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Michael Schenker マイケル・シェンカー/Tokyo,Japan 2000

マニアにだけ知られ、ひっそりと姿を消していた幻のオフィシャル映像が復刻です。本作に収められているのは「2000年5月27日:赤坂ブリッツ公演」。そのフルショウを収めた公式作品『LIVE IN JAPAN THE UNFORGIVEN WORLD TOUR 2000』をDVD化した1枚です。同じく幻のオフィシャル映像『LAS VEGAS 1999』も復刻されますが、本作もまた自主制作リリースの1本。後に約半だけが『LIVE IN TOKYO 1997』のボーナス・コンテンツとしてDVD化も実現しましたが、本作はオリジナル・リリースの完全版です。日本公演でもありますので、まずはショウのポジションを日程で確認しておきましょう。 ・5月23日:名古屋ダイヤモンドホール・5月24日:梅田Heat Beat・5月25日:横浜ベイホール・5月27日:赤坂ブリッツ 【本作】 そんなショウを記録した本作は、手作り感が圧倒的なプロショット。『LAS VEGAS 1999』もオフィシャル作品と呼ぶには荒削りでしたが、本作はもっと凄い。一応、アングルが切り替わるマルチカメラではありますが、「一応」でしかない。左右・中央の遠景ショットに加え、マイケルを中心にしたアングル……ホンの3つ4つ程度。しかも、ズームも甘い。思いっきり寄っても膝上の全身像止まりで、手元や表情までは迫らない。まるで、深夜の音楽番組が自前で撮影したような映像なのです。お薦めしているのか違うのか分からなくなってきましたが、とてもオフィシャル作品とは思えない光景を吹っ飛ばすのが極上のサウンドボード音声。もちろん、映像と同じく録って出しの荒々しいタイプですし、やはり公式級とは言い難い。しかし、だからこそのド直球な生々しさが凄い。数々の流出モノを愛するサウンドボード・マニアからすると、磨き上げられた公式サウンドよりよっぽど心動かされる本生100%の密着サウンドなのです。そんなクオリティで描かれるショウも素晴らしい。同時リリースの『LAS VEGAS 1999』はライヴアルバム『THE UNFORGIVEN WORLD TOUR』の映像版とも言える内容でしたが、本作は同じアルバムのツアーでもまったく異なり、『LAS VEGAS 1999』では聴けなかった曲が大量に演奏される。レアな『THE UNFORGIVEN』の新曲も増量していますが、さらにレアなのは「Three Fish Dancing」。これはマイケル初のエレキ・インスト作品『MS 2000: DREAMS AND EXPRESSIONS』からのナンバーです。それ以上に美味しいのは、やはりクラシックス。「Cry For The Nations」「Let Sleeping Dogs Lie」「Rock My Nights Away」「Looking For Love」といった超名曲をたっぷり聴かせてくれるのです。そんなセットを演じるメンバーも巧者ぞろい。元イングヴェイ・バンドのバリー・スパークス&シェーン・ガラースは相変わらず鉄壁ですし、ヴォーカルのキース・スラックも巧い。1996年から2010年までの再編MSGはシンガーがコロコロと変わり、今ひとつどのライヴで誰が歌っているか把握しづらい。良い機会ですので、ここで各オフィシャル映像とシンガーをカンタンにまとめておきましょう。 ●1997年『THE MICHAEL SCHENKER STORY LIVE』→デヴィッド・ヴァン・ランディング&リーフ・スンディン●1999年『THE UNFORGIVEN WORLD TOUR』『LAS VEGAS 1999』→キース・スラック&ケリー・キーリング●2000年:本作→キース・スラック ●2004年『WORLD WIDE LIVE 2004』→クリス・ローガン●2010年『THE 30TH ANNIVERSARY CONCERT』→ゲイリー・バーデン このようにキースは本作の他に『THE UNFORGIVEN WORLD TOUR』のメインも務めたシンガー。MSGではスタジオ作品を残せなかった幻のヴォーカリストではありますが、気持ちよく抜ける声質とパワフルな歌いっぷりは素晴らしく、歌声の端々に見せる余裕のある節回しも実に味がある。知名度はほぼ皆無ではあるものの、当時マニアが唸ったと言われるのも納得の歌声。『THE UNFORGIVEN WORLD TOUR』では新曲や「On And On」「Attack Of The Mad Axeman」はケリー・キーリングが歌っていましたが、本作はキース。バージョンでフルショウを楽しめるわけです。自主制作の荒っぽさも全開ではあるものの、ショウの中身は神なればこその泣きと艶やかなトーン、それに往年のクラシックスもたっぷりのプロショットです。当時も追い続けていたマニアのかたはもちろん、MICHAEL SCHENKER FESTの華麗な復活劇で再発見された方にこそ、ぜひ触れていただきたい。各シンガーの個性も新曲だらけのスタジオ作品よりも、クラシックスで楽しめるライヴの方が入りやすいですし、どの時代も神は神だった。その事実を伝えてくれるオフィシャル映像。 Live at Akasaka Blitz, Tokyo, Japan 27th May 2000 PRO-SHOT 1. Intro 2. Cry For The Nations 3. Let Sleeping Dogs Lie 4. Rock My Nights Away 5. Three Fish Dancing 6. Captain Nemo 7. Essence 8. Into The Arena 9. Written In The Sand 10. Pilot Of Your Soul 11. In And Out Of Time 12. The Mess I've Made 13. Hello Angel 14. Fat City N.O. 15. Looking For Love 16. On And On 17. Attack Of The Mad Axeman 18. Armed And Ready 19. Too Hot To Handle 20. Lights Out Michael Schenker - Guitar Keith Slack - Vocals Barry Sparks - Bass Wayne Findley - Guitar, Keyboards Shane Gaalaas - Drums PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.99min.

Michael Schenker マイケル・シェンカー/Tokyo,Japan 2000

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