マニアがこよなく愛する“WORLD PIECE TOUR 1983”。その模様を各国のベストマスターで綴ったビッグなライヴ・セットが登場です! IRON MAIDENは、ほとんどのツアーで長編プロショットやサウンドボードが残されているバンドですが、その例外とも言えるのが、このツアー。そのため、ライヴ全編を体験するにはオーディエンス録音に頼らざるを得ません。その中で、“2大頂点”とされているのがイプスイッチ公演とハマースミス公演。前者は「EAGLE’S NEST」、後者は「EAGLE’S HAMMERSMITH」としてCD化されました。しかし、それらは両方とも本国イギリス・ツアー。もちろん、この2本こそがまずは聴きたい、聴くべきライヴアルバムには違いないのですが、それだけでは“ただ今、世界を制覇中”の勢いに溢れたIRON MAIDENの真実に近づけません。そこで、登場したのが本作。世界中から報告されている録音から各国のベスト・マスターを厳選し、長く世界を回った“WORLD PIECE TOUR 1983”の全貌に迫る1本に仕上げました。まずは1983年のツアー日程をカンタンに俯瞰してみましょう。
・1983年5月2日ー5月28日:英国ツアー(22公演)・1983年6月1日ー6月12日:北欧ツアー(7公演)・1983年6月21日ー10月24日:北米ツアー(81公演)・1983年11月7日ー12月18日:欧州ツアー(28公演)
この他にドイツでのウォームアップ・ギグが1回あったりもしますが、おおよそ、この4パート138公演が“WORLD PIECE TOUR 1983”の概要です。先ほどお話しした通り、「英国ツアー」はCD「EAGLE’S NEST」「EAGLE’S HAMMERSMITH」の2本が超・決定盤。それに対し、本作は「北欧ツアー」「北米ツアー」「欧州ツアー」のそれぞれからマニアが“ベスト!”と太鼓判を押すマスターを1公演ずつ、計3公演を収録した6枚組なのです。それでは早速、各公演をご紹介しましょう……。
【北欧ツアー:6月5日ストックホルム公演】
本国イギリスツアーの直後に行われた北欧ツアー。そのベスト録音であるストックホルム公演から、本作はスタートします。しかし、これがいきなりマニアックな音源。いえ、サウンドは極上のオーディエンス録音で、クオリティ面ではビギナーでも問題なしのクリアさ。ネットで出回っているマスターは針パチが散見しますが、本作ではそんな欠点もなく、美しい録音本来のサウンドがたっぷりと楽しめます。では、何がマニアックなのか。それはライヴの内容。実はブルース・ディッキンソンが絶不調で、風邪でもひいたのか、ハイトーンが丸っきり出ないのです。こう書くと「ひーひー」と出ない高音で苦しむライヴをイメージされるかと思いますが、それともまた違う。この2日前となるヨーテボリ公演はそういう感じなのですが、この日はハイノートを最初からあきらめ、中低音メロディを即興でフェイクしていく。そして不思議なのは、その中低音は良く出ており、煽りも非常に元気。その結果、お馴染みの名曲の別メロディ・バージョンのようなライヴです。そんなブルースの絶不調をよそに、ストックホルムの観客は大盛り上がり。ブルースも、そんなオーディエンスにいたく感謝しており、随所で「お前たちはベストだ!」を繰り返し、観客は一層熱くなる。まったく高音の出ない「Run To The Hills」でも大歓声が歌う、歌う! 歌う!!さらに、この日はニコ・マクブレインの誕生でもあり、会場中を巻き込んでの「Happy Birthday」も聴ける。間違っても「絶好調のベストライヴ」とは言えませんが、不調だからこその面白さがクリアサウンドで二重三重に味わえる。「ライヴはバンドと観客が作り上げるもの」、そんなことまで実感できる名音源なのです。
【北米ツアー:9月30日シカゴ公演】
続くは大洋を越えたアメリカのライヴ。これこそ、本作最大の目玉音源! もちろん、ブルースもとっくに回復したライヴが楽しめるわけですが、それ以上にサウンドが素晴らしい! このシカゴ公演は、イプスイッチ公演&ハマースミス公演と同じように「サウンドボード音源」として取引もされており、確実に「1983年のビッグ3録音」。完全音質でアメリカを制覇せんとするライヴがたっぷりと味わえるのです。そんなサウンドで繰り広げられるアメリカのライヴがまた素晴らしい。この辺りになると「Still Life」「Phantom Of The Opera」が削られた短いセットが残念ですが、その分ショウはシェイプアップされ、ブルースのヴォーカルも一層豪快。初期の薫りが強かった英国ツアーから「LIVE AFTER DEATH」の世界へと一歩進んだ印象なのです。長い歴史で支え続けてくれた英国/ヨーロッパとは違い、あくまでの“攻め”のライヴが熱い音源です。
【欧州ツアー:11月19日クレルモン=フェラン公演】
最後を飾るのは、ヨーロッパに帰還してのクレルモン=フェラン(フランス)でのライヴ。シカゴ公演とはまたひと味違いながらも、これまた素晴らしいサウンドのオーディエンス録音です。有名な2大録音「イプスイッチ公演とハマースミス公演」があまりにも輝いているために気づかれにくいのですが、この“WORLD PIECE TOUR 1983”は、前後のツアーと比べても強力な録音が多いオーディエンスの宝庫。その中でも“欧州のベスト”の誉れ高いだけあって、選ばれたマスターのクリア・サウンドは本当に素晴らしい。楽音の芯はサウンドボードのようにがっしりとしていながら、それでいて客席録音らしい生々しさも湛えている見事な録音です。その上、「Flight Of Icarus」をチャートのトップ10に送り込み、全米を制覇した凱旋ムードも素晴らしい。初期日程の英国ツアーのような丁寧さはありませんが、溢れる自信と充実感が生み出すダイナミックなパフォーマンスです。さらに、ブルースのフランス語MCも面白い。寡聞にしてフランス語の意味は分かりませんが、耳慣れない響きで豪快に叫ぶショウは新鮮です。 これまでのワールドツアーは、“世界へ会いに行く”といったムードが強かったのですが、この“WORLD PIECE TOUR 1983”では、ついに北米でもヒットを生み出し、本格的に世界制覇に乗り出す野心が燃えたぎっている。なぜ、この頃が全盛期なのか、なぜ“WORLD PIECE TOUR 1983”はマニアから愛され続けるのか。その答えを千の言葉よりも雄弁に物語るビッグなワールドトラベル・アルバム。さぁ、1983年のIRON MAIDENと共に、征服旅行に出発しましょう!
Isstadion, Stockholm, Sweden 5th June 1983 TRULY AMAZING SOUND
UIC Pavilion, Chicago, IL. USA 30th September 1983 PERFECT SOUND
Maison des Sports, Clermont-Ferrand, France 19th November 1983 TRULY AMAZING SOUND
Live at Isstadion, Stockholm, Sweden 5th June 1983
Disc 1(53:01)
1. Theme From "Where Eagles Dare" 2. Where Eagles Dare 3. Wrathchild 4. The Trooper 5. Revelations 6. Flight Of Icarus 7. Die With Your Boots On 8. 22 Acacia Avenue 9. The Number Of The Beast 10. Still Life
Disc 2(59:55)
1. MC 2. To Tame A Land 3. Guitar Solo / Drum Solo 4. Phantom Of The Opera 5. Hallowed Be Thy Name 6. Iron Maiden 7. Member Intro/Happy Birthday Nicko! 8. Run To The Hills 9. Sanctuary 10. Drifter 11. Prowler
Live at UIC Pavilion, Chicago, IL. USA 30th September 1983
Disc 3(51:07)
1. Theme From "Where Eagles Dare" 2. Where Eagles Dare 3. Sanctuary 4. Wrathchild 5. The Trooper 6. Revelations 7. Flight Of Icarus 8. Die With Your Boots On 9. 22 Acacia Avenue 10. The Number Of The Beast
Disc 4(50:16)
1. MC 2. To Tame A Land 3. Guitar Solo 4. Drums Solo 5. Hallowed Be Thy Name 6. Iron Maiden 7. Run To The Hills 8. Drifter
Live at Maison des Sports, Clermont-Ferrand, France 19th November 1983
Disc 5(51:43)
1. Theme From "Where Eagles Dare" 2. Where Eagles Dare 3. Sanctuary 4. Wrathchild 5. The Trooper 6. Revelations 7. Flight Of Icarus 8. Die With Your Boots On 9. 22 Acacia Avenue 10. The Number Of The Beast
Disc 6(48:53)
1. MC 2. To Tame A Land 3. Guitar Solo 4. Drum Solo 5. Hallowed Be Thy Name 6. Iron Maiden 7. Run To The Hills 8. Drifter
Bruce Dickinson - Vocals Dave Murray - Guitar Adrian Smith – Guitar Steve Harris - Bass Nicko McBrain – Drums





























