エリック・クラプトンの珍しい1991年の4ピース・バンドのフルステージ・オーディエンス・ショット映像が登場です。これは前人未到の24日間連続というイギリスの興行記録を打ち立てた同年のロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール公演から、第一四半期にあたった4人編成バンドでの3公演目、2月7日のステージを130分に亘って収めたものです。前年とは異なり、この年の4ピース・バンドのドラムはフィル・コリンズが務めていました。他にはネイサン・イースト(B)、グレッグ・フィリンゲインズ(Kbd)という布陣からなる精鋭「オーガスト」バンドがシャープ極まりないステージを展開します。特筆すべきは、ステージに向かって右45°の3階席から見下ろす形で撮影された映像がクラプトンを表情が分かるほどのアップ・ショットで捉えていることで、非常に観応えのある内容になっています。ジャンニ・ベルサーチの宝飾で彩られたホワイト・シャツに同じくベルサーチのブラック・スーツを着こなしたロング・ヘアのクラプトンが躍動する様が捉えられています。アンコールでは、この頃はまだ禁煙していなかったクラプトンがストラトキャスターのヘッドに煙草を差し込むシーンも観られます。前方に障害物がない状態で見下ろせているため、他の3人のメンバーも的確に捉えており、飽きさせない内容と言えるでしょう。また、演奏のクオリティが非常に高かった日で、人気アルバム『JOURNEYMAN』からのナンバーを中心に、非常にタイトなステージを務めるこのステージは、ファンならば観ておいても決して損はないものです。既発は海外メーカー作製によるPAL映像でしたが、本盤は、念入りにリマスタリングされ、オリジナル・メニューも付いたNTSCタイトル。ノイズの減少は勿論、音質の向上ぶりは素晴らしく、特に音質にばらつきがあった冒頭3曲を、一曲毎に個別に丁寧にリマスターした事で、その部分は大幅にアップグレードしており、全体を通して平均した高音質に仕上がっています。90年のロイヤル・アルバート・ホール公演の映像はオフィシャル作品『24 NIGHTS』ほか、既発映像も多いのですが、珍しい91年のフルステージ・ショットとして、是非ご鑑賞いただきたいお奨めの映像です。Live at Royal Albert Hall, London, UK 7th February 1991 AMAZING-SHOT(UPGRADE) 1. Layla Orchestra Intro 2. Pretending 3. No Alibis 4. Running On Faith 5. I Shot The Sheriff 6. White Room 7. Can't Find My Way Home 8. Bad Love 9. Knockin' On Heaven's Door 10. Before You Accuse Me 11. Old Love 12. Badge 13. Wonderful Tonight 14. Cocaine 15. A Remark You Made 16. Layla 17. Crossroads 18. Sunshine Of Your Love Eric Clapton - Guitar, Vocal Phil Collins - Drums, Vocal Nathan East - Bass Greg Phillinganes - Keyboards COLOUR NTSC Approx. 130min.