ロバート・プラント、再始動。最新のライヴ空間を密封した激熱・実況録音アルバムが登場です。昨年7ヶ月に及ぶ精力的なツアーをこなしていたプラントがオフに入ったのは9月。それから半年、2016年もツアーを再開しました。昨年は3月ー9月とほぼ絶え間なくライヴを行っていたプラントですが、2016年は(現在のところ)3月と7-8月という間の空いたスケジュール。そのうち、本作が録音されたのは「2016年3月15日ダラス公演」。3月ツアー全11公演中8公演目となるステージです。 気になるクオリティは、バツグンのオーディエンス・サウンド。楽音もヴォーカルも透き通るようにクリアな空気を真っ直ぐに伸びてきて、距離感も感じさせない素晴らしいサウンドです。それもそのはず、現場となった“Bomb Factory”は、約1,000人収容のスタンディング会場。関東圏の方ならクラブチッタ川崎を1まわり小さくした会場、西日本の方ならダイアモンドホールを思い浮かべていただければ、おおよそのイメージが付くと思います。プラントにしてはかなり小さい箱なわけですが、その密着感に溢れた録音なのです。その密閉感覚は、楽音だけではありません。本作を特別にしている最大の個性は、現場の観客。とにかく、大いに盛り上がる歓声も近い! 1曲終わるごとの盛り上がりも熱く、プラントのユーモアに笑う声もまるで一緒に見に行った友達が側にいるかのようです。昨年、22年ぶりに復活して驚かせた「The Lemon Song」で開演しますが、観客の喜びようったらない。あちこちで沸く声援と口笛が狭い箱の中で乱れ飛ぶ。こう書くと、やかましいオーディエンス・ノイズにかき消された録音をイメージされるかも知れませんが、観客と同じようにバンドもプラントも間近なので、それはない。盛大に盛り上がる熱狂をぶっとい楽音とプラントの声が蹂躙する。熱い熱いプラントのロックがギュギュッと濃縮還元されている感覚なのです。特に凄まじいのは、やはりZEPナンバー。3曲目の「Black Dog」でお約束の大合唱が巻き起こりますが、そのド迫力! 大会場に広がる大観衆のスペクタクルは微塵もありませんが、狭い会場に押し込まれた中でプラントと濃縮された合唱が一斉に歌う、歌う! 歌う!! 「Babe, I'm Gonna Leave You」でも、プラントが「Babe」と一言歌うや「Bebe, babe, babe……」と続ける観客たち。それこそWISHBONE ASHかURIAH HEEPかといったような親密感がたっぷりなのに、流れる声は間違いなくプラントで、歌われる曲はZEP。大規模なアリーナや野外フェスティバルの録音に慣れているせいか、猛烈に新鮮な感覚に襲われるライヴです。こうまで観客の反応がダイレクトに伝わると、セットリストの変化も強烈に感じる。グッとクラシックスに寄ったバランスの効果は絶大で、ソロナンバーが何曲も続くようなことがない。曲目だけ見ると、近年のライヴと何も変わってないようにも感じましたが、実際に聴くと畳みかけられるZEPや古いブルースで歌い、盛り上がる空気感の圧縮感が凄いのです。正直に申し上げて、マスターが届いたときには「またツアー始めたのね」としか思いませんでした。何も違わないだろうと。ところが、実際に聴いた本作のクリアながらも濃密な空気感は、まるで体験したことのないものだった。まるで友達の結婚パーティかのように盛大に盛り上がる中、すぐ目の前でプラントが歌う。彼とここまで間近に、親密に近づけるライヴアルバムがかつてあったでしょうか。伝説シンガーの歩みをリアルタイムに感じられるだけでなく、その体温までもがスピーカーから漏れてくるプライベート・アルバム。ぜひ、この機会にご体験ください。
Live at Bomb Factory, Dallas, TX. USA 15th March 2016 TRULY PERFECT SOUND
Disc 1(42:09)
1. The Lemon Song 2. Rainbow 3. Black Dog 4. Another Tribe 5. Spoonful 6. In The Mood 7. No Place to Go / Dazed And Confused
Disc 2(45:43)
1. Member Introduction 2. Babe, I'm Gonna Leave You 3. Little Maggie 4. Fixin' to Die 5. I Just Want to Make Love to You / Whole Lotta Love / Mona 6. Poor Howard 7. Rock And Roll
Robert Plant - Vocals Justin Adams - Guitar, Bendir, Vocals Billy Fuller - Bass, Vocals Dave Smith - Drums, Percussion John Baggott - Keyboards Liam "Skin" Tyson - Guitar, Vocals Juldeh Camara - Ritti, Kologo, Talking Drum, Vocals





























