「GUNS N' ROSES登場!」の瞬間をドキュメントする衝撃のリアル・アルバム『NOTTINGHAM 1987』(以下別CD)。本作は、その歴史的な現場感を一層盛り上げてくれるオーディエンス・アルバムです。その主役はFASTER PUSSYCAT。当時、彼らはアクセル・ローズに認められ、オープニング・アクトとしてGUNS N' ROSESと一緒にヨーロッパを回っていたのです。別CDと同じ「1987年10月5日ノッティンガム公演」のFASTER PUSSYCAT編。もちろん、記録したのも別CDと同じ“Crazy S.”氏で、あの当日“ロックシティ”で起きた総てを同一サウンドで味わい尽くせるセットなのです。そんな本作のクオリティは、それはそれは見事なオーディエンス・サウンド。実際、かつては『BLOODY CATHOUSE』としてリリースされたこともある録音で、スタンディング・クラブいっぱいに圧縮されたオーディエンスの熱狂が炸裂。それだけの熱狂にも関わらず、バンドの楽音はそれどころではないダイレクト感で、極太に観客をド迫力に制圧し尽くしている。狭いクラブ空間に充満するロックンロールがたっぷりと詰まったライヴアルバムなのです。もっとも、それだけの激アツ/クリアな最高盤のも当たり前。なにしろ、別CDと同一録音家・同一機材・同一会場なのですから、そのサウンドは別CDのGUNS N' ROSESと完全一致して当然なのです。そのサウンドで描かれる若きFASTER PUSSYCATがまた、最高に熱い。GUNS N' ROSESに比べるとややルーズなノリで、AEROSMITHへの憧れがモロだし。当時から「スティーヴン・タイラー似」と言われていたティミー・ダウンのハスキー・ヴォイスも図太く録られており、まさにGUNS N' ROSESの前座としてこれ以上ないベストマッチなキャッチーでワイルドなロックンロールが炸裂している。前座だけに約45分と短めなステージですが、デビュー作『FASTER PUSSYCAT』から「City Has No Heart」以外の全曲を次から次へとブチかます。そこに未発表曲「Lied Your Way To Heaven」、CREEDENCE CLEARWATER REVIVALのカバー「Travellin' Band」を織り交ぜる。さらには、まだ制作もしていなかった『WAKE ME WHEN IT'S OVER』の「Slip Of The Tongue」も披露しています。まさに「本生ステージ100%バージョンの『FASTER PUSSYCAT』」といったライヴアルバムなのですが、そのフレッシュな時代感を一層高めているのがMC。「Don't Change That Song」の前には、ティミーがGUNS N' ROSESへの感謝を述べたり、「金曜にこの曲のシングルが出るぜ」と語ったり。GUNS N' ROSESと共に世界に打って出んとする1987年だからこそのムードがムンムンに匂い立つドキュメント・アルバムなのです。バッドボーイズ・ロックンロールの新時代を切り拓くGUNS N' ROSESと、“AEROSMITH大好き!”たっぷりなFASTER PUSSYCAT。GUNS N' ROSESは、翌1988年に本物のAEROSMITHともツアーをするわけですが、一足先に実現した新世代ロックンロールの騎手2組をいっぺんに味わえる。 Live at Rock City, Nottingham, UK 5th October 1987 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND(from Original Masters) (45:11) 1. Intro. 2. Cathouse 3. Smash Alley 4. Slip Of The Tongue 5. Shooting You Down 6. No Room for Emotion 7. Don't Change That Song 8. Ship Rolls In 9. Bathroom Wall 10. Bottle In Front Of Me 11. Travellin' Band 12. Lied Your Way To Heaven 13. Babylon Taime Downe - Lead Vocals Greg Steele - Guitar Brent Muscat - Guitar Eric Stacy – Bass Mark Michals – Drums