昨年の“SUMMER SONIC”に続き、4年ぶりの単独ジャパンツアーも実現させたNOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS。その想い出が鮮烈に蘇る超・極上映像が登場です。そんな本作に収められているのは「2019年6月14日ニューポート公演」。毎年恒例になって久しい復活版“ワイト島フェスティバル”に出演した際のマルチカメラ・プロショットです。現在のノエルは一昨年リリースされた『WHO BUILT THE MOON?』に伴う“STRANDED ON THE EARTH WORLD TOUR 2018-2019”の真っ最中。まずは、その歩みの中でショウのポジションを振り返ってみましょう。 ●2018年・2月9日-3月17日:北米#1(22公演)・4月3日-7月22日:欧州#1(44公演)・8月16日-19日:アジア#1(3公演)・8月26日-9月2日:欧州#2(4公演) ●2019年・5月1日-11日:欧州#3(6公演)・5月15日-20日:アジア#2(5公演)・5月24日-7月11日:欧州#4(13公演)←★ココ★・8月8日-31日:北米#2(16公演)・11月8日-27日:北米#3(6公演) これがノエルの2018年/2019年。5月-7月は欧州をメインにアジアを巡り、8月以降は本格的な北米ツアーが予定されています。その中で本作のワイト島フェスティバル公演は「欧州#4」の6公演目にあたる。先日の日本公演からちょうど1ヶ月後のコンサートでした。そんなショウを記録した本作は、まさに超極上の完全オフィシャル級プロショット。世界的に有名なフェスの最新配信なのですから極上なのは当たり前ですが、それにしても美しい。収録もライティングもカメラワークもミックスも完璧。四の五の言っても仕方なく、「もう見ちゃってください!」としか書きようのないパーフェクトなプロショットです。そんな中でも個性的……と言いますか、感動的なのは大歓声のミックス。基本的にはオフィシャル風の均整の取れたミックスなのですが、大合唱シーンでは遠慮なく歓声のボリュームが上がる。その唱和はリリースから1年半が経つ『WHO BUILT THE MOON?』ナンバーでも感じられますが、やはり胸を打つのはOASISの大ヒット曲たち。その唱和の分厚さと美しさは圧倒的であり、いかに英国人の心にOASISの名曲が深く根付いているのか、こよなく愛されているのかを今さらのように感じるのです。特に美味しいのは「Wonderwall」「Stop Crying Your Heart Out」の2曲。7年前の公式作品『INTERNATIONAL MAGIC LIVE AT THE O2』でも見られなかったナンバーであり、それを完全オフィシャル級の映像美で楽しめるのです。そんな映像美で描かれるショウは、素晴らしかった日本公演を彷彿とさせる。フェス出演だけに、単独ショウだった日本よりも持ち時間が短いのですが、それだけに特濃。ショウは日本と同じように『WHO BUILT THE MOON?』の冒頭5曲を曲順もそのままに畳みかけ、最新EPの「Black Star Dancing」に雪崩れ込む。そして、その後はお楽しみのクラシックス・パート。新たなる名曲「Dead in the Water」も混じるものの、基本的にはソロ・デビュー作の「Everybody's on the Run」「AKA... What a Life!」程度に抑え、後はひたすらOASISのヒット・パレード。前述の「Wonderwall」「Stop Crying Your Heart Out」や鉄板の「Half the World Away」「Don't Look Back in Anger」だけでなく、さらに「The Importance of Being Idle」「Little by Little」と合計6曲で会場を熱くさせるのです。さらに本作にはもう1つの楽しみ方がある。それは弟リアム・ギャラガーとの兄弟対決。実は、リアムの最新プロショット『GLASTONBURY 2019(Uxbridge 1060)』も今週同時リリースされるのです。リアムが出演した“グラストンベリー・フェスティバル”は本作の2週間後に行われており、同じく英国を代表する超有名フェス。その完全オフィシャル級プロショットであり、兄弟2人がほぼ同時にソロとして出演した母国フェスを見比べる事ができる。特に「Wonderwall」は両者とも演奏しており、何とも感慨深い映像が楽しめるのです。「2019年最新の完全オフィシャル級プロショット」……この一言に尽きます。肝心要のオリジナル・アルバム『WHO BUILT THE MOON?』と同等の価値を持つ超極上品であり、日本公演の想い出を鮮やかな記憶に変えるにも最適の1枚。そして、リアムの『GLASTONBURY 2019』と合わせる事で兄弟の“今”を楽しむ事もできる。いかように楽しめるマルチカメラ・プロショット。 Live at Seaclose Park, Newport, UK 14th June 2019 PRO-SHOT 1. Interview 2. Fort Knox 3. Holy Mountain 4. Keep On Reaching 5. It's a Beautiful World 6. She Taught Me How to Fly 7. Black Star Dancing 8. The Importance of Being Idle 9. Little by Little 10. Dead in the Water 11. Everybody's on the Run 12. AKA... What a Life! 13. Wonderwall 14. Stop Crying Your Heart Out 15. Half the World Away 16. Don't Look Back in Anger 17. All You Need Is Love Noel Gallagher - lead vocals, guitar Mike Rowe - keyboards Russell Pritchard - bass, backing vocals Chris Sharrock - drums Gem Archer - guitar Jessica Greenfield - keyboards YSEE - vocals PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.81min.