1988年に続き、再び年越しカウントダウンを行うために日本に戻ってきた1990年のBON JOVI。その極上映像がリリース決定です。そんな本作が撮影されたのは「1990年12月31日:東京ドーム」公演。カウントダウン・イベント“THE BIG JOINT TOUR”のマルチカメラ・プロショットです。この年の来日は「電話100年記念NTTスーパーコミュニケーション」が冠に付いており、年越しライヴだけでなく単独ツアーもセット。以前、傑作オーディエンス映像『OSAKA 1991 2ND NIGHT』をご紹介したこともありますので、ここで全体像も振り返っておきましょう。1990年・12月31日:東京ドーム ←★ココ★ 1991年・1月3日:横浜アリーナ・1月5日:名古屋レインボーホール・1月8日:大阪城ホール・1月9日:大阪城ホール ←※OSAKA 1991 2ND NIGHT 以上、全5公演。2年前の“HEAT BEAT LIVE '89 IN BIG EGG”では「12/31&1/1」と年末年始の2日連続でしたが、この時は東京ドームは年越しの1回だけでした。そして、このドーム公演はTHE QUIREBOYS、SKID ROW、CINDERELLAを従えたフェス形式。本作はそんなイベントを特集した1時間番組をDVD化したもの。最高峰とされるマスターを使用した映像美はアナログ感覚もあるため、現代感覚では「完全オフィシャル級!」と断言するか迷うものの、当時基準なら全力で言えるタイプです。番組前半:出演バンドの目玉曲セレクト(4曲) そして、番組内容は大きく前後半に分かれている。前半セクションは「出演バンド一覧」といったところで、各バンドを紹介的に1曲ずつ放送しています。冒頭はいきなりのメインアクトBON JOVI。もちろん現場ではトリでして「3曲→新年カウントダウン→14曲」という流れでしたが、ここではアメリカ国歌から「Tokyo Road」へと雪崩れ込む開演シーンがフィーチュアされています。その後は改めて出演バンドをオープニングから1曲ずつ、THE QUIREBOYSの「7 O'Clock」→SKID ROWの「Youth Gone Wild」→CINDERELLAの「Shelter Me」と続きます。SKID ROWやCINDERELLAは当時から「BON JOVIの弟分」とも言われてきましたが、そこに混じったTHE QUIREBOYSもジャストフィット。スパイクのしゃがれたハスキーヴォイスはトム・キーファーの向こうを張り、当時新鋭だった英米ブルースロック対決の様相さえ醸しています。番組後半:大トリBON JOVIのヒット・パレード(5曲)「年越しカウントダウン」を夾んだ番組後半は、大トリBON JOVIのライヴで塗りつぶし。わずか5曲ではありますが、必殺の大代表曲を畳みかける濃度は強烈。「Born To Be My Baby」ではジョンも客席に飛び込む大熱演で、全盛時代パフォーマンスが駆け抜けてゆくのです。『SLIPPERY WHEN WET』『NEW JERSEY』の天文学的ヒットで我が世の春を謳歌していたBON JOVIを筆頭に、野心丸出しの若きSKID ROW、ブルースロックの新境地を拓こうとしていたCINDERELLA&THE QUIREBOYS。ロックがもっとも眩しく輝いていた時代を象徴する一大イベントを味わえる極上プロショットです。わずか1時間弱ではありますが、二度とはないであろうあの時代に引き戻してくれる1枚。Live at Tokyo Dome, Tokyo, Japan 31st December 1990 PRO-SHOT 1. Star Spangled Banner 2. Tokyo Road 3. 7 O'Clock (Quireboys) 4. Youth Gone Wild (Skid Row) 5. Shelter Me (Cinderella) 6. Countdown to 1991 7. You Give Love A Bad Name 8. Born To Be My baby 9. I'll Be There For You 10. Blood On Blood 11. Livin' On A Prayer PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.51min.