ド級の衝撃を巻き起こした文化遺産プロショット『MANCHESTER APOLLO 2019』。あの衝撃映像を究極形に磨き上げた1枚がデュアルレイヤーDVDで登場です。 【全世界震撼の“The Tour of Life”のフル・プロショット】 いきなり『MANCHESTER APOLLO 2019』前提で始めてしまいましたが、見逃されてしまった方には「?」かも知れません。まずは、基本から始めさせていただきます。この映像は、掛け値なく人類音楽史上の事件。あの“The Tour of Life”の一部始終を捉えた超極上プロショットです。“The Tour of Life”と言えば、歌姫ケイト・ブッシュによる1979年のツアー。デビュー以降数えるほどしかステージに立ってこなかったケイトが『THE KICK INSIDE』『LIONHEART』の2枚を経て初めて行ったコンサート・ツアーであり、後にも先にも彼女のツアーはこれきり(2014年の“Before the Dawn”は1カ所で公演を重ねるコンサート・レジデンシーでした)。その映像はオフィシャル作品『LIVE AT HAMMERSMITH ODEON』やその完全版ブートレッグでもうかがえましたが、本作ははまったくの別公演。「1979年4月10日マンチェスター公演」を完全収録したマルチカメラ・プロショットなのです。まずは、一度きりのツアー日程の中でショウのポジションを確かめておきましょう。・4月2日-13日:英国#1(11公演)←★ココ★・4月16日-20日:英国#2(ロンドン5公演)・4月24日-5月10日:欧州(10公演)・5月12日-14日:英国#3(ロンドン3公演)←※公式映像 以上、全29公演。公式映像が5月のツアー最終盤だったのに対し、本作のマンチェスターは序盤。8公演目にあたるコンサートでした。このショウは英国グラナダTVによって撮影されたものの、なぜか未放送のままお蔵入り。2012年には完全版サウンドボードが発掘されて衝撃を呼びましたが、本作はその映像版なのです。これだけ貴重となるとグシャグシャな劣化まみれの映像でもありがたいところなのですが、本作はまったく違う! その映像美は超・極上。まるっきりオフィシャル級……と言いますか、正真正銘の公式作品『LIVE AT HAMMERSMITH ODEON』よりも遙かに美しい。幻想感を演出するためか意図的に滲ませていた公式映像とはまったく異なり、発色も輪郭も超ビビッド。しかも、マスター鮮度も異様。画面端にタイム・カウンターもある(右上に小さく入るのでまったく邪魔になりません)ために業務用マスターだと思うのですが、その映像美は大元マスターそのもの……と言うより、撮影フィルムそのものから直接デジタル化したような美しさなのです。もはや「衝撃」という言葉でさえ生ぬるい映像美で描かれるショウこそが圧倒的。大勢のダンサーやパントマイムを大胆に導入した演劇的なステージは、コンサートと言うよりはミュージカル。セットは『THE KICK INSIDE』『LIONHEART』の2枚から「Oh to Be in Love」以外の全曲が披露され、『NEVER FOR EVER』に収録されることになる「Egypt」「Violin」も取り上げられています。ここで「あれ?」と思われた方は鋭い。そう、ハマースミス公演では演奏されず、『LIVE AT HAMMERSMITH ODEON』やその完全版でも観る事のできなかった「Fullhouse」も披露されている。ピアノに腰掛けて物憂げに、そして妖艶に歌うケイトの姿がオフィシャル級……いえ、それ以上のプロショットで見つめられるのです。 【唯一の欠点だった瞬間的な音落ちを完全修復】 まさに形容の言葉も尽きるほどの衝撃映像なのですが、発掘マスターには欠点もありました。Uxbridge盤を体験された方ならお分かりになると思いますが、周期的(約22秒毎)に極々微細な音落ちが発生していたのです。1つひとつは極めて微細で、0.1秒にも満たないような「プッ」であったり、異音すらないギャップ感でもありました。しかし、それも周期的に全編入るとなると約400カ所に及ぶのです。普通であれば、そのままでも十二分に鑑賞できるレベルなのですが、本作の中身はあまりにも重要すぎる。そこで全力を超える全霊マスタリングで完全修復を実施。パートによって違う劣化の現れ方に沿って処理法も変え、丁寧にノイズと違和感を補正。400以上の劣化をすべて修復することに成功致しました(これまた既発盤をご体験の方ではないと分かりづらい話ですが、幕間のピー音はそのままにしてあります。これはマスター劣化というより記録された1979年の真実でもありますので)。さらにもう1つのポイントはデュアル・レイヤーDVD。既発盤は2時間9分の映像を単層DVDに詰め込んでいましたが、発掘されたデジタル・マスターは2層式の容量でした。本作は、その映像美を一切の圧縮なく収録している。デジタルのブロック・ノイズもないのです。そうして磨き抜かれた本作は、まさに「究極形」であり「完全形」。あの超絶なる映像美に相応しい艶やかな音声が淀みなく、絶え間なく流れる。そして、その中身はロック史の文化遺産である“The Tour of Life”。それを開演前の暗転時にウォームアップするケイトの歌声からカーテン・コールの舞台挨拶に至るまで、違和感ゼロで楽しめるのです。伝説の“The Tour of Life”の現場から40年、オフィシャル作品を遙かに超越する映像美でフル・ステージを目撃できるマルチカメラ・プロショットです。わずかにあった音声劣化も完璧に修復した究極映像です。文字どおり「40年に一度」の事件となる音楽史の世界遺産。 ★400か所の音切れを修正。映像はマスタークオリティ Live at Mancheste Apollo, Manchester, UK 10th April 1979 PRO-SHOT(UPGRADE) (128:58) 1. Pre-show / Backstage Ambience 2. Moving 3. The Saxophone Song 4. Room for the Life 5. Them Heavy People 6. The Man With the Child in His Eyes 7. Egypt 8. L'amour Looks Something Like You 9. Violin 10. Spoken Word: John Carder Bush 11. The Kick Inside 12. Interval Ambience 13. In the Warm Room 14. Fullhouse 15. Strange Phenomena 16. Hammer Horror 17. Intro 18. Kashka from Baghdad 19. Don't Push Your Foot on the Heartbrake 20. Interval / Backstage Vocal Warm-Up 21. Wow 22. Coffee Homeground 23. In Search of Peter Pan 24. Symphony in Blue 25. Feel It 26. Kite 27. James and the Cold Gun 28. Spoken Word: John Carder Bush 29. Oh England My Lionheart 30. Wuthering Heights 31. Curtain Call Kate Bush: Vocals / Piano / Keyboards Alan Murphy: Electric Guitar / Whistles Ben Barson: Synthesizer / Acoustic Guitar Brian Bath: Electric Guitar / Acoustic Mandolin / Background Vocals Del Palmer: Bass Guitar Glenys Groves: Background Vocals John Carder Bush: Spoken Word Kevin McAlea: Piano / Keyboards / Saxophone / 12-String Guitar Liz Pearson: Background Vocals Paddy Bush: Mandolin / Background Vocals Preston Heyman: Drums / Percussion PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.129min.