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Beatles ビートルズ/Germany 1962 Executive Ver.

LPの時代には簡単に手に入れられたのに、CDの時代になると一転して入手困難な状態となってしまったのがスター・クラブとハリウッド・ボウルというビートルズ二つのライブ音源。後者に関しては二年前、ようやくのCDリリースが実現しましたが、それがEMIの所有する正式なライブ・レコーディングだったのに対し、前者はビートルズ最後のハンブルク巡業の模様を録音していたことから権利がEMIになく、それをいいことにLP時代には様々なレーベルからリリースされ、なおかつ多くのアイテムが生み出されてきたものです。今となっては懐かしい日本盤「レア・ライブ'62(完全版)」などでこの音源を聞いていた…という方も多いのでは。90年代半ばには海外でCDバージョンもいくつかリリースされており、リンガソングというレーベルのCDがマニアの間ではベストとされてきました。しかし90年代末からアップルがビートルズの音源管理やリリースに対して本格的なテコ入れを行ったことで、EMI以外のレーベルから出し放題だったスター・クラブのアイテムのリリース状況も一気に沈静化。2000年にはデジタルリマスターを売り文句にした「1962 LIVE AT THE STAR CLUB IN HAMBURG」がCDバージョンの最後っ屁のごとくリリースされましたが、何とリマスターどころかテープ音源とLP落としが混在するという、思わずブート以下とでも呼びたくなるような内容には閉口させられたもの。よって21世紀に入るとスター・クラブ音源が一転して入手困難な状況へと陥ってしまったのですが、皮肉なことにオフィシャル界での乱発が鳴りを潜めたおかげでマニア間での音源発掘が盛んとなったのです。その最初の成果と呼べたのがパープル・チックによる「LIVE 01: STAR CLUB」でしょう。リンガソング版CDを基本としながらも、随所に初登場やアッパー版の断片を挿入し、過去に乱発されていたスタークラブ・アイテムを一掃するような新世代のベスト・バージョンとなっていました。このPC版の登場によりマニア間での音源発掘はさらに白熱、近年にはさらなる音源が発掘されています。ここ10年の間に発掘されてきた音源が明らかにしてくれた事実、それはLP時代に乱発されたオフィシャル・リリースにおいて、音源にかなりの編集が加えられていたということ。何しろ元はスター・クラブの従業員がリリースを前提とせずに録音したというレベルのオーディエンス録音です。随所で音の乱れなどがあり、それを隠蔽すべくカットされた編集が非常に多かった。その結果として「I Saw Her Standing There」では間奏が丸々カットされ、「Ask Me Why」では同じサビをコピペ編集状態で転用して演奏の乱れを隠蔽。おまけに「I Remember You」のような録音自体が不完全だと思われるものもサビをループさせて演奏時間を延長させるといった手の込んだ編集が施されていたのです。とどめはノイズを隠蔽すべく「Till There Was You」ではマラカスがオーバーダビングされる始末。よって廃盤レア・アイテムという存在価値こそ残されましたが、今となっては過去のオフィシャルLPは内容面における不満ばかりが気になります。そして数年前には海外の専門誌においてスター・クラブ録音の全容が解明されました。このデータをベースにしてトレーダー間に広まっていた音源を整理したのがネット上でLord Reithを名乗るマニアによって作られた「ZU LAUT!」パープル・チック版以上にアッパー音源を含んでおり、なおかつ先の調査結果を踏まえた編集内容から新世代のスター・クラブ決定版と激賞されたものです。また疑似ステレオのイコライズが施されたことにより、正にステレオ感のあるスター・クラブが楽しめるという点でも新鮮な試みとして評価されました。その結果として「LIVE AT THE STAR CLUB DEFINITIVE VERSION」のようなアイテムも登場。「ZU LAUT!」から三年、今年の夏に再びLord Reithが現存するスター・クラブ音源を編集し直したバージョンの制作に着手。今回はさらに緻密に検証を重ね、現在まで出回っている音源の中ではつぎはぎ要員として使われていた断片も単独の演奏として切り離して所定の位置に移すという徹底ぶり。今まで「I Remember You」のイントロ代わりとして付け足されていたわずか数秒のフレーズが実はBBCでも演奏していた「Glad All Over」であったことが判明したことから、独立したトラックとして移動させたのが今回の編集コンセプト。「レア・ライブ'62(完全版)」においては冒頭で聞かれたアナウンスが今回はDisc-1の最後に登場するところなど、その最たる例。逆に言うと「ZU LAUT!」で発掘された以上のパートはなく、その分をより細やかな編集に力を注いだということなのでしょう。しかし今回の目玉は何と言ってもLord Reithによる新たなイコライズ。ユニークだった前回の疑似ステレオ仕様から打って変わってモノラルの録音状態を尊重。その上で含まれていた場内のエコーを抑えることでより演奏やボーカルの輪郭をはっきりさせた仕上がりが今回の大きな魅力。「ZU LAUT!」が「ヘッドフォン映え」する仕上がりだとすれば、今回は「スピーカー映え」する仕上がり。Lord Reithは例えばジョンが歌う「Sweet Little Sixteen」などで今回のイコライズの成果を力説していましたが、スター・クラブ音源の中ではボーカルが団子状になってしまった印象を受ける「I'm Gonna Sit Right Down And Cry (Over You)」などですら随分とクリアネスが向上したように見受けられます。何よりも既にデビュー後でありつつも、まだブレイク前で最後のハンブルク巡業をこなすビートルズがカバー曲を自由にかき鳴らす生でゴリゴリの演奏の迫力が今回のイコライズによってさらに増しているのが圧巻。未だに音が歪んだ状態の音源しか存在しない2テイクめの「Roll Over Beethoven」(Disc-2に収録)は元々キンキンした音質であった上で歪みまくるという難ありのパートでしたが、それも緩和されており、前代「ZU LAUT!」と比べても明らかに聞きやすさが向上。さらにビートルズの演奏ではありませんが「レア・ライブ'62(完全版)」で発掘された同時期のスター・クラブでの録音「Hully Gully」もボーナスとして収録。そしてLord Reithお得意の編集テクニックによって実際には録音が途中で終わってしまっていた「Red Hot」などは、あたかも完全収録されていると錯覚しそうなほど見事な状態に仕上げられている。また公開時に各パートの前に付け加えられていた「音質がこんなに向上しました!」的なセリフを加えたLord Reithによる演出(ストーンズのLP「BEDSPRING SYMPHONY」の冒頭の演出に似ていると例えれば、マニアの方には想像していただけるかと)を今回のリリースに際してはカット、これによって内容面がより聞きやすくなりました。ビートルズ初期ライブ音源の中では古くからの定番ではありますが、今回の見事なイコライズによってさらに初心者からマニアまで幅広く楽しめるであろう、新たなベスト・バージョンに仕上がっています! Live at the Star Club, Hamburg, Germany Late December 1962 Disc 1(62:19) 1. Be-Bop-A-Lula 2. I Saw Her Standing There 3. Hallelujah I Love Her So 4. Red Hot 5. Sheila 6. Kansas City 7. Shimmy Like Kate 8. Reminiscing 9. Red Sails In The Sunset 10. Sweet Little Sixteen 11. Roll Over Beethoven 12. A Taste Of Honey 13. Nothin' Shakin' (But The Leaves On The Trees) 14. I Saw Her Standing There 15. To Know Her Is To Love Her 16. Everybody's Trying To Be My Baby 17. Till There Was You 18. Where Have You Been All My Life 19. Lend Me Your Comb 20. Your Feet's Too Big 21. I'm Talking About You 22. A Taste Of Honey 23. Announcement Disc 2(39:05) 1. Preamble 2. Road Runner 3. The Hippy Hippy Shake 4. A Taste Of Honey 5. Matchbox 6. Little Queenie 7. Roll Over Beethoven 8. Announcement 9. I Remember You 10. Ask Me Why 11. Besame Mucho 12. Mr. Moonlight 13. Falling In Love Again 14. I'm Gonna Sit Right Down And Cry (Over You) 15. I'm Talking About You 16. Long Tall Sally 17. Twist And Shout 18. Bonus: Hully Gully (Cliff Bennett and the Rebel Rousers)

Beatles ビートルズ/Germany 1962 Executive Ver.

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