何事もなかったようにニタ・ストラウスが復帰したアリス・クーパー。激レアな復活曲も話題を読んでいるリニューアル・ツアーを体験できる最新映像が登場です。そんな本作が撮影されたのは「2023年5月5日プライヤー・レイク公演」。その絶景オーディエンス・ショットです。昨年はニタ離脱→ケイン・ロバーツ復帰が衝撃を呼びましたが、その後もアリス周辺からは様々なニュースが飛び出している。その辺をおさらいするためにも、まずはスケジュールで彼の近況を俯瞰してみましょう。2022年・1月28日ー2月13日:北米#1(10公演)・3月18日ー4月24日:北米#2(27公演)←※PRIOR LAKE 2022・5月23日ー7月9日:欧州(27公演)←※HELLFEST 2022他《7月11日:ニタ離脱発表/14日:ケイン復帰発表》・9月7日ー10月29日:北米#3(23公演)・12月3日:Christmas Pudding 2023年・2月18日:Power of Love Gala《3月6日:ニタ復帰発表》・3月10日+4月2日:イベント出演(2公演)・4月28日ー5月20日:北米#4(16公演)←★ココ★*5月30日ー6月1日:北米#5(ヴァンパイアズ3公演)*6月8日ー7月23日:欧州(ヴァンパイアズ28公演)・8月5日ー9月24日:北米#6(27公演)これが現在までに公表されている2022年/2023年のアリス・クーパー。昨年夏に「ニタ離脱→ケイン・ロバーツ復帰」が大きな話題と鳴りましたが、約8ヶ月でニタが復帰。今月末からは4年ぶりとなるHOLLYWOOD VAMPIRES復活が予定(ジョニー・デップと組んでいたジェフ・ベックへの追悼企画もあるそうです)され、その後はソロとして再びツアーに戻る予定です。そして、その「北米#6」冒頭ではMOTLEY CRUE/DEF LEPPARDの“The World Tour”にも参加。公演数だけでも70代とは思えないのに、複数のプロジェクトを同時進行させる激しい活動意欲を見せつけています。話しが先走りましたが、現在進行中なのはニタが戻ってきたばかりの「北米#4」。本作のプライヤー・レイク公演は、その中でも序盤の6公演目にあたるコンサートでした。まさに「ニタ復帰直後」の現場を真空パックした本作は、目も醒める絶景。1階アリーナの中程から撮影しているのですが、客席が急勾配なのかまるでスタンド席のように遮蔽物ゼロ。メンバー達とほぼ同じ目線の高さでステージを直視できるのです。また(撮影開始直後のシーンで分かるのですが)撮影者の目の前は通路になっており、物理的にも間近客がいない。それが絶景に一役買っているだけでなく、クリアなサウンドにも貢献。出音が何にも邪魔されず真っ直ぐに届き、輪郭もクッキリとしていてディテールまでえらく鮮明。サウンドボード的なド密着感とは違うものの、聴きやすさはFM放送ばりです。そんな広々とした絶景席から楽しめるのは、昨年から様変わりしたアリス・クーパー・ショウ。当店では昨年も同じ会場の絶景映像『PRIOR LAKE 2022』をご紹介しておりますので、比較しつつ定点観測してみましょう。70年代クラシックス(14曲+α)・ビリオン・ダラー・ベイビーズ:No More Mr. Nice Guy/Billion Dollar Babies/I Love The Dead/Elected(★)・悪夢へようこそ:Welcome To My Nightmare(★)/Cold Ethyl(★)/Only Women Bleed(★)/Black Widow Jam/Escape・その他:I'm Eighteen/Ballad Of Dwight Fry(★)/Under My Wheels/Be My Lover/Killer(★)/School's Out 80年代以降(8曲)・ヘイ・ストゥーピッド:Snakebite(★★)/Hey Stoopid/Feed My Frankenstein・その他:Lock Me Up(★★)/Bed Of Nails/Poison/Lost In America(★)/Fallen In Love ※注:「★」印は昨年の同会場映像『PRIOR LAKE 2022』で演奏しなかった曲。特に「★★」は今話題の目玉曲。……と、このようになっています。昨年はわりと変化球的な曲が多かったのですが、2023年は正道クラシックスがだいぶ復活してきました。そんな中で注目を集めているのはメタル時代の復活曲。「Snakebite」は『HEY STOOPID』当時から32年ぶりの復活ですし、近年の定番のようにも感じる「Bed Of Nails」も新型コロナ禍前は20年以上封印されていたレア曲でした。そして極めつけなのがオープニングを務める「Lock Me Up」。何と『RAISE YOUR FIST AND YELL』から36年を経て、今年初めてステージ演奏されたのです。アリスは「ニタのシュレッド・ギターのお陰でメタル時代の曲もやれる」と言っていましたが、そんな彼女の復帰をアピールしたかったのかも知れません。実際、ニタのギターて始まっても意外すぎて「聴いたことあるけど……何の曲だっけ?」と脳が追いつかず、例の「Alice Cooper!! You have been accused of mass mental cruelty, How do you plead?」でやっと「あぁ!」なる。考えてみればいかにもオープニング映えするのに、今までやったことがなかったのが不思議なくらいカッコ良く決まっているのです。昨年のケイン・ロバーツ復帰も嬉しかったですが、やはり現役ばりばりなニタの方が今の帝王には似合うのかも知れません。あるべき姿に戻りつつ、意外すぎる変化球でフレッシュでもある最新ツアーを特等席体験できる1枚。「2023年5月5日プライヤー・レイク公演」の絶景オーディエンス・ショット。1階アリーナ撮影ながら客席が急勾配なのかスタンド席のようにステージだけが視界を占領。その絶景に相応しく遮蔽物ナシに真っ直ぐに届くダイレクト・サウンドも絶品です。復帰したニタの活躍だけでなく、32年ぶりの復活曲「Snakebite」や今年初めて生演奏された『RAISE YOUR FIST AND YELL』の「Lock Me Up」も衝撃のフルショウを特等席体験できます。Mystic Showroom at Mystic Lake Casino, Prior Lake, MN, USA 5th May 2023 AMAZING SHOT!!! 1. Opening 2. Lock Me Up ★今年初披露! 3. No More Mr. Nice Guy 4. I'm Eighteen 5. Under My Wheels6. Bed Of Nails 7. Billion Dollar Babies 8. Fallen In Love 9. Snakebite ★32年ぶりに復活!! 10. Be My Lover 11. Lost In America 12. Hey Stoopid 13. Glen Sobel Solo 14. Welcome To My Nightmare 15. Cold Ethyl 16. Only Women Bleed 17. Poison 18. Feed My Frankenstein 19. Vincent Price Intro 20. Nita Strauss Solo 21. Black Widow Jam 22. Ballad Of Dwight Fry 23. Killer 24. I Love The Dead 25. Escape 26. School's Out 27. Elected COLOUR NTSC Approx.95min. Alice Cooper - Lead Vocals Nita Strauss - Guitar, Backing Vocals Ryan Roxie - Guitar, Backing Vocals Tommy Henriksen - Guitar, Backing Vocals Chuck Garric - Bass, Backing Vocals Glen Sobel - Drums