクトできる1枚。4thアルバムの最高峰サウンド盤がリリース。1stプレスの米国盤LP『OZ 40026』からデジタル化されたサウンドは現行CDより遙かにグルーヴィで、長尺なオリジナル版「Shot In The Dark」も楽しめます。Taken from the original US LP (CBS Associated Records, OZ 40026) 1. The Ultimate Sin 2. Secret Loser 3. Never Know Why 4. Thank God For The Bomb 5. Never 6. Lightning Strikes 7. Killer Of Giants 8. Fool Like You 9. Shot In The Dark Ozzy Osbourne – Vocals Jake E. Lee – Guitar Phil Soussan – Bass Randy Castillo – Drums Mike Moran – Keyboards





























