WHITESNAKE史上、最高・最強・最重要のライヴアルバムが史上最高峰クオリティで復刻です。“最最”づくしなアルバムの正体とは、「1988年6月13日:代々木オリンピックプール公演」。FM放送が大定番として知られるステレオサウンドボード・アルバムです。まずは、日程から当時の人気ぶりを思い起こしてみましょう。
・6月11日:代々木オリンピックプール ・6月12日:代々木オリンピックプール ・6月13日:代々木オリンピックプール【本作】 ・6月15日:代々木オリンピックプール ・6月16日:横浜文化体育館 ・6月18日:名古屋市総合体育館 ・6月21日:大阪城ホール
巨大な代々木オリンピックプールだけでも凄いのに、怒濤の4日間。いかに当時の人気が凄まじかったのかが日程からもうかがえます。本作は、そんな代々木公演の3日目にあたるのです。このサウンドボードは、“WHITESNAKEファンの夢”を体現し続けてきた超・名音源。何しろ、時代の寵児として全世界を席巻していた頂点期WHITESNAKEの唯一のフル・サウンドボードなのですから。それだけに、当時から無数のエアチェックをはじめ、ここには挙げきれないほどの既発群を生み出してきた。そして、その新作が出る度に「今度こそ頂上なのか?」「最強タイトルはどれか!?」と世界規模で話題になってきたのです。その頂上戦に決着が着いたのは、今から7年前のこと。輸入盤タイトル『THE NIGHT SERPENT』の登場でした。その衝撃は凄まじいものでした。何しろ、歴代の既発群はド迫力すぎてノイジーであったり、ピッチが狂いまくっていたり。なにがしかの欠点があったのです。ところが、『THE NIGHT SERPENT』には欠点がなかった。それまでとはまるで違う艶やかノイズレスな美しいサウンド、ビシッと整ったピッチ、鮮やかにセパレートしたミックス。実際、当時の専門誌でも「既発音源とは比較にならぬ高い音質」「エアチェック素材特有のノイズが皆無である」と激賛。すべてが完全無欠のクオリティだったのです。それだけの衝撃作だけに、あっと言う間に完売・廃盤。長らく市場から消えており、常に再入荷が望まれてきた1本だったのです。本作は、その『THE NIGHT SERPENT』のリマスターを入手、最新・細心リマスターで仕上げ直したもの。もちろん、『THE NIGHT SERPENT』からして完璧でしたし、その超・美麗サウンドを汚すわけにはいかない。そんな中で本作が目指したのは「オフィシャル感覚」です。それをご説明する前にGEFFEN時代3部作と、その頂点サウンドボード・アルバムを整理してみましょう。
【SLIDE IT IN時代】 ・6人編成:DEFINITIVE GLASGOW ・5人編成:LIVE IN ‘84: BACK TO THE BONE(公式) ・4人編成:LIVE IN ‘84: BACK TO THE BONE(公式)
【SERPENS ALBUS】・本作 【SLIP OF THE TONGUE時代】 ・LIVE AT DONINGTON 1990(公式)
雑な編集の『LIVE IN ‘84: BACK TO THE BONE』を頂点作に挙げるのにはちょっと抵抗もありますが、ともあれ、これが各ツアーの入門に最適な作品群には違いない。このように、この7年の間にオフィシャル側が発掘を進めたことによって、黄金のGEFFEN時代のライヴにも触れられるようになったのです。当然、黄金期中の黄金期である『SERPENS ALBUS』時代も復刻される……かと思いきや、待てど暮らせど沈黙している。そんな現代だからこそ、本作にはオフィシャル品に並べてもおかしくないクリアで迫力のサウンドが必要だったのです。そのため、本作では音の分離と輪郭に注力。詰まったニュアンスがあったドラムの鳴りの伸びやかなサウンドに仕上げました。そのサウンドで描かれるショウは、絶頂期の輝きに充ち満ちている。何しろ、このメンバーは世界で最も有名なラインナップにも関わらず、公式に一切記録を残さなかった。特にエイドリアン・ヴァンデンバーグとヴィヴィアン・キャンベルは、単に華やかなだけではないツインを聴かせてくれる。天才すぎたスティーヴ・ヴァイとも、ブルースにかぶれて自分を見失ったウォーレン・デ・マルティーニとも違い、相性もバランスも歴代随一。「Guilty Of Love」ではツインリフさえも小粋にアレンジして躍動感が増し、「Is This Love」ではヴィヴィアンがゲイリー・ムーア直系の泣きを聴かせたかと思えば、「Love Ain't No Stranger」でエイドリアンがマイケル・シェンカー調の甘いフレーズを覗かせる。フラッシーに弾き倒しても、独自のメロディを差し込んでも、そしてハーモニーソロでも欧州人の美意識が揺るがないのです。さらにさらに、肝心要のカヴァデールまでもが凄すぎる。『SERPENS ALBUS』で高音に目覚めたノドは、絶好調にもほどがある。『SLIP OF THE TONGUE』では早くも擦れはじめ、その後は下り坂を転がり落ちる一方でしたが、本作は絶叫しても割れない・歪まない。ディープな囁きの美声はそのままに、ハイトーンでさえ綺麗にどこまでもまっすぐ伸びる。カヴァデールのヴォーカリスト人生において、ホンの一瞬だけだった“頂点の声”がフルショウたっぷりと味わえるのです。まさに絶頂。歴史的大成功のムードも、鮮やかで美しいアンサンブルも、強靱で艶やかな声も、すべてが光り輝いている。公式に何も残さなかった5人の、極上ステレオサウンドボード・アルバム。「WHITESNAKE」というバンドの存在さえも超えかねない超名作ライヴアルバム、その最高峰クオリティ盤。
Live at Yoyogi Olympic Pool, Tokyo, Japan 13th June 1988
STEREO SBD(UPGRADE)
Disc 1(43:40)
1. Intro. 2. Bad Boys incl. Children Of The Night 3. Slide It In 4. Slow An' Easy 5. Here I Go Again 6. Guilty Of Love 7. Is This Love 8. Love Ain't No Stranger
Disc 2(45:55)
1. Adrian & Vivian Guitar Solo 2. Crying In The Rain 3. Tommy Aldridge Drums Solo 4. Crying In The Rain(reprise) 5. Member Introductions 6. Still Of The Night 7. (Ain't No Love) In The Heart Of The City 8. Give Me All Your Love 9. Tits
David Coverdale - Vocal Adrian Vandenberg - Guitar Vivian Campbell – Guitar Rudy Sarzo - Bass Tommy Aldridge - Drums
STEREO SOUNDBOARD RECORDING