1990年、日本のバブル期を象徴するような、一大イベント企画ライブ「The Best」の9月26日の横浜アリーナ公演を過去最高画質のプロショット映像で約1時間30分収録しています。メインのジョー・ウォルシュ、ジェフ・バクスターに加え、ドラマーに名手サイモン・フィリップス、更にファンを狂喜させたのが、この公演が初来日となったジョン・エントウィッスルで、それに1972年以来初の日本での公式ライブとなったキース・エマーソンと、洋楽ファンには信じられないような組み合わせのライブは当時、大きな話題を呼びました。即席バンドとは言え、時代を代表する名手が一堂に会しているだけあり、今見ても、イベントライブとしては十分なクオリティを感じさせる魅力的な演奏を堪能することができます。選曲も洋楽ファンなら誰もが知っているナンバーばかりでAORファンには楽しい1枚になっています。そんな中で披露されるELPのFanfare For The Common Man、 America / Rondoも意外に聴かせる演奏で今更ながら驚かされます。特にジョン・エントウィッスルとサイモン・フィリップスのリズムプレイはELPとはまた違った、腰の据わった骨太なサウンドと豪快・緻密なパフォーマンスで聴き手を大いに魅了します。Fanfare For The Common Man後半でのジョーとジェフがギターで盛り上げる所も圧巻で、このイベントライブの最良の瞬間を体感できます。キースはCreole Danceで見事なピアノソロを披露しますが、この時点ですと、まだまだ絶頂期の指さばきを披露していることが確認できます。キースはRondoではリングモジュレーターを手にアクションするものの肝心の花火が出ず「あれ?」と言う顔をしています。それでもくさらず、ピアノに駆け上がっての、お得意のバッハ背面弾きを披露しています。ジョン・エントウィッスルはMy Wife、Boris The Spiderに加え、自身のソロToo Late the Heroを披露します。21年前のライブと言うことで、メンバー全員が(当然ですが)まだまだ若々しく枯れていないので、演奏にも切れと力強さがあり、イベントライブで、ここまで質の高い演奏ができるのは凄いなぁと感心する出来栄えです。演奏者の楽しさが伝わってくるようなステージであり、非常に気持ち良く見れます。各人の持ち歌をそれぞれ、実にしっかりと演奏しているのが面白く、洋楽ファンには堪らない内容です。オリジナル・メニュー付の決定版。 Live at Yokohama Arena, Yokohama, Japan 26th September 1990 PRO-SHOT 1. Opening 2. Seven Bridges Road 3. Life In The Fast Lane 4. Interviews 5. My Wife 6. Bodisattva 7. Fanfare For The Common Man 8. Rikki Don't Lose That Number 9. Simon Phillips Drum Solo 10. Rocky Mountain Way 11. Too Late The Hero 12. Keith Emerson Piano Solo(Creole Dance) 13. America / Rondo / Look At Us Know / Rondo(reprise) 14. Boris The Spider 15. Reelin' In The Years 16. Takin' It To The Streets Joe Walsh - Guitar, Vocals Jeff“Skunk”Baxter - Guitar, Vocals John Entwhistle - Bass, Vocals Keith Emerson - Keyboards Simon Phillips - Drums Rick Livingstone - Lead Vocals PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 88min.