再始動の報を受けたのか、にわかに熱気を帯びてきたRUSHのコレクター事情。その熱量が生んだ新発掘ライヴアルバムが登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「1982年12月9日ユニオンデール公演」。 “SIGNALS Tour”の一幕で記録された淡麗オーディエンス録音です。“SIGNALS Tour”は音源の秘境としても知られ。当店でも『SIGNALS IN BIRMINGHAM 1983(Uxbridge 466)』をご紹介した程度。良い機会でもありますので、そんな当時の活動概要を俯瞰しながら、まずは本作のポジションを確かめてみましょう。1982年“SIGNALS Warm Up Tour”・4月1日ー12日:北米#1(11公演)“SIGNALS Tour”・9月3日ー12月15日:北米#2(43公演)←★ココ★ 1983年・2月11日ー4月9日:北米#3(34公演)・5月3日ー25日:欧州(16公演)←※SIGNALS IN BIRMINGHAM“GRACE UNDER PRESSURE Warm Up Tour”・9月18日ー23日:北米#4(5公演)これが1982年/1983年のRUSH。“SIGNALS Warm Up Tour”はあくまでアルバム制作前であり、完成後の“SIGNALS Tour”は「北米#2」から「欧州」まで。本作のユニオンデール公演は、その序盤である「北米#2」の23公演にあたるコンサートでした。そんなショウを真空パックした本作は、瑞々しく美しい美録音。録音自体は以前から知られていたものですが、本作はそれとは異なるアップグレード・マスターです。大元マスターからの最新トランスファーというだけでも素晴らしいのですが、さらに大きいのが位相調整。従来マスターは左チャンネルに位相反転が発生していました。本作は位相反転がないだけでなく、わずかなズレも補正され、定位もビシッとセンターにそろっているのです。そうなると、元録音の美点が一層際立つ。ホール鳴りも吸い込んだオーディエンスらしいサウンドではありますが、だからと言って距離感はない。クリアに好き通った空気感を貫く演奏音は実にきめ細やかで、ディテールも曇りにも濁りもなく手元に届く。大元マスターだからこその劣化のない滑らかさが素晴らしく、1音1音の立ち上がりから消音の刹那まで、機微の機微まで歪みなく流れ出てくるのです。そんな淡麗の美音で描かれるのは、録音の秘境とも言われた“SIGNALS Tour”のフルショウ。投打からこそのレパートリーに注目しつつ、フルセットを整理しておきましょう。ムーヴィング・ピクチャーズ(6曲)・Tom Sawyer/Vital Signs/The Camera Eye/Red Barchetta/Limelight/YYZ シグナルズ(7曲)・Digital Man/Subdivisions/Chemistry(★★)/The Analog Kid/The Weapon/New World Man/Countdown(★★)その他(7曲+3曲)・70年代:Closer To The Heart/The Trees/2112 (Overture)/2112 (Temples Of Syrinx)/Xanadu/La Villa Strangiato/In The Mood・80年代:The Spirit Of Radio/Freewill/Broon's Bane(★)※注:「★」印はこのツアー後に演奏されなくなった曲。特に「★★」は“SIGNALS Tour”だけの限定曲。……と、このようになっています。大ヒットの熱気も醒めやらぬ『MOVING PICTURES』と新作『SIGNALS』を2本軸としており、それぞれ「Witch Hunt」「Losing It」以外の全曲を披露するという大盤振る舞い。もちろん貴重なのは『SIGNALS』ナンバーで、「Chemistry」「Countdown」はこのツアーでしか演奏されていない限定曲です。特に「Chemistry」はツアー終盤の名作『SIGNALS IN BIRMINGHAM』でも聴けない美味しい1曲です。来年から始まる新生RUSHの“Fifty Something Tour”も待ちきれませんが、再始動の報はアーカイヴも活性化させているようです。その賜となる“SIGNALS Tour”の新名盤。「1982年12月9日ユニオンデール公演」の淡麗オーディエンス録音。大元マスターからの最新トランスファーだけでなく、従来マスターでは反転していた左チャンネルの位相もビシッと補正。くっきりときめ細やかな客録ならではの美音で、『MOVING PICTURES』『SIGNALS』大盤振る舞いのフルショウを現場体験できます。Nassau Coliseum, Uniondale, NY, USA 9th December 1982 TRULY PERFECT SOUND UPGRADE Disc:1 (68:41) 01. Intro 02. The Spirit Of Radio 03. Tom Sawyer 04. Freewill 05. Digital Man 06. Subdivisions 07. Vital Signs 08. The Camera Eye 09. Closer To The Heart 10. Chemistry 11. The Analog Kid 12. Broon's Bane 13. The Trees 14. Red Barchetta Disc:2 (47:09) 1. The Weapon 2. New World Man 3. Limelight 4. Countdown 5. 2112 Overture 6. Temples Of Syrinx 7. Xanadu 8. La Villa Strangiato 9. In The Mood 10. YYZ / Drum Solo / YYZ Geddy Lee - Bass & Vocals Alex Lifeson - Guitars Neil Peart - Drums





























