IRON MAIDENのフロントマンにして、プロのジャンボ機パイロットでもあるブルース・ディッキンソン。彼が航空史を語り尽くす傑作ドキュメンタリー番組がリリース決定です。ブルースが司会を務める歴史ドキュメンタリー特番 そんな本作に収録されているのは、2005年にドキュメンタリー専門の有名チャンネルで放送された民間航空史特集“FLYING HEAVY METAL”。航空史なのになぜ「HEAVY METAL」なのかと言えば、それは番組パーソナリティがブルース・ディッキンソンだから。当時のブルースは本格的にパイロット業を初めて4年が経っており、ラジオDJとしてレギュラー番組を持っていました。当然、航空機の知識は豊富でトークも本業とあって、ドキュメンタリー番組の司会にも抜擢されたわけです。この番組は2005年1月19日から2月16日までの全5回シリーズで製作・放送。当初は英国だけでしたが、その後全世界の専門チェンネルでも繰り返し放送されたのです。本作はその全5回分の日本版にして、ベスト・マスターからDVD化されたもの。ドキュメンタリーの命である日本語字幕を完備しているだけでなく、日本語吹き替え版も同時収録しています。便利な日本語字幕と違和感全開な吹き替えも完備 番組は『ROCK IN RIO』のライヴ・ステージから始まり、ブルースが30年代のプロペラ機を操縦するシーンへ。そこから後期医の歴史が始まり、フランク・ホイットルのジェットエンジン発明からボーイング社の台頭、最後は近未来の宇宙旅客機構想まで歴史を辿っていきます、その内容は歴史ドキュメンタリーの正道そのものなのですが、ブルースのあの声、あの口調、あの熱量で語られるともの凄く新鮮。航空機に興味のない方でも話にグイグイ引き込まれることでしょう。その一方で、違和感が一周して面白くなってしまうしまうのが日本語吹き替え版。プロの声優さんが海外ドラマよろしく日本語で話すのですが、これが可笑しい。まったく聞き覚えのないダンディな声で「皆さん、こんにちは。副操縦士のブルース・ディッキンソンです」と言われると違和感全開ですし、その後も翻訳家のクセなのか、ほのかにハリウッドっぽいテンションで「さすがは707の本拠地だ。まさにアメリカンヒーローだ」と語り、「フライト日和だぜぇ!」と叫ぶ。あの声に似た声優さんがいるはずもないのでしょうが、それにしてもまったく似合わないのが最高です。また、合間合間にMAIDENネタが差し込まれているのも面白い。旧型ジェットを語る際にさり気なく「騒音はIRON MAIDENレベル」と語り、「この時代の偉大な発明と言えばバイアグラ、ネコ用抗うつ剤、VHS……そしてヘヴィメタル」とのたまう。そんな言葉の1つひとつにいちいちハッとさせられてしまうのです。航空機の歴史に興味のある方は心底面白いでしょうし、そうでない方にもパイロットや司会を務めるブルースのいつもと違う仕事ぶりが楽しい1枚です。そもそもブルース脚本の映画『CHEMICAL WEDDING』ですら、日本語版が存在しない。そんな中で本作はブルースの多才さを日本語で直感的に実感できる貴重映像でもあるのです。ブルースの才能をたっぷり味わえる日本語ドキュメンタリー特番の大傑作。どうぞ、全5回をベスト・クオリティで封じ込めた2枚組DVDでお楽しみください。ブルースが司会を務めるドキュメンタリー番組がリリース。テーマは音楽ではなく航空機で、日本語字幕や日本語吹き替えも完備。パイロット業や司会業をこなすブルースの姿が楽しめます。The documentary on aviation history, first broadcast in 2005 Disc 1 (69:25) 1. Episode 1: "Jet Race" 2. Episode 2: "Jet Set" 3. Episode 3: "Size Matters" PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.69min. Disc 2 (46:22) 1. Episode 4: "Safer Skies" 2. Episode 5: "Watch This Space" PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.46min. PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.116min.(Total)