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Rolling Stones ローリング・ストーンズ/夜をぶっとばせ Japanese Broadcast Version

“AMERICAN TOUR 1981”を象徴するコンサート映画の名作『LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER』。その日本独自バージョンがリリース決定です。『LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER』と言えば、本稿に目を留められる方には説明不要の大定番。「1981年11月5日+6日イーストラザフォード公演」と「同12月13日テンピ公演」で撮影されたマルチカメラ・プロショットであり、公式DVDでもお馴染みな名作中の名作です。もちろん、本作はそんな公式品のコピーではありません。2006年に某衛星放送局の特番として放映された日本放送バージョンです。こうした放送バージョンのポイントは2つ。クオリティと独自色です。まずクオリティに関してですが、これはもう鉄壁。当店では、国内のコアな記録家による極上マスターで音楽番組をアーカイヴしており、本作もその1つ。しかも、大元が2006年のデジタル放送であり、それを劣化ゼロでDVD化している。それこそオフィシャルにも負けない超極上品なのです。クオリテイに問題がないとなれば、最重要なのが番組の独自色。本作の場合は日本語字幕なのです! 「なにを勿体ぶって。大袈裟な……」と思われるかも知れませんが、本作の字幕は本当に凄い。そんじょそこらの日本番組とは次元が違うのです。現場アナウンスやMCといった定番の字幕もありますが、それ以上なのが歌詞の和訳字幕。しかも、全編・全曲にわたって付せられているのです。80年代など、洋楽ブーム真っ盛りの時代には歌詞の和訳字幕を付ける番組もありましたが、それでも人気のシングル・ナンバーを1-2曲がせいぜいでした。しかし、この『LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER』は25曲に及ぶ。その全曲・全歌詞が和訳されているのです。完全に想像ですが、この大掛かりな字幕仕様は恐らく映画の内容が原因ではないでしょうか。ご存知の通り『LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER』の編集は演奏が極端なまでに強調され、曲間は大胆にカット。2-3カ所をのぞき、ほとんどMCを執らずにショウが進行して行く。そのため、普通の字幕ではあってもなくても変わらないのです。もちろん、そのままでも視聴率が変わるとは思えませんが、スタッフの意地なのか、それともストーンズへの思い入れなのか、全歌詞字幕に舵を切ったわけです。さらに、字幕の内容も独自でCDの対訳とはまったく異なり、その完成度も傑作だから凄い。そもそも、字幕対訳は通常の翻訳とは異なり、制約が非常に多い。画面上に表示できるセンテンスは極端なまでに短く、しかも音声に合わせるために切り替えも早い。映画などは具体的なシチュエーションが眼で見えるだけに説明を省略できますが、歌詞はなかなかそうはいかないもの。ところが、本作は短いながらもCD対訳に劣らない表現力なのです。例えば、「Miss You」。友達から電話がかかってくるくだりを見てみましょう CDの対訳・玄関の広間で ずっとおまえを待っていた 電話が鳴るたびにおまえからかと胸を弾ませた・だけど聞こえてくるのはいつも友だちの声・“ヘイ どうしたんだい?12時頃そっちに行くよ。おまえに死ぬほど会いたがってるプェルトリコの女たちを連れて行くぜ。ワインを一箱持って行くからな。” 本作の字幕対訳・あんたからの連絡を待ってたら電話が鳴った・“酒を持って今から行くよ” あんたじゃなく友達の声・“今夜はパーティーだ お前に女も連れてくぜ” 一見して明らかな字数の差。それにも関わらずキチンと伝わり、ミックの声やビートに乗って表示されても曲のノリを損なわない。それこそ短歌や俳句のような洗練度なのです。さらに圧倒的なのが、ライヴならではの現場感。当然のことながらミックは几帳面にオリジナルに沿って歌うタイプではなく、その場のノリで1番と2番が逆になったり、言葉を足したり省略したりも当たり前。本作の字幕は、そんな変更に逐一対応しており、さらにトータルでの完成度も高いのです。例えば、「Start Me Up」。英詞で「You make a grown man cry」を繰り返すところが…… CDの対訳・おまえは大の男を泣かせる おまえは大の男を泣かせる 本作の字幕対訳・お前は大の男に叫び声を上げさせる女 思わず叫んじまうぜ ……となっている。セックスについての歌であり「俺のエンジンに火をつけろ」と続くことからもCDの「泣かせる」よりは本作の「叫び声を上げさせる」の方がしっくりと来ます。ただし、これには理由もある。オリジナルの後半では同じメロディを「Don't make a grown man cry」と歌い変えており、CD対訳では「大の男をそんなに泣かせるもんじゃない」としている。それに対し、本作のミックは全編で「You make a grown man cry」で通しており、「止めろ」と言わないので「泣き」ではなく「叫び声」で意味が通るわけです。こうした微妙な違いや配慮が全曲に行き渡っているわけですが、もっと大胆なのが「Honky Tonk Women」でしょうか。テンピ公演(フェニックス都市圏)のショウなので「メンフィス→フェニックス」と言い換えていますが、後半はそれどころじゃない。ちょっと書き出してみましょう。CDの対訳・パリのブルーヴァードでプレイしてる ・死ぬときゃ素裸って気分でね ・パリの船乗りは男の中の男 ・どんなに船酔いしたってお前にゃ本気さ 本作の字幕対訳・旦那と別れた女とニューヨークで寝た ・いざこざを起こしたかったんだ ・彼女はおれをバラで覆ってくれた ・でも おれの心を本気で盗もうとはしなかった ……と、このようにまったく違う。場所も登場人物もやってる事もまるっきり別。正直なところ、息切れ気味な変え歌詞が正確なのかは自信ありませんが、本作の対訳が異様に丁寧で凄まじい「本気」に裏打ちされているのがご理解いただけるでしょう。そんな全編の終了後には独自のスライドショーのコーナーが設けられ、メンバー紹介が登場。その後には、本作を手掛けた翻訳家のクレジットで幕を閉じます(ちなみに海外ドラマ配給で有名な某社の翻訳家で、専門学校の翻訳講師も務めるプロ中のプロです)。完全オフィシャル級のクオリティが素晴らしく、独自コーナーも貴重ではありますが、やはり気合の入った完成度の高い「完全対訳」。これに尽きるでしょう。全曲・全編で歌詞の意味がビビッドに伝わり、曲のノリもライヴだからこその遊び心もリアルタイムに体感できる『LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER』なのです。まったく違った感覚で、もう一度名作映画を初体験できるチャンス。 Brendan Byrne Arena, East Rutherford, NJ, USA 5th & 6th November 1981 Sun Devil Stadium, Tempe, AZ, USA 13th December 1981 Broadcast Date: 8th September 2006 (91:35) 1. Take The 'A' Train 2. Under My Thumb 3. Let's Spend The Night Together 4. Shattered 5. Neighbours 6. Black Limousine 7. Just My Imagination 8. Twenty Flight Rock 9. Let Me Go 10. Time Is On My Side 11. Beast Of Burden 12. Waiting On A Friend 13. Going To A Go-Go 14. You Can't Always Get What You Want 15. Band Introductions 16. Little T&A 17. Tumbling Dice 18. She's So Cold 19. All Down The Line 20. Hang Fire 21. Miss You 22. Let It Bleed 23. Start Me Up 24. Honky Tonk Women 25. Brown Sugar 26. Jumpin' Jack Flash 27. Satisfaction 28. The Star-Spangled Banner 29. Black Limousine PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.92min.

Rolling Stones ローリング・ストーンズ/夜をぶっとばせ Japanese Broadcast Version

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