カートをみる マイページへログイン ご利用案内 お問い合せ サイトマップ
 

Pink Floyd ピンク・フロイド/Illinois,USA 1973

遂にやりました! レーベル初登場音源が満を持してリリースされます! 73年3月7日、アルバム『THE DARK SIDE OF THE MOON』のリリース時期にあたるUSツアー4日目・シカゴ公演を、極上のAUD録音で収録した魅惑の新作です! レーベル初登場の音源、しかも73年でここまで音が良いものはファンには堪らないものがあると思いますが、当レーベルとしましても久し振りに73年の実りあるタイトルをお届け出来る喜びでこの様に舞い上がっているのです! というのも、これまでSigmaからは数多くのフロイド名タイトルを送り出してきましたが、その中で突出してリリース数が少なかったのが実は1973年のタイトルだったからです。今や130を超えるSigmaのバックカタログを見渡しても僅か4タイトルしか無く、前身となるSirene盤を含めても10タイトル程度しかありません。この要因は現存している73年の音源数が他年度のものに比べて少ない事と、その少ない音源からプレスとして出すに見合うだけの良質な録音がなかなか無い事が大きな理由でした。勿論この日のショウ自体は過去に他レーベルから『ILLUSIONS OF CHILDHOOD'S END (Highland HL219/220)』というタイトルで日の目を見ていましたが、その凡庸な音質からもレーベルが出すには二の足を踏んでいた事がお察し戴けるでしょう。でもこれは逆に言うと、これまでSigmaが出してきた73年のタイトルがどれも秀逸な音質を誇るもののみで占められていた証でもあります。『MARYLAND 1973 (Sigma 57)』や『BOSTON 1973 (Sigma73)』はまさにそれを体現したタイトルでしたし、そして音質も演奏も、録音している人物も最高にブッ飛んでいる『YEESHKUL (Sigma 80)』に至っては73年という枠を超え、Sigma全タイトルの中でも屈指の極上音質盤(※そして最高の好盤・怪盤!)となっています。本作はそうした少数精鋭の73年バックタイトル達と肩を並べる新作ですし、その期待に充分応えられるポテンシャルを持っているからこそお届け出来る訳です!! 本作のソースとなっているのはつい最近ネット公開されたもので、1st Genのカセットテープ(※TDK SA90 / 1982年~84年製造タイプ)を24bit / 96kHzでデジタル変換したものが元となっています。変換にはテクニクス製の走行安定感抜群な3ヘッドの高品質デッキとフォーカスライト製のオーディオ・インターフェイスを使用して丁寧になされ、テープ残量温存のためか所々の曲間でカットが入るのは仕方ないにしても、そのサウンドはマスター(※恐らくリールテープでしょう)本来のタフで瑞々しい音の瞬発力を極上の状態で封じ込めているものでした。これだけでも充分な質の高さを備えていたのですが、そこは徹底的に音質にもこだわる当レーベルです。よく聴くとアナログ特有のノイズの痕跡や音像精査に詰めの甘さが散見されたため、レーベル所有のハイエンド機材で原音に影響を与えない程度の音像・ピッチ補正と徹底したノイズ除去を施し、公開された音よりも更に精度の高い音像を実現しています。また音質の良さだけでなくこの公演はショウの内容も魅力で、例えば73年3月のツアーでは序盤の数回しか演奏しなかった貴重な「Childhood's End」のとても優れたバージョンを含んでいるうえ、ショウのオープニングが「Echoes」で始まっている事も見逃せません。「Childhood's End」はこの後セット落ちして「太陽讃歌」に変更され、「Echoes」はショウ前半の最後に移されて「Obscured By Clouds」がオープニングを飾るのが定番となりますから、本タイトルはセットが流動的だった73年ツアー極初期のレアなプログラムが体験出来る点も大きな目玉なのです!! (※ 例外的に本公演の1週間後・3月14日の様に「ユージン」がオープニングを飾った日もあり、これは『BOSTON 1973 (Sigma73)』でお愉しみ戴けます!)ショウはそんな73年春ツアー初頭らしく「Echoes」で幕を開ける訳ですが、熱の篭った響きが奥行きのある透明度抜群のサウンドで全方位から去来し、ヒスは感じられるものの近くて生々しいその収録音にのっけから釘付けとなるでしょう。また冒頭の歌い出し部分から「おや?」と思われる筈ですが、面白い事にこの日はハーモニーとして機能しているリックのサイドボーカルが無く、曲を通してギルモアの独唱という珍しい演奏となっています。またアホウドリの鳴き声後にある静かなシーンから終曲に向かう流れも、各楽器が発する弱音の動きをほぼ完璧に捉えている事で曲の鼓動が直接体に入ってくる様な興奮を伴っており、聴き応え満点です。昨日の初演に続いて2回目の演奏となるこの日の「Obscured By Clouds」はバグパイプ風のシンセ音で幕を開け、ロングトーンを多用したギターがまるで焼けた鉄の様な灼熱のイメージを出しながら、ゆっくりと溶解してゆく表情の移り変わりで聴き手を挑発します。「When You're In」ではギターとシンセのジャムによる重なり合いが近く眩しいサウンドで交錯し、その濃淡豊かなグラデーションが聴く者の感性を強く刺激します。「Childhood's End」がこの位置で披露されるのも73年春らしい雰囲気が滲み出ていますが、ここではレンジの豊かさを感じられる幅の広い響きの中で、メロディとリズムが純粋な美しさで呼応してゆく様子が克明に捉えられています。通常ジェネを重ねるともう少し音が軽くて散漫な印象を出してしまいがちですが、ここでは曲想を濃密にする湿ったオルガンの音色の艶、そして何と言ってもギター(※特に5分56秒からのリード部分)には明瞭な輪郭と重みが兼ね備わった音色であるからこその躍動感が感じられ、厳しさと美しさが同居する演奏を存分にお愉しみ戴けるでしょう。また曲の開始前にあるチューニング・シーンでは幾つかのフレーズが試し弾きされており、これもちょっとした聴きどころとなっています。「ユージン」はこの日も聴き手の中で眩しく残像を結ばせる音楽となっており、1stジェネならではの濃密な音でこの日の惨劇が繰り広がります。音と音の間に存在する場の空気感・緊張感もしっかり感じられ、スクリーミングから終曲へ向けて各楽器から直線的な旋律とリズムがぶつかり合う残響感、そして音楽的な推進力を見事に拾った魅惑のサウンドを是非お愉しみ下さい。 ショウ後半はもちろん"狂気"全曲再現です。「Breathe」はアルバム収録された表現よりもメタリックなギターサウンドが近い位置で現れますが、それに乗る歌唱はアルバム版に近いものとなっており、アンバランス感が愉しいパフォーマンスが魅力です。「On The Run」では機材の不調なのか意図的なものかは分かりませんが、何故かこの日はリズムマシンに同期したシンセの自動演奏音(ピロピロと鳴っているアレです)が無く、代わりにSEとシンセ単体での先進的なソロがクローズアップされているのもこの日ならではの興味深いシーンです。「Time」ではギターサウンドが再び際立ち、ギルモアならではの鋭い残響感が見通しの良い音像の中で木霊する魅惑のサウンドとなっています。特に中盤の映像喚起力に充ちたソロはファン必聴でしょう。「The Great Gig In The Sky」は力のこもった女性コーラスが高音域の心地良い伸びと共に立ち上がるのですが、その後ろで音楽を動かしてゆく中低音の動きにも質の高いパンチを感じて戴ける一曲です。導入部で響くピアノも煌きのある瑞々しいサウンドで録れており、1stジェネらしい音域の豊かさが耳元一杯に広がります。「Money」は73年春らしくサックスが無いファンキーなサウンドで進行しますが、一方でギターソロはかなり攻撃的なアプローチを展開しており、密度の濃いユニークな協奏的対話が極上サウンドで飛び出します。同様に「Us And Them」もサックスは入っておらず、中盤はオルガンの響きがリードを取る展開で進行し、要所で女性コーラスが絡んでくることで演奏に奥行きと華が増している様子もしっかり感じ取って戴けるでしょう。「Brain Damage」は2分16秒で音の継ぎ足しによる一瞬の巻き戻しがあり、同50秒で数秒間の音飛びがありますが、これはマスターから本作使用の1stジェネに落とされた際に生じたコピーミスの痕跡でしょう。別ソースから部分補填・デジタル修復する事も考えましたが、いかんせん音質差が激しいのでここは変にいじらず、1stジェネの良質な音像と生々しさを生かす為に敢えてオリジナルのまま収録しています。アンコールの「One Of These Days」では、不協音もフリーキーな音もたんまり鳴らし合う透明感満点のサウンドがこの日も凄まじい" 惨劇 "を報告してくれますし、詞に依存する事の無い、音の行間の魅力を広々と感じさせるフロイドの演奏力が鋭く出た名演となっています。熱心なフロイドのファンにとって『狂気』にまつわる演奏では、前年の72年冬の欧州ツアーでやっていた試作版としての全曲演奏の人気が高いですが、しかしアルバム発売月となったこの73年3月の『狂気』は、辿り着いた完成形を今まさに鋭気漲る現在進行形の表現で愉しめる点こそが最大の魅力です。しかしその一方でショウ前半にセットインした前作『雲の影』からの数曲が異彩を放っている印象も強く、前年も演奏し続けた曲と新しくレパートリーに組み込んだ曲とのコントラストが生演奏で浮き彫りになっている点にもこの時期らしい魅力が滲み出ています。意外とリリースの少ない73年版狂気を是非本作でお試し下さい。歴史的アルバムが誕生する直前のショウが1stジェネの特上サウンドで蘇る悦びは、知り尽くしていた曲が瑞々しく聴ける悦びそのものですし、何よりもショウ終盤で「Eclipse」の鐘の音を聴き終えた時、あのアルバムがこの時まさに極大期を迎えようとしていた事が実感として胸に響き渡るに違いありません。本作はそんなアルバムリリース当時の、またあの時代の熱っぽいフロイド・サウンドが、嵐の如く心に吹きすさぶ最新の73年タイトルなのです! Live at International Amphitheatre, Chicago, Illinois, USA 7th March 1973 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND Disc 1(58:56) 1. Echoes 2. Obscured By Clouds 3. When You're In 4. Childhood's End 5. Careful With That Axe, Eugene Disc 2(57:24) The Dark Side Of The Moon 1. Speak To Me 2. Breathe 3. On The Run 4. Time 5. Breathe(Reprise) 6. The Great Gig In The Sky 7. Money 8. Us And Them 9. Any Colour You Like 10. Brain Damage 11. Eclipse 12. One Of These Days

Pink Floyd ピンク・フロイド/Illinois,USA 1973

価格:

1,940円 (税込)

購入数:

在庫

在庫あり

返品期限・条件 返品についての詳細はこちら
この商品について問い合わせる

ページトップへ