『TRUE』『PARADE』を連続ヒットさせ、全盛の最中にいた1984年のSPANDAU BALLET。その姿を目撃できる超・極上映像がリリース決定です。そんな本作が撮影されたのは「1984年11月21日ドルトムント公演」。西ドイツの名物イベント“ROCKPOP IN CONCERT”シリーズとして放送されたマルチカメラ・プロショットです。このイベントは1978年から1989年にかけ、ZDF(第2ドイツテレビ)で放送される事を前提に開催されていたフェスで、1984年は6月と11月に実施。SPANDAU BALLETは、U2やブライアン・アダムス、ジャンナ・ナンニーニ、TALK TALK、WATERBOYSと共に11月開催回に出演しました。またその一方、彼ら自身の視点に立つとこのショウは“PARADE Tour”の一環でもある。1984年と言えば、伝説的な来日公演が実現した事でも思い出深いところ。まずは、そんな当時のスケジュールを振り返ってショウのポジションを確かめてみましょう。1984年・5月13日:GOLDEN ROSE 1984出演 《6月22日『PARADE』発売》・6月30日+9月15日:イベント出演・11月10日-18日:日本(8公演)・11月21日-12月19日:欧州#1(8公演)←★ココ★ 1985年・1月21日-3月4日:欧州#2(12公演)・4月19日-22日:北米#1(3公演)・5月10日:GOLDEN ROSE 1985出演 ・6月30日-7月10日:北米#2(4公演)・7月13日:LIVE AID出演《9月『THROUGH THE BARRICADES』制作開始》 これが1984年/1985年のSPANDAU BALLET。彼らのデータは非常に少なく、上記も万全と断言できません。しかし、出来事の順番は整理できますので、あくまで参考としてご覧ください。『PARADE』のリリース後には単発的なパフォーマンスを行い、約半年後に日本上陸を決行。本作の“ROCKPOP IN CONCERT”出演は、そんな来日公演のわずか3日後という直後のショウでもありました。そんなステージを記録した本作は、まさに「超」の付く極上映像。いかなプロショットとは言っても80年ともなればアナログ基準になりがちですが、“ROCKPOP IN CONCERT”は違う。再放送なのか局マスターなのかは断言できないものの、明らかにアナログ電波を介しておらず、肌艶やシワまで克明な解像度も超ビビッドな発色も完全にデジタル基準。このまま公式DVDとしてリリースできる……と言いますか、ここまで美しい80年代映像はオフィシャル作品でもそうそうない……という次元なのです。そんな超絶な映像美で描かれるのは、伝説の来日公演も甦る黄金時代の熱演。放送枠なのか、フェス形式のためか、約45分の持ち時間しかないのですが、その中に当時の必殺曲を濃縮。その豪華すぎるセットを整理してみましょう。トゥルー(4曲) ・Communication/Gold/True/Lifetime パレード(3曲)・Only When You Leave/Round And Round(★)/Nature Of The Beast(★)クラシックス(2曲)・ジャニーズ・トゥ・グローリー:To Cut a Long Story Short・ダイヤモンド:Chant No. 1 (I Don't Need This Pressure On) ※注:「★」印は『LIVE FROM THE N.E.C.』で聴けない曲。……と、このようになっています。初期4作の濃縮還元ではありますが、その濃度はハンパではない。何しろ「Nature Of The Beast」以外は全部がシングル曲。しかも、全英トップ5入りした5曲「Only When You Leave(3位)」「Gold(2位)」「True(1位)」「Chant No. 1(3位)」「Cut A Long Story Short(5位)」をすべて網羅しているのです。輝く映像美で描かれる「動くシングル集」ともなる超極上のマルチカメラ・プロショットです。伝説の日本公演を思い起こすにも最適ですが、彼らを初めて体験するにもこれ以上ない1枚。それこそオフィシャル名作『TRUE』『PARADE』以上と言っても良いほどです。まさにSPANDAU BALLETの歴史的な超・決定盤。Westfalenhalle, Dortmund, Germany 21st November 1984 PRO-SHOT (First Broadcast: 12th January 1985)(45:35) 1. Communication 2. Only When You Leave 3. Round And Round 4. Nature Of The Beast 5. Gold 6. True 7. Chant No. 1 8. Lifetime 9. Cut A Long Story Short Tony Hadley - Vocals Gary Kemp - Guitar Steve Norman - Percussion, Saxophone John Keeble - Drums Martin Kemp - Bass PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.46min.