ついに4年振り23度目の来日公演となる2023年日本武道館での連続公演より、記念すべき初日4月15日のライブを、HDクオリティーの良好オーディエンス映像にて、1時間45分にわたりコンプリート収録しブルーレイ化。まずデジタル・カメラによる映像は、会場2F席からステージ全体を終始安定したHDクオリティーにて1時間45分にわたりリアルに再現しており最前列ゆえに障害物もなく、しかも音声パートは別録音のデジタル・リマスター音源に差し替えシンクロされているので、断片的にyoutube等で公開されている映像とは別次元のクオリティーにて。そしてすでに話題となっているそのライブのセットリストは、まず期待するファンを前になんといきなり未発表のインスト・ナンバー「Blue Rainbow」でスタート。これは世界初初演ということで世界中のファンからも驚きの声が上がったナンバーで、曲名からして亡きベックへの追悼曲と思われ、その哀愁漂う切ないフレーズをベックへの追悼の意を込めて指弾きでプレイしている様はオープニングから感涙もの。そしてその後はほぼ近年の定番ナンバーでショーは進む中、今度はアコースティック・セットにてまずロバート・ジョンソンの「Kind Hearted Woman」を初のアコースティックで披露。さらにこちらもレアなJ.J.ケイルの「Call Me The Breeze」に続き、今度はアイルランドのトラッド「Sam Hall」で、この曲は来日前2月にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われたイベント・ライブ「トランスアトランティック・コンサート」にクラプトンが飛入りした際に、ベックへの追悼として披露したナンバーで、これがここ日本で聴けたことも驚き。さらに続く「Tears In Heaven」の曲中、ポール・キャラックによって、故ゲイリー・ブルッカーへの追悼として「青い影」のワンフレーズを挿入したり、またアコースティック・セット最後の「Kerry」は癌で亡くなったクラプトンのスタッフへの追悼だったりと、ライブの中盤まではクラプトンの友人や仲間たちへのレクイエム的な作品が多数披露されたことはあまりに感慨深いところ。そして後半は近年の定番ナンバーで観客を沸かせつつ、本編最後にはまたまたサプライズでエレクトリックバージョンの「Layla」を披露してくれ、これは熱望するファンが多いことを考慮しての、武道館ならではのファン・サービスとも思われるところで、その感動を残しつつアンコールおなじみの「High Time We Went」で奇跡のような初日公演はエンド。とにかく近年のクラプトンのコンサートの中でも、これ以上の驚きと感動的なライブは無いと思われ、その場に居合わせた幸運な人も行きたくても行けなかった人も、全ファン必携の限定来日メモリアル・アイテム。Live at Nippon Budokan, Tokyo, Japan 15th April 2023 : Audience Shot / Digital Remaster Audio / Time 105mins -Electric Set- 01. Opening 02. Blue Rainbow 03. Pretending 04. Key To The Highway 05. I'm Your Hoochie Coochie Man 06. I Shot The Sheriff -Acoustic Set- 07. Kindhearted Woman Blues 08. Nobody Knows You When You're Down And Out 09. Call Me The Breeze 10. Sam Hall 11. Tears In Heaven 12. Kerry -Electric Set- 13. Badge 14. Wonderful Tonight 15. Crossroads Blues 16. Little Queen Of Spades 17. Layla –encore- 18. High Time We Went 19. Closing Eric Clapton - guitar, vocals / Doyle Bramhall ? - guitar, vocals / Chris Stainton - piano, keyboards / Paul Carrack - organ, keyboards, vocals / Nathan East – bass / Sonny Emory – drums / Sharon White - backing vocals / Katy Kissoon - backing vocals