ビッグ・ヒットを連発し、全盛の真っ直中にあった1981年のTHE DOOBIE BROTHERS。そんな時代を象徴する幻のオフィシャル映像がリリース決定です。そんな本作に収められているのは「1981年8月16日アイラビスタ公演」のマルチカメラ・プロショット。廃盤オフィシャル映像『LIVE IN CONCERT: SANTA BARBARA』を精緻に復刻DVD化した1枚です。80年代序盤には解散への道を歩むTHE DOOBIE BROTHERSですが、その“FAREWELL Tour”が行われたのは1982年のこと。本作はその1つ前の“ONE STEP CLOSER Tour”でした。まずは、その活動全景を俯瞰してショウのポジションを確かめてみましょう。1980年 ・5月11日+17日:北米#1(2公演)・6月14日ー7月19日:北米#2(23公演)《8月:ウィリー・ウィークス/ボビー・ラカインド参加》・8月17日ー9月7日:北米#3(11公演)《9月17日『ONE STEP CLOSER』発売》・10月8日ー11月29日:北米#4(33公演)1981年・6月16日ー7月31日:北米#5(29公演)・8月15日ー9月5日:北米#6(14公演)←★ココ★・10月5日ー16日:日本(8公演)・10月24日ー11月5日:豪州(4公演)これが1980年/1981年のTHE DOOBIE BROTHERS。来日公演が実現した事でも思い出深いわけですが、本作のアイラビスタ公演はその直前だった「北米#6」。その2公演目にあたるコンサートでした。このショウは何よりも公式映像が残された事でも知られるわけですが、特に最高峰クオリティと呼ばれたのが日本盤レーザーディスク(本国アメリカではVHD規格でリリースされたようです)。本作は、その極上クオリティ盤からDVD化された逸品なのです。実際、そのクオリティは「完全オフィシャル級」。大元が公式品なのですから当たり前ですが、それにしても美しい。レーザーディスクは規格上VH処理も解像度が高く、経年劣化にも強い。もちろん物理的に走行ヨレや磁気移りもあり得ず、40年以上の時空を超えて当時そのままのマスター・クオリティを届けてくれるのです。そんな究極クオリティで画かれるのは、我が世の春を謳歌するようなショウ。ウィリー・ウィークス/ボビー・ラカインド参加後のライヴと言えば、伝統盤『FAREWELL TOUR』が象徴ですが、本作はツアーが違うためにセットも異なっている。ここで比較しながら整理してみましょう。トム・ジョンストン時代(7曲)・スタンピード:Take Me In Your Arms (Rock Me A Little While)(★)/Slat Key Soquel Rag/I Cheat The Hangman(★)・その他:Jesus Is Just Alright/Listen To The Music/Long Train Runnin'/China Grove マイケル・マクドナルド時代(6曲)・ワン・ステップ・クローサー:One Step Closer(★)/Keep This Train A-Rollin'(★★)/Real Love(★)・その他:Takin' It To The Streets/Minute By Minute/What A Fool Believes ※注:「★」印は伝統作『FAREWELL TOUR』で聴けない曲。特に「★★」印は再結成以後には演奏していない限定曲。……と、このようになっています。商品用の編集なのか約50分の収録ではありますが、その中に輝く名曲群を濃縮。リアルタイムらしく当時の最新作『ONE STEP CLOSER』ナンバーもフィーチュアされ、80年代当時しか演奏していない貴重曲「Keep This Train A-Rollin'」も超極上クオリティで楽しめるのです。2023年現在、マイケル・マクドナルドも参加しての50周年ツアーが大きな盛り上がりを見せているTHE DOOBIE BROTHERS。本作に封じられているのは、そのマクドナルドの才気が爆発していた全盛時代の真価なのです。『ONE STEP CLOSER』時代の幻オフィシャル映像がリリース。最高峰クオリティの日本盤LDからデジタル化された銘品で、『FAREWELL TOUR』で聴けない名曲群も楽しめます。UCSB Music Bowl, Isla Vista, CA, USA 16th August 1981 PRO-SHOT 1. Intro / One Step Closer 2. Takin' It To The Streets 3. Jesus Is Just Alright 4. Keep This Train A-Rollin' 5. Take Me In Your Arms (Rock Me A Little While) 6. Real Love 7. Minute By Minute 8. Slat Key Soquel Rag 9. Long Train Runnin' 10. What A Fool Believes 11. I Cheat The Hangman 12. China Grove 13. Listen To The Music 14. Band Introductions / Slack Key Soquel Rag Patrick Simmons - guitars, vocals John McFee - guitars, vocals Michael McDonald - keyboards, vocals Cornelius Bumpus - saxophone, vocals Willie Weeks - bass, backing vocals Keith Knudsen - drums, backing vocals Chester McCracken - drums, vibraphone, marimbas Bobby LaKind - congas, percussion, backing vocals PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.54min.