デイヴ・リー・ロスのソロキャリアでも頂点の輝きを伝えるフル映像がリリース決定です! 本作が記録されたのは、“SKYSCRAPER TOUR 1988”のハイライトでもあった「1988年7月13日マジソン・スクエア・ガーデン公演」。ステージ右側の2階席から撮影したオーディエンス・ショットで、遮蔽物も一切なしにダイヤモンド・デイヴのエンターテインメント・ショウを完全に押さえきった銘品です。もちろん、80年代のビデオ撮影ですから近年のデジタル画質とは比較になりませんが、その鮮度はバツグン。線ノイズも劣化もなく、ビデオ撮影に付きものの画面端の歪みさえない。発色も極めて美しく、カラフルなステージが存分に楽しめます。デイヴ・リー・ロスのソロというと、ビリー・シーンも参加した1986年ツアーが人気ですが、ビリーはアルバム「SKYSCRAPER」制作時に脱退。本作でベースを弾くのは、ドラムのグレッグ・ビソネットの実弟、マット・ビソネット。だからと言って「なんだ、ビリーじゃないのか」というのは、ちょっと気が早い。ド派手なビリーの後任でもあり、しかも次作「A LITTLE AIN'T ENOUGH」がデイヴ個人に焦点が絞り込まれた作風だったため、一般には地味なイメージのあるマット。しかし、実はジャズ/フュージョンがメインのベーシストでもあり、本作でも冒頭の「The Bottom Line」で派手なベースソロも魅せるなど、確かな十分な実力者なのです。しかもドラムが実兄でもあり、兄弟リズム隊の安定感、バンド感はビリー時代以上。その堅固な土台でデイヴとスティーヴ・ヴァイが徹底的に輝く……それが“SKYSCRAPER TOUR 1988”なのです!実際、ビリー&スティーヴが暴れ倒す1986年と違い、本作で観られるデイヴの“主役感”は強烈。無類の天才ヴァイも、ビリーとじゃれるのではなく、あくまで“デイヴの相棒”としての存在感を放ち、セットリストも「Shyboy」や「Elephant Gun」のような“ビリーのための曲”はなく、「1984」「CRAZY FROM THE HEAT」「EAT 'EM AND SMILE」「SKYSCRAPER」から、”デイヴ&ヴァイ”が輝く曲で固められている。20年に及ぶデイヴのソロキャリアの中でも、このバランス感覚はVAN HALENにもっとも近く、かつ、このツアーだけのものでした。そんな“1988年型”のDLR BANDが伝統の大会場を沸かしまくる様を全景で記録したのが本作。カメラワークも見どころを逐一ズームし、再編VAN HALENでもお馴染みのデイヴのスタンド殺陣や、ヴァイのハート型ギターもばっちり。さらにはシアトリカルな「Just a Gigolo」、バンド5人総出の「steel drum solo」などなど、見どころだらけ。特に「steel drum solo」では、デイヴがグレッグと共にメインの旋律を叩いており、彼の音楽センスの高さに唸らされます(ヴァイが自分のドラムを倒してしまうのが可笑しい)。もちろん、ハイライトはボクシング・リングの「Panama」とサーフボードの「California Girls」! ヴァイが弾くアメリカ国家をバックに縄ばしごを登り、天井のリングに到達するやゆっくりと降りてくる。客電が付いた会場のスケール感、暗闇の中のスポットライトに浮かぶデイヴの姿、そしてそれに熱狂する大観衆。まさにボクシングの世界タイトルマッチのムードです。そして、サーフボードに乗ってステージに戻り、客席から美しい女性を招いてダンス&キス。豪華なロックショウは数あれど、これほど絢爛なロックンロール・パーティは他にない!!ビリー・シーンを失った代わりに、VAN HALENにも匹敵する堅固なバンド感覚と豪華なショウアップを手に入れたDLR BAND。この後、ヴァイも去っていき、デイヴは“ゴージャスよりもストリート感覚”というロック界全体の潮流には勝てず、失速していきました。本作に封入されているのは、その直前の輝き。1978年の「炎の導火線」から10年、ロック史に“ダイヤモンド”の名で語られる男が、もっともまぶしく輝いた瞬間なのです。デイヴ個人だけでなく、ヴァイにとって、いやロック全体にとってももっとも眩しかった時代を捉えた大傑作映像。Live at Madison Square Garden, New York, NY. USA 13th July 1988 AMAZING SHOT!!! Disc 1(47:00) 1. The Bottom Line 2. Ain't Talkin' 'Bout Love 3. Just Like Paradise 4. Knucklebones 5. Easy Street 6. Hot For Teacher 7. Hot Dog and A Shake 8. Guitar Solo 9. Skyscraper Disc 2(49:20) 1. Just a Gigolo / I Ain't Got Nobody 2. Goin' Crazy! 3. Steel Drum Solo 4. Yankee Rose 5. Instrumental 6. Panama 7. California Girls 8. You Really Got Me 9. Jump David Lee Roth - Vocal Steve Vai - Guitar Gregg Bissonette - Drums Matt Bissonette - Bass Brett Tuggle - Keyboards COLOUR NTSC Approx.96min.