現在ビートルズの各アルバムに関しては各国盤の状況が調べ尽された感があり、マトリクスの詳細までもが明らかとなっています。それに加えて近年勃発したアナログLPの復興によって各国のリリースが再評価されるに至りました。特に初期のステレオ・アルバムに関してはオリジナルUK盤以上の音質を誇るのでは?と言われる海外盤がいくつか存在します。セカンド・アルバム「WITH THE BEATLES」のカナダ・バージョンである「BEATLEMANIA (With The Beatles)」もその一つ。その秘訣はカッティング時にコンプレッサーをかけられる前のマスター・テープが使用され、非常に自然なサウンドで刻まれているということ。もっとも初期のアルバムのマスターが各国に送られた際に、例外的にイコライズの加えられる前のフラットなマスター・テープが送られたという点には疑問も少なくありません。実際にフラットなマスターが使われて近年再評価された80年代の洋楽CDならともかく、当時のビートルズLPで果たしてそんなことが実際に起きたのかと。よって現在ではこうした音質の差異に関してはテープの違いではなく、LPにする際の各国のカッティング技術の差が出た結果ではないかという説が有力とされていますが、それでもこの「BEATLEMANIA (With The Beatles)」の音質が非常にウォーミーであることは確か。ましてや現在の2009リマスターCDとは感触がまったく異なります。テープのジェネレーションによって音質がガラリと変わるオーディエンス録音などと違い、こうした完成品アルバムの音質というのは、もはや優劣をつけるレベルではなく、各人の耳の好みに委ねられるものでしょう。2009年のリマスターこそが素晴らしいと感じる人がいるのも当然のこと。しかし「BEATLEMANIA (With The Beatles)」の非常に自然なアナログ・テイストたっぷりな音質が魅力的であるのは事実。そんなウォーミー・クオリティのカナダ盤をこれまた自然な音質でCD化してくれたのがギフト・アイテムの常連と化した感のあるDr.Ebbetts。LPトランスファーの巨匠たるエベッツの面目躍如とも言うべきクリアーな音質、おまけにLPをかける手間を省かせてくれるイージーさと相まって、特別な味わいのカナダ盤を手軽に楽しませてくれます。是非ヘッドフォンで現行リマスター盤との違いをじっくりと聞き比べてみてください。
Canadian Stereo LP-Capitol- Wide Mix (33:55)
1. It Won't Be Long 2. All I've Got To Do 3. All My Loving 4. Don't Bother Me 5. Little Child 6. Till There Was You 7. Please Mr. Postman 8. Roll Over Beethoven 9. Hold Me Tight 10. You Really Got A Hold On Me 11. I Wanna Be Your Man 12. Devil In Her Heart 13. Not A Second Time 14. Money
Beatles ビートルズ/With the Beatles Canadian Stereo LP Capotol Wide MIx
現在ビートルズの各アルバムに関しては各国盤の状況が調べ尽された感があり、マトリクスの詳細までもが明らかとなっています。それに加えて近年勃発したアナログLPの復興によって各国のリリースが再評価されるに至りました。特に初期のステレオ・アルバムに関してはオリジナルUK盤以上の音質を誇るのでは?と言われる海外盤がいくつか存在します。セカンド・アルバム「WITH THE BEATLES」のカナダ・バージョンである「BEATLEMANIA (With The Beatles)」もその一つ。その秘訣はカッティング時にコンプレッサーをかけられる前のマスター・テープが使用され、非常に自然なサウンドで刻まれているということ。もっとも初期のアルバムのマスターが各国に送られた際に、例外的にイコライズの加えられる前のフラットなマスター・テープが送られたという点には疑問も少なくありません。実際にフラットなマスターが使われて近年再評価された80年代の洋楽CDならともかく、当時のビートルズLPで果たしてそんなことが実際に起きたのかと。よって現在ではこうした音質の差異に関してはテープの違いではなく、LPにする際の各国のカッティング技術の差が出た結果ではないかという説が有力とされていますが、それでもこの「BEATLEMANIA (With The Beatles)」の音質が非常にウォーミーであることは確か。ましてや現在の2009リマスターCDとは感触がまったく異なります。テープのジェネレーションによって音質がガラリと変わるオーディエンス録音などと違い、こうした完成品アルバムの音質というのは、もはや優劣をつけるレベルではなく、各人の耳の好みに委ねられるものでしょう。





























