「LIVE TEXXAS JAM '78」も10万人以上の凄まじい観客の群れに圧倒される映像でしたが、トドメ言えばやはりカリフォルニア・ジャム! DEEP PURPLEやEL&Pで伝説となっている1974年も20万人を動員したと言われますが、1978年のカリフォルニア・ジャムIIは、それさえも上回る35万人! まさに空前のスケールとなったロックフェスでした。そんな超巨大フェスで大トリを張ったのが、70年代のAEROSMITH。ロック史にも特別枠が設けられること間違いなしのモンスターですが、その歴史上でも特別中の特別ステージなのです。この記念ステージの模様は全長盤のサウンドボードもあるのですが、本作では映像にこだわり、現存するプロショット4曲分(約15分)をひとまとめにしました。その画質は、さすがに世界最高峰を極めるDVD「LIVE TEXXAS JAM '78」を超えるものではありませんが、フィルム撮影らしい暖かみとヴィンテージ感はたっぷり。時代感覚をダイレクトに伝えるスペクタクルでは、むしろ「LIVE TEXXAS JAM '78」以上、いや問題外といっても差し支えありません。なにしろ、そのスケール感は「Chip Away The Stone」の冒頭シーンをご覧いただければ一目瞭然。35万人なる前代未聞の大観衆は、もはや「ロックイベント」なる言葉からイメージするものとは別次元。庭の石をひっくり返し、アリの大群がびっしりとくっついて驚いた経験はありますか? あれの軽く10倍以上となる密度の人間絨毯が画面をはみ出して広がるのです。それほどの大観衆を目の前にしたAEROSMITHのパフォーマンスも徹底的に熱い。彼ら自身も初めて見るであろう、人間の大海原だったわけですが、それでも臆するどころかテンションに転化している。なるほど、これほどの大群衆を相手にしたのですから、80年代以降の復活AEROSMITHがどんな大舞台でも自分のものにできるのも当たり前だったのです。わずか4曲ですが、その15分は、40年以上に及ぶロックモンスターの全キャリアでも頂点の15分なのです。こればかりは、いかな全長サウンドボードでも絶対に分からない光景です。それを、現存する最高の映像で味わえる1本。AEROSMITHファン、ロックファンの枠さえも超えた超・記念碑映像。20世紀の音楽カルチャーに胸を焦がす、総ての方に贈ります! The Ontario Motor Speedway, Ontario, California, USA 18th March 1978 PRO-SHOT 1. Big Ten Inch Record 2. Toys In The Attic 3. Chip Away The Stone 4. Draw The Line PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.15min.