オフィシャル復刻事業でも完全スルーされている“NO PRAYER ON THE ROAD”。秘境のステージを目撃できる激レアなプロショット集がリリース決定です。そんな本作に収められているのは『NO PRAYER FOR THE DYING』時代に出演したTV放送5種(+α)です。“NO PRAYER ON THE ROAD”はメイデン史屈指の大穴時代として知られ、長尺の公式ライヴ作品が製作されることもなく、フルのサウンドボードもプロショットもなし。膨大なライヴ作品が残された『FEAR OF THE DARK』時代とはあまりにも差があります。しかし、フルがないとは言っても曲単位のプロショットは存在しますし、ドキュメンタリー系特番ではむしろ充実してもいる。本作は、そんな数々の「NO PRAYER特番」を総ざらいした1枚なのです。実のところ、本作は4枚組大作『WORLD PRAYER 1990-1991』の一部としても人気を博したもの。4枚組というボリュームの壁を超えられたコレクター諸兄には大好評だったのですが、プロショットの観やすさ、コンピレーションの楽しさはむしろ万人向け。さて。それでは、それぞれの番組を個別にご紹介していきましょう。日本特番「NO PRAYER ON THE ROAD '90/’91(約38分)」まず登場するのは、本作のメインである日本特番“IRON MAIDEN SPECIAL”。メイデンの特番は海外番組の使い回しが多いのですが、この番組はなんと日本の独自製作。お馴染みの某評論家をパーソナリティにして2年ぶりのツアーを始めたばかりのメイデンを直撃。ツアー5公演目の「1990年9月24日ベルファスト公演」のプロショット4曲とメンバーのインタビューで構成されています(ちなみにベルファストの前日はダブリンで、メイデン初のアイルランド公演でもありました)。ライヴは不完全な曲もありますが、貴重度はド級。特に“NO PRAYER ON THE ROAD”だけの限定曲「Public Enema Number One」のプロショットは激レアな上にノーカット完全演奏。鳥肌モノです。そして、独自インタビュー。日本番組だけに字幕も完備しており、ヤニック・ガーズを迎えて生まれ変わった新生IRON MAIDENの面々が興奮気味に語っています(肝心のスティーヴ・ハリスは音楽よりもサッカーに熱中していますが)。作り込みよりもライヴ感を重視していた『NO PRAYER FOR THE DYING』の空気感がリアルに描かれています。シークレット・ギグ特番「THE HOLY SMOKERS(約9分半)」続いて登場するのは、少し遡って「1990年9月19日ミルトンキーンズ公演」の特番。このショウはツアー初日。。。と言いますか、変名バンド「THE HOLY SMOKERS」によるウォームアップ・ギグ。モノクロで2曲だけではありますが、ここでも「Public Enema Number One」を演奏。もちろん、全世界初演です。MTVツアーレポート「HEADBANGERS BALL(約20分)」3つめはお馴染みMTVの名物番組“ヘッドバンガーズ・ボール”。ただし米国ツアーではなく、ツアー冒頭の英国レッグ(10月8日ケンブリッジ公演/10月9日シェフィールド公演)を出張レポートする内容です。ステージ設営しているクルーにもインタビューするドキュメンタリー仕立てで、「Wrathchild」や「Tailgunner」「Hooks In You」「No Prayer For The Dying」「The Trooper」などのライヴ・プロショットも観られます。ライヴ映像はあくまで断片的なのが残念ですが、多彩なレア曲が出てくるという意味ではこの番組が一番です。独ツアー特番「BREMEN TV 1990(約11分)」4番目は「1990年12月7日ブレーメン公演」の特番。本作でも一番個性的……と申しますか、シュールな番組。少年少女合唱団が歌う「サンタ・ルチア」に合わせてブレーメンの歴史的映像が流され、そこに突然メイデンのライヴ映像がぶっ込まれる(挿入というよりぶっ込みです)。再び合唱に戻ると、なぜかニコ・マクブレインが階段にしゃがみ込んで少年少女達を見上げて拍手している。恐らく合唱団の美しさと対比させてヘヴィメタルのアグレッションを表現したかったのでしょうが、単純に「ヘンな映像」に終わっている気もします。その後は他番組と同様にライヴ・プロショットを交えてのインタビュー。残念ながら完全演奏はなくあまり意味がない。。。と思いきや! ニコのインタビュー中に挿入されているのは、“NO PRAYER ON THE ROAD”版の巨大エディ&竹馬エディ! どちらも数秒ずつですが、なかなかのお宝映像です。定番プロショット「ROSKILDE FESTIVAL 1991(約16分)」ここまではツアーをプロモートするために序盤で製作されたドキュメント番組ですが、5つめは純粋なコンサート放送。ツアー終盤「1991年6月29日ロスキレ・フェスティバル」に出演した際のプロショットです。この映像こそ“NO PRAYER ON THE ROAD”でもっとも有名な大定番でして、本作ではベスト・マスターから起こされた極上クオリティで収録しています。2曲「Run To The Hills」「Sanctuary」だけでレアな新曲はないのですが、マニア筋には「NO PRAYER ON THE ROADのウラの聴きどころ」として知られる「Run To The Hills」はポイント。“Seventh Tour of a Seventh Tour”まではギャオギャオと叫んで誤魔化していたサビのハイノートがしっかりと伸び、「ブルース復活!」をアピールしてくれます。各種ボーナス映像(約3分)最後はオマケのボーナス映像集。ニュースやCMなど短いTV映像は5種収録されています。特に面白いのはスペインで放送されたスティーヴのインタビューで、庭に飾られた“World Piece Tour”の巨大エディが観られる。そして必見中の必見なのが最後のツアーCM。ブルースが歌う後ろでは、“NO PRAYER ON THE ROAD”版の巨大エディが! 墓をぶっ壊して飛び出す登場シーンをプロショットで観られるのは、このCMだけです。以上の5種(+α)の秘宝映像集です。日本人にも楽しい日本特番から、激レア“NO PRAYER ON THE ROAD”版の巨大エディに至るまで。単にプロショット・コレクションに必携というだけでなく、知れば知るほど面白くなる映像傑作です。メイデン全史でも秘境のツアーである“NO PRAYER ON THE ROAD”。激レアな“NO PRAYER ON THE ROAD”時代のプロショット集がリリース。日本製作のレア特番をはじめとした5種のツアー特番の他、巨大エディが登場するCMなどの細かい映像も網羅した決定盤です。IRON MAIDEN - PRO-SHOT COLLECTION 1990-1991 IRON MAIDEN SPECIAL NO PRAYER ON THE ROAD '90/’91 1. Intro. 2. Tailgunner 3. Interviews #1 4. Wrathchild 5. Documentary/Interviews #2 6. Public Enema Number One 7. Hallowed Be Thy Name THE HOLY SMOKERS (SECRET GIG TV SPECIAL) 8. Intro. 9. Wrathchild/Interviews 10. Public Enema Number One/Interviews MTV HEADBANGERS BALL 11. Intro. 12. Road Crew Interviews 13. Member Interviews & Live #1 14. Intro. 15. Member Interviews & Live #2 BREMEN TV 1990 16. Intro. 17. Interviews & Live ROSKILDE FESTIVAL 1991 18. Member Introduction 19. Run To The Hills 20. Sanctuary 21. Bruce Interview BONUS FOOTAGE 22. Bruce Interview (Swing Shift) 23. Steve Harris Accepts Award (Spanish TV) 24. Camelot Music Commercial 25. Kemp Mill Music Commercial 26. MTV Tour Comercial PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 97min. Bruce Dickinson - Vocals Steve Harris - Bass Dave Murray - Guitar Janick Gers - Guitar Nicko McBrain - Drums