スティーヴ・スティーヴンスとタッグを組み、アメリカンHR/HMの理想を体現していた1993年のヴィンス・ニール。その眩しく輝くステージを本生100%リアル体験できる傑作映像が登場です。そんな本作が撮影されたのは「1993年10月23日シカゴ公演」。その絶景オーディエンス・ショットです。ヴィンス&スティーヴンスのコンビは名作『EXPOSED』を生み出しましたが、その活動は完遂することなく、ツアー途中でスティーヴンスが離脱。奇跡のコラボレーションは泡沫に終わってしまいました。まずは、その全体像をスケジュールで俯瞰しつつ、本作のポジションに迫っていきましょう。1992年《2月12日:MOTLEY CRUEがヴィンスを解雇》・6月6日:MTV出演(ソロ初舞台)1993年《4月27日『EXPOSED』発売》・6月25日ー8月28日:北米#1(42公演)・9月22日ー10月2日:日本#1(8公演)・10月21日ー12月3日:北米#2(20公演)←★ココ★《スティーヴ・スティーヴンス→ブレント・ウッズ交代》1994年・3月30日:ミネアポリス公演《6月『CARVED IN STONE』制作開始》・10月15日ー24日:日本#2(7公演)・11月17日ー12月23日:北米#3(6公演)これがMOTLEY CRUE解雇から1994年までのヴィンス・ニール。ソロ初舞台であったMTV出演の時点でスティーヴンスの姿もありましたが、翌1993年いっぱいで袂を別つ結果となりました。本作のシカゴ公演は、その最後のツアーであった「北米#2」の3公演目。先日リリースされるや大絶賛を巻き起こした名作『MINNEAPOLIS 1993: PRO-SHOT』も記憶に新しいところですが、本作はその2公演後でもありました。そんな現場を真空パックした本作は、超リアルな絶景映像。何しろ、あまりの絶景で撮影ポジションがよく分からない。角度からすると2階スタンド席なのでしょうが、視界がメンバーのドアップで視界が占領され、他の観客が一切見えないのです。さらに撮影技も見事。もちろん主役のヴィンスを画面中央に捉えているのですが、きっちり追っているように見えて追いすぎない。ソロ再出発に燃えるヴィンスはステージを右へ左へと走り回っており、それを果敢なズームで捉え続けると暴れまくる映像になりそうですが、そこまではやらないところがミソ。ヴィンスがあまり端に行こうとすると視点をスティーヴンスを軸に切り替え、ヴィンスが立ち止まるポジションを先読みしては待ち構える。そのため、主役2人をきっちりと見つめ続け、しかも貴重な絡みも見逃さない。ソロ初ツアーにもかかわらず、まるで長年見続けているような匠の撮影技なのです。そんな映像美で描かれるのは、奇跡のコラボレーションが炸裂するフルショウ。セットは『MINNEAPOLIS 1993: PRO-SHOT』と同一ですが、ここでも再掲しておきましょう。エクスポーズド(9曲)・Look In Her Eyes/Set Me Free/Can't Have Your Cake/Gettin' Hard(★)/You're Invited (But Your Friend Can't Come)/Fine, Fine Wine(★)/The Edge/Sister Of Pain/Can't Change Me(★)MOTLEY CRUE(6曲)・ドクター・フィールグッド:Kickstart My Heart/Same Ol' Situation (S.O.S.)/Dr. Feelgood・その他:Girls, Girls, Girls/Home Sweet Home/Looks That Kill ※注:「★」印はスティーヴ・スティーヴンス脱退後は演奏していない限定曲。光線銃ギミックやフラメンコ・カッティングが爆発する『EXPOSED』の新曲群はもちろんのこと、スティーヴンスのキレッキレなギターに染め変えられたMOTLEY CRUEレパートリーもたっぷり。古巣への怒りに燃えるヴィンスのテンションもバカ高く、MOTLEY CRUEにも負けていない……いや、ある意味でそれ以上の凄まじいライヴがブチかまされています。もう一方のスティーヴンス視点で見ると、思いっきりヴォーカルがゴージャスになったATOMIC PLAYBOYSと言いますか、激しくハード&ヘヴィ化したビリー・アイドルと言いますか。HR/HMフィールドで輝くスティーヴンスの妙技をこれ以上なく美味しく味わえるのです。まさに奇跡のコンビだった「ヴィンス・ニール&スティーヴ・スティーヴンス」。本作は、二度と戻らない現場に居合わせられる体験型映像です。初体験には名作『MINNEAPOLIS 1993: PRO-SHOT』をオススメしますが、体験感では本生オーディエンスの本作に勝る物はない。スティーヴ・スティーヴンスと組んでいた「1993年10月23日シカゴ公演」の絶景オーディエンス・ショット。2階スタンド席から見下ろし気味に捉えた視界はヴィンス&スティーヴンスのアップで占領され、他の観客が一切見えない。主役2人をきっちり押さえたカメラワークも達人級で、『EXPOSED』の新曲群はもちろん、スティーヴンスによって染め変えられたMOTLEY CRUEレパートリーもたっぷり現場体験できます。Vic Theatre, Chicago, IL, USA 23rd October 1993 AMAZING SHOT!!! 1. Look In Her Eyes 2. Kickstart My Heart 3. Set Me Free 4. Can't Have Your Cake 5. Gettin' Hard 6. Girls, Girls, Girls 7. Same Ol' Situation (S.O.S.) 8. Home Sweet Home 9. You're Invited (But Your Friend Can't Come) 10. Drum Solo 11. Fine, Fine Wine 12. Member Introduction 13. Acoustic Guitar Solo 14. The Edge 15. Looks That Kill 16. Sister Of Pain 17. Can't Change Me 18. Dr. Feelgood Vince Neil - Vocals, Guitar Steve Stevens - Lead Guitar Dave Marshall - Rhythm Guitar Robbie Crane - Bass Vikki Foxx - Drums COLOUR NTSC Approx.88min.