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Eric Clapton エリック・クラプトン/London,UK 5.21.2011 Multi-Cam

2011年RAH公演のマルチカメラ極上オーディエンスショット映像が初登場!2011年5月21日、ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール11日間連続公演4日目の極上オーディエンスショット映像が突如登場しました!アングルは、映像の前半はステージに向かって左の2階スタンド、真横から15度くらいの角度から、前方にまったく障害物のない状態で非常にきれいに収録されています。引きのショットでは当然ステージ全景を捉えていますが、クラプトンの最大カットはウェストアップまで寄っており、ギタープレイの細部まで見ることができるほどです。この日のクラプトンのルックスは、かなり長めの髪を後ろに流した感じで、かっこいいです。ところがオープニングナンバーを撮影後、恐らくセキュリティに見つかりそうになったため、撮影を中断したようで、Going Down SlowからHoochie Coochie Manの初めまで、Old Loveのイントロはクラプトンのアップの静止画になっています。さらにこのアングルでは途中までしか撮影できなかったようで、Badgeからは、ステージ後ろのスタンド席からのショットに切り替わります。従って、クラプトンの後ろ姿の全身をずっと眺める感じです(Cocaineの一部もこのアングルに切り替わります)。そしてWonderful Tonightからはステージに向かってほぼ正面の3階スタンドからの引きのショットに替わります。このアングルはかなりステージを遠く捉えていますが、このアングルはこの1曲のみ。Tearing Us Apartからは最初のアングル&アップショットに戻るのです(これは嬉しい!)。しかし各曲の頭はほとんど静止画となっており、撮影開始までセキュリティの様子を窺っていたようで、それでOKとなれば撮影を始めた感じです。なかなか大変だったことが窺えますが、非常にうまく編集してあり、ストレスはありません。そして音声と言うと、これだけカメラが変わると、かなり音質に波のあるオーディエンス録音のソースが継ぎ接ぎされているのでは?と心配になるところですが、何と全編が当店が先般リリースしました「Eric Clapton - Royal Albert Hall 2011 4th night DAT Master」の極上ステレオ・オーディエンス録音に完全シンクロして差し替えられているのです。ですので、音声のムラ等は一切なく、安心して最後まで鑑賞いただけます。トラブルにより最初のアングルで撮影できなかったのは2曲のみで、音声は問題なし。考えようによっては、2曲は別アングルでかえって新鮮な印象を受けるほどです。当店の「Eric Clapton - Royal Albert Hall 2011 4th night DAT Master」におけるクラプトンのパフォーマンスのハイクオリティに感嘆された方も、この映像をご覧になれば実際のステージの進行が克明にお分かりいただけることでしょう。ニュー・スタジオアルバムリリース直後の公演ならではの魅力!この公演に至るまでに、前年にクラプトンはほぼカバーアルバムに近いスタジオ新作をリリースしていました。クラプトンの言葉を借りれば、「Mental Juke Box(心の中にある思い出の楽曲集)」から選んだ曲を収録したものです。それにより当然このツアーでは新曲が披露されることになりました。ここで、この2011年のクラプトンの活動履歴を振り返っておきましょう。<<2010年9月27日:アルバム「CLAPTON」リリース>>・2011年1月13日:イギリス、サリー州にあるクランレー・アーツセンターにて行なわれたチャリティショーに出演・2月11日~20日:中東、アジアツアー・2月25日~3月21日:アメリカン・ツアー ・4月7日~9日:ニューヨーク、「ジャズ・アット・リンカーン・センター」のためのチャリティ・コンサートに出演、ウィントン・マルサリス率いるジャズバンドと共演・5月7日:ロンドン、グロスヴナー・ハウス・ホテルにてチャリティ・コンサートに出演・5月9日~6月1日:RAH11連続公演を含むイギリス国内ツアー ←★ココ★・6月4日:イギリス、サリー州ブロムリーにて開催されたチャリティ・コンサート「ピクニック・バイ・ザ・レイク」に出演・6月6日~11日:北欧ツアー・6月24日:イタリア、キャヴァ・デ・ティレーニにてギタリスト、ピノ・ダニエルが主催したチャリティ・コンサートに出演・8月27日:イタリア、ブラッチアーノにて行なわれたペトラ・エクセルストーン嬢(F-1レーシング協会会長の娘さん)の結婚式にて演奏・10月6日~16日:南米ツアー・11月17日~12月10日:スティーヴ・ウィンウッドとのジョイント・ジャパン・ツアー・12月15日:ロンドン、バッキンガム宮殿にて、エジンバラ公爵の90歳の誕生日祝賀会にて演奏・12月31日:恒例の「ニュー・イヤーズ・イヴ・ダンス」開催 ニュー・アルバムのリリースに合わせ、きちんとワールド・ツアーを行ないながら、幅広い人脈を反映した関係先のイベントやチャリティ・コンサートに数多く出演した年だったことがお分かりいただけるでしょう。精力的というしかないような活動状況でした。ニュー・スタジオアルバムのリリースでノリにノッていたことが窺えます。この年終盤のジャパン・ツアーはスティーヴ・ウィンウッドとのジョイントでした。各ツアーのリハーサルも考えると、本当にライブがやりたくて仕方がない、というような状態だったようです。そして本作に捉えられたRAH公演の特徴と言いますと、まずギタリストがクラプトン一人だったということが挙げられます。セカンド・ギタリストを敢えて用意しなかったのです。このため当然クラプトンにかかるギタープレイの比重は俄然高くなります。それを覚悟の上で臨んだ公演であったことを思えば、自ずからファンの方は観たくなるのではないかと思います。注目のニュー・アルバムからのナンバーは、やや肩透かしの印象でWhen Somebody Thinks You're Wonderful 1曲でしたが、これが聴けるツアーは前年とこの年だけでしたので、これだけでも貴重には違いありません。しかし、実はもっと奥深い、クラプトンの意図を反映したナンバーが用意されていたのです。唯一無二のセットリストと楽曲アレンジ オープニングから、一見すると「いつものコンサートに近いんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実はオープニングのKey To The Highwayから驚きの連続だったのです。何とこの曲のイントロは、2006年のジャパン・ツアーの途中から実践された「デレク&ザ・ドミノス時代のライブバージョン」のアレンジだったのです。2006年ジャパン・ツアー時に、それまでのオーソドックスなイントロからこのアレンジにチェンジされた理由は、当時バンドに在籍していたデレク・トラックスに日本のあるファンが、デュエイン・オールマンがドミノスに飛入り参加した70年のタンパ公演のブートレッグをプレゼントしたところ、デレクがそれをクラプトンに聴かせ、クラプトンがそこに収録されていたこの曲のイントロを気に入り、すぐにバンドでリハーサルし、次回の公演からすぐにこのアレンジで演奏したというわけでした。それをクラプトンは5年後のこの時点で突然思い出したのでしょうか?真相は謎ですが、このイントロバージョンで聴けるのが貴重なテイクです。さらにGoing Down Slowは、通常のパフォーマンスとはリズムパターンがまったく異なっています。イントロも違います。そしてさらに続くHoochie Coochie Manもいつも演奏されるリズムパターンとはまったく違うのです。「後ノリ」のどっしりしたリズムのいつものパターンではなく、「前ノリ」の突っ込んでいくようなリズムで演奏されています。これも面白い!またOld Loveでのティム・カーモンのソロはクラシック作曲家ラベルの有名な「ボレロ」のリズムでプレイされているなど、2009年ツアーとの違いも顕著です。そして極め付けは、このツアーでセットに復活したI Shot The Sheriffの後奏。盛り上がっていく曲調に従って勢いに任せて弾き倒すクラプトンのソロが凄まじいです!ミストーンと背中合わせのような危うい場面もあるのですが、とにかく意のまま、いや、指のおもむくまま弾きまくっています。これは是非観ていただきたいテイクです。この曲で一旦ステージに区切りをつけ、アコースティックセットに移るのですが、ここではStill Got The BluesとSame Old Bluesという2曲を新たに披露しています。前者はゲイリー・ムーアのナンバーで、この年初頭に急死したムーアを偲んでセットインさせたもので、エレクトリックでプレイされていたムーアのバージョンに対し、クラプトンは独自にアコースティックアレンジでプレイしています。これがまた胸にぐっときます。演奏後には「Gary Moore!」とクラプトンがコールしています。思い返せば、クリーム時代にアイルランドでコンサートを行なった際に、夜にメンバー三人でクラブで飲んでいたところに、14歳の少年が現れ、サインをねだったことがあった。その少年がギターをやっていると語ると、ジャック・ブルースが「頑張れよ」と励ました。少年は喜んで帰って行った、というエピソードがありました。この少年がゲイリー・ムーアだったそうです。クラプトンの心には、晩年にはブルースに回帰したムーアへの熱いそして寂しい想いがあったのでしょう。そして後者はJ.J.ケイルのカバーでした。クラプトンの自作にも同名のナンバーがありますが、そもそもその曲を書いたのはケイルにインスパイアされてのことだったでしょう。ここではケイルへの思慕を込めて歌い上げています。後半はいつもの王道路線ですが、Tearing Us Apartを久々にプレイしているのが珍しいです。Badgeでもこの曲でもクラプトンのソロはキレまくっています。さらにLittle Queen Of Spadesでのソロも・・・・。この曲でのクリス・スティントンのピアノソロとティム・カーモンのオルガンソロ中には、小休止でドリンクを口にし、それから椅子に座ってバッキングをするクラプトンが観られます。十八番のブルースだけに、リラックスそのものだったのですね。こうして観ていきますと、やはり音だけよりも、映像が伴った方がはるかに楽しめます。撮影にはセキュリティが非常に厳しいRAHだけに、途中で何度も挫折しながらよくぞ最後まで諦めずにクオリティの高い映像が撮れたものだと感心します。最後のメンバー勢揃いしてのご挨拶まで収録されています。この努力に拍手、ですし、本作に収められたクラプトンのパフォーマンスの凄さにももちろん拍手です。これぞ、21世紀のクラプトン!という良質なパフォーマンスに溢れています Royal Albert Hall, London, UK 21st May 2011 AMAZING SHOT(MULTICAM) 1. Key To The Highway 2. Goin' Down Slow 3. I'm Your Hoochie Coochie Man 4. Old Love 5. I Shot The Sheriff 6. Driftin' Blues 7. Nobody Knows You When You're Down And Out 8. Still Got The Blues 9. Same Old Blues 10. When Somebody Thinks You're Wonderful 11. Layla 12. Badge 13. Wonderful Tonight 14. Tearing Us Apart 15. Little Queen Of Spades 16. Cocaine 17. Cross Road Blues Eric Clapton - guitar, vocals Chris Stainton - keyboards Tim Carmon - keyboards Willie Weeks - bass Steve Gadd - drums Michelle John - backing vocals Sharon White - backing vocals COLOUR NTSC Approx.122min.

Eric Clapton エリック・クラプトン/London,UK 5.21.2011 Multi-Cam

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