最高峰更新マスターが世界中のコレクターを震撼させ続けている当店のKISS関係者流出シリーズ。その最新弾となる70年代のリハーサル映像が登場です。そんな本作に記録されているのは、1976年に行われた3種のリハーサル「DESTROYERツアー・リハ」「TV番組D.K.R.C.リハーサル」「ROCK & ROLL OVERツアー・リハ」。それぞれモノクロのワンカメで撮影されたスタッフ・ショットです。これらの映像は以前から断片的に知られてきたわけですが、一気に拡大したのが昨年(2022年)の夏。従来は40分ほどだったのですが、2時間近い長尺マスターが発掘され、『LIVE REHEARSAL 1976』として大人気を博しました。本作もほぼ同じ長さの長尺マスターながら、クオリティの上がったアップグレード・マスターなのです。ひと口に「アップグレード」と言っても様々なパターンがあるわけですが、本作の場合は「ロスレス」。アナログ段階で言いますと本作も昨年公開されたShades版も同じジェネなのですが、デジタル段階では全然違う。昨年版はデジタル圧縮された状態で出回ったのですが、関係者ルートからもたらされた本作はロスレス・マスターだったのです。実際、その差は明らか。止め画にした際のキャプチャーでは分かりづらいのですが、再生してみると動きが極めて滑らか。撮影時のピンはそのままながら、画素のみっちり詰まった画面はアナログ・マスターそのものの密度を誇り、コマ落ち感もまったくない。更に決定的なのはブロック・ノイズ。昨年マスターは早い動きや細かいパートでブロックが散見しましたが、本作は画面の隅々まで美しく、大元マスターをそのまま再生しているかのような艶やかさなのです。そんな濃密な映像美で画かれるのは、黄金時代の貴重な舞台裏。まず、3種のリハがいつ行われたモノなのか。当時のスケジュールから確認してみましょう。“ALIVE! Tour”*1月22日:リハーサル・1月23日ー3月28日:北米#1(35公演)←※DETROIT 1976シリーズ“DESTROYER Tour”・4月11日ー5月4日:北米#2(13公演)*5月11日+12日:リハーサル・5月13日ー6月6日:欧州(17公演)*6月27日:リハーサル ←★ココ(1種)★・7月3日ー9月12日:北米#3(35公演)*10月19日:リハーサル“ROCK & ROLL OVER Tour”*11月7日ー12日:NYリハーサル*11月15日ー21日:レディング・リハーサル ←★ココ(2種?)★・11月24日ー12月30日:北米#4(22公演)これが1976年のKISS。「・」印は通常コンサートで、「*」印がリハーサルです。ツアーの合間に度々リハを行っているわけですが、本作は“DESTROYER Tour”最中の6月(1種)と、“ROCK & ROLL OVER Tour”開始直前の11月(2種?)で収録されました。いきなり「?」付きで申し訳ありませんが、その理由も合わせて個別にご紹介していきましょう。【6月27日:“DESTROYER Tour”リハーサル(約20分)】まず最初に登場するのは「1976年6月27日」で行われたドレス・リハーサル。ただし日付には諸説あり、資料によっては「6月8日ー12日」説や「6月20日」説もあります。2階建てのステージセットもしっかりと組まれ、メンバーもきっちりステージ衣装。パイロもどっかんどっかんと激しく、本番さながらの大熱演が繰り広げられている。本番さながらの直前リハであり、映像からするとやはり「北米#3」に一番近い「6月27日」説が最も説得力があるように思えます。そんな謎はさておき、内容的には貴重なリハの雰囲気と気合いの入った生演奏の醍醐味が素晴らしい。従来マスターでは冒頭3曲(約10分)だけでしたが、現在では2倍増。ドアップで迫るジーンのベースソロまで盛り込んだ5曲が楽しめます。Detroit Rock City(★)/King Of The Night Time World(★)/Let Me Go, Rock 'N Roll(★)/God Of Thunder/Flaming Youth ※注:「★」印は従来から知られていたテイク。【“D.K.R.C.”リハーサル(約16分)】2つめのはTV番組“DON KIRSHNER'S ROCK CONCERT”出演用のリハーサル。放送は“ROCK & ROLL OVER Tour”後の1977年5月になってからですが、収録は1976年でした。この映像はすべて昨年マスターで初登場したもので、こちらも同じようにモノクロ・ワンカメではありますが、メンバーはノーメイクで普段着(と言いますか半裸)。『ROCK & ROLL OVER』の新曲3曲を確認するように繰り返しています。この映像のアングルや雰囲気が下記“ROCK & ROLL OVER Tour”リハにも似ているために昨年発掘された際には同じ映像の一部とされていました。ある資料によると「1976年11月」収録とされつつ日付までは確定されておらず、下記とは異なる「ニューヨーク・リハーサル」の可能性も残されています。Love 'Em And Leave 'Em(2テイク)/Hard Luck Woman(2テイク)/I Want You【11月:“ROCK & ROLL OVER Tour”リハーサル(約80分)】最後に登場するのは“ROCK & ROLL OVER Tour”のためのリハーサル。以前は「ニューヨーク・リハ」ともされてきましたが、どうやらその数日後の「レディング・リハ」のようです。このリハはアメリカ陸軍の“キャンプ・カーティス・ギルド”で7日間行われており、日付までは確定されていません。上記“D.K.R.C.”リハと同じようにノーメイクの普段着姿で、かつては5曲(約30分)ほどでしたが、約80分にまで拡大されました。内容は2つに分けられ、序盤は“D.K.R.C.”リハと同様に新曲「I Want You」「Makin’ Love」や「Beth」を繰り返し確認。特に最後の「Beth」ではピーターがドアップで歌う。プライベート・ショットのような貴重感がたまりません。そして、リハーサル後半は一転して本気モード。本番さながらに15曲を一気に演奏し、各人のソロもキチンとやる通しリハーサルなのです。従来知られてきたのは、この通しリハーサルの最後の30分でしたが、今回はポールポジションの「Detroit Rock City」からフルで楽しめます 各曲の練習(20分)・I Want You(3テイク)/Makin’ Love(2テイク)/Beth(2テイク)通りリハ(60分)・Detroit Rock City/Take Me/Let Me Go, Rock 'N Roll/Strutter/Love 'Em And Leave 'Em/Firehouse/I Want You/Hard Luck Woman/Do You Love Me/Cold Gin(★)/God Of Thunder(★)/Rock And Roll All Nite(★)/Deuce(★)/Black Diamond(★)※注:「★」印は従来から知られていたテイク。以上、1時間56分に及ぶ秘蔵映像です。昨年のShades盤『LIVE REHEARSAL 1976』もあまりの貴重度に衝撃が走りましたが、本作はその大元となる関係者マスター。格段に艶やかなロスレスの映像美で貴重な全盛期の裏舞台に立ち会える決定版です。まさに文化遺産以外の何物でもないお宝映像。1976年ツアー・リハーサル映像集。モノクロのワンカメで撮影されたスタッフ・ショットで、1時間56分の長尺版。内容的には『LIVE REHEARSAL 1976』と同一ながらロスレスな関係者流出マスターでアップグレード。本番さながらのツアー・リハや名物番組“D.K.R.C.”のための練習風景など、貴重な全盛時代の裏舞台に立ち会えます。Stewart Air Force Base Hangar E Newburgh, NY 27th June 1976 PRO-SHOT (UPGRADE) Don Kirshner's Rock Concert Rehearsal 1976 PRO-SHOT (UPGRADE) Camp Curtis Guild, Reading, MA November 1976 PRO-SHOT (UPGRADE) (116:14) Destroyer Tour Rehearsal (19:58) Stewart Air Force Base Hangar E Newburgh, NY 27th June 1976 1. Detroit Rock City 2. King Of The Night Time World 3. Let Me Go, Rock 'N Roll 4. Gene's Bass/God Of Thunder 5. Flaming Youth Don Kirshner's Rock Concert Rehearsal 1976 (16:16) 6. Love 'Em And Leave 'Em #1 7. Love 'Em And Leave 'Em #2 8. Hard Luck Woman #1 9. I Want You 10. Hard Luck Woman #2 Rock And Roll Over Tour Rehearsal (80:10) Camp Curtis Guild, Reading, MA November 1976 11. I Want You #1 12. I Want You #2 13. I Want You #3 14. Makin’ Love #1 15. Makin’ Love #2 16. Beth #1 17. Beth #2 18. Detroit Rock City 19. Take Me 20. Let Me Go, Rock 'N Roll 21. Strutter 22. Ladie's Room 23. Love 'Em And Leave 'Em 24. Firehouse 25. I Want You 26. Hard Luck Woman 27. Do You Love Me 28. Cold Gin 29. Guitar Solo 30. Gene's Bass/God Of Thunder/Drum Solo 31. Rock And Roll All Nite 32. Deuce 33. Black Diamond Paul Stanley - Guitar, Vocal Gene Simmons - Bass, Vocal Ace Frehley - Guitar Peter Criss - Drums, Vocal B&W NTSC Approx.116min.