21世紀初頭、毎年のように来日を繰り返してくれたアラン・ホールズワース。その2004年ツアーを代表する名録音が登場です。この年は昨年加入したアーネスト・ティブスに続き、ドラマーもジョー・テイラーにチェンジ。2003年も「過去最高」と言われる名演でしたが、その2003年さえも超えると大いに話題になりました。本作はそんな2004年ツアーのうち、「4月30日チキンジョージ公演」を収めた極上オーディエンス録音です。まずは、当時のツアースケジュールから確認してみましょう。
・4月27日:金沢・金沢AZ ・4月28日:名古屋・ボトムライン ・4月29日:京都・ライブスポットラグ ・4月30日:神戸・チキンジョージ 【本作】 ・5月2日-4日:東京・六本木ピットイン(3公演)
以上、全7公演。ツアーラストは今は亡き聖地“六本木ピットイン”3DAYSでしたが、本作はその1つ前にあたるコンサートです。そんな本作のクオリティは、極端なまでに素晴らしい極上オーディエンス。実のところ、この録音はSireneレーベルから公開されたものなのですが、その当時も専門誌から「誰もが驚くスーパーダイナミックレンジとクリアさ」「ドラムの細やかな残響も余すところ無く聴き取れるほどの透明感」「歴代のJAPANツアーの録音の中でも屈指」等々、大絶賛されるほどでした。本作では、その名録音を録音家提供のオリジナル・マスターから再度CD化。ベスト・サウンドで復刻いたしました。実際、本作から流れ出るサウンドは、ジャズ・フュージョン系の理想を体現している。録音家によると最前列で収録されたそうですが、最前列は良し悪しが極端に分かれるもの。上手くいけばPAの出音がダイレクトに迫る間近感を拾えるものの、下手をすれば会場音響が回り込んでボワボワ・ボケボケにもなりかねない。もちろん、本作は成功例なわけですが、その最前列の旨みが極端なほど味わえるのです。ホール音響も回り込みもほとんどなく、マイクの低位にもまったくブレがない。さらには観客の歓声も遙か後方から聞えるという“最前列の美点”がこの上なく揃っているのです。そんなサウンドで描かれる名演こそが要。今週同時リリースとなる『TOKYO 2003 FINAL NIGHT』の解説でも触れましたが、2003年の来日公演も「近年のベスト」と大絶賛されました。しかし、この年はその名演すら「遙かに上回る」と激賛。トリオ編成でのベストを出しきった安定度・完成度の高い演奏が全編を貫いているのです。そんなメンバーの安定したリズムにインスパイアされたのか、肝心要のアラン・ホールズワースも凄まじい集中力を注いだインプロを披露。斬新さと起承転結を兼ね備えた名ソロの数々を次から次へと繰り出していくのです。その閃き溢れるフレーズには年齢を越えたパワーがみなぎり、まるで燃え盛る焔のような情熱と輝きがまき散らされるのです。当時、ツアーでも「名演!」の誉れ高かった神戸公演。それを超・極上サウンドで描ききったライヴアルバムの大傑作です。成熟したトリオの破綻のない濃密な音の交感、どこまでも鮮やかなアンサンブル。
Live at Chicken George, Kobe, Japan 30th April 2004 ULTIMATE SOUND(from Original Masters)
Disc 1 (1st Set) (47:22)
1. Intro. 2. Leave'em On 3. Band Introduction 4. Bo Beep 5. Water On The Brain 6. Above And Below 7. Gas Lamp Blues 8. Zone
Disc 2 (2nd Set) (50:49)
1. Opening 2. Looking Glass 3. Drum Tuning 4. Lanyard Loop 5. Alphrazallan 6. Texas 7. Letters of Marque 8. Joe Taylor Drum Solo 9. Letters of Marque 10. Proto Cosmos 11. Outro.
Allan Holdsworth - Guitar Ernest Tibbs - Bass Joe Taylor – Drums





























