還暦を前にして自伝的アルバム『THE CAPTAIN & THE KID』でキャリアを総括した2006年のエルトン・ジョン。そんな当時を代表する極上プロショットのアップグレード版が登場です。そんな本作が撮影されたのは「2006年9月11日聖ルカ礼拝堂」。名物番組“BBC SESSIONS”に出演した際のマルチカメラ・プロショットです。2006年と言えば、“2006 European Tour”と“The Captain and the Kid Tour”が交錯する時期でもあり、さらにレジデンシー“The Red Piano”も同時並行という時代。時期の細かな違いで意味合いが異なってきますので、ここで当時のスケジュールを振り返っておきましょう。*1月31日ー4月9日[The Red Piano]・5月28日ー7月1日:欧州#1(17公演)*7月11日ー30日[The Red Piano]・9月1日ー7日:欧州#2/北米#1(4公演)・9月11日:BBCセッション ←★ココ★・9月15日+16日:北米#2a(2公演)《9月18日『THE CAPTAIN & THE KID』発売》・9月18日ー10月7日:北米#2b(17公演)*10月10日ー22日[The Red Piano]・11月1日ー11日:北米#3(7公演)・11月17日+18日:スイス(2公演)←※AVO SESSION 2006・11月26日ー12月11日:オセアニア(9公演)※注:「*」印はレジデンシー“THE RED PIANO”で、「・」印がその他の公演。これが2006年のエルトン・ジョン。“2006 European Tour”と“The Captain and the Kid Tour”の切り替えはやや曖昧で「欧州#2/北米#1」の最中。本作のBBCセッションはその直後で、『THE CAPTAIN & THE KID』発売のちょうど一週間前にあたる出演でした。そんなBBCプロショットは以前から定番として知られてきたわけですが、本作はその最高峰を更新するアップグレード盤。つい最近(2022年3月)のデジタル再放送版なのです。そのクオリティは問答無用の「完全オフィシャル級」。それも当時基準ではなく、現代デジタル基準でもオフィシャル作品レベルなのです。収録された2006年はアナログ/デジタルが混在していた時代だったわけですが、BBCの看板番組だけに高画質で収録されていたのでしょう。16年が経った2022年になって本領を発揮しているほど絶世の美麗クオリティなのです。その輝ける映像美で描かれるのは、『THE CAPTAIN & THE KID』カラー特濃なステージ。上記スケジュールをご覧の通り、2006年と言えばもう1つの定番プロショット『AVO SESSION 2006』もお馴染みですので、ここで比較しながら整理してみましょう。 キャプテン・アンド・ザ・キッド(4曲)・Postcards from Richard Nixon/The Captain and the Kid/Old '67(★)/The Bridge 70年代クラシックス(5曲)・黄昏のレンガ路:Funeral For A Friend/Love Lies Bleeding/Bennie And The Jets・その他:Someone Saved My Life Tonight/Sorry Seems To Be The Hardest Word/The Bitch Is Back ※注:「★」印は定番プロショット『AVO SESSION 2006』でも観られなかった曲。……と、このようになっています。クラシックスと『THE CAPTAIN & THE KID』の新曲が半々のバランスで、美味しいのはやはり新曲の方。4曲すべてが“The Captain and the Kid Tour”でしか演奏されていないレパートリーであり、しかも「The Bridge」以外は序盤の2006年だけの限定曲。「Old '67」に至っては『AVO SESSION 2006』で観られなかっただけでなく、アルバム発売前後に指折り数えられるほどしか演奏されなかった超レア曲なのです。以前から「オフィシャル級」として愛されてきた名作映像がデジタル再放送の「2022年クオリティ」で甦った超・極上プロショットです。アルバム全10曲中6曲も披露された「生演奏版THE CAPTAIN & THE KID」ともなる1枚。コレクション棚でも、ぜひ公式スタジオ・アルバムの隣に差して頂きたい絶対作が誕生です。「2006年9月11日聖ルカ礼拝堂」で収録されたBBC SESSIONSのマルチカメラ・プロショット。以前から知られる定番プロショットですが、本作はその最高峰を更新する2022年の再放送版。現代基準でも問答無用の完全オフィシャル級の超絶美麗クオリティで、『THE CAPTAIN & THE KID』の貴重曲も山盛りの特別パフォーマンスを楽しめる絶対作です。BBC One Sessions, St Luke's Church, Old Street, London, UK 11th September 2006 PRO-SHOT(UPGRADE) 1. Funeral For A Friend/Love Lies Bleeding 2. Bennie And The Jets 3. Someone Saved My Life Tonight 4. Postcards From Richard Nixon 5. Sorry Seems To Be The Hardest Word 6. The Captain And The Kid 7. Old '67 8. The Bridge 9. The Bitch Is Back Elton John - piano, vocal Davey Johnstone - guitar Nigel Olsson - drums, vocal Guy Babylon - Keyboards Bob Birch - bass, vocal John Mahon - percussion, vocal PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.51min.