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一方ストーンズ1973年1月22日ホノルルのセカンド・ショーはほぼ20年前に発掘されたオーディエンス録音。本音源の登場によってそれまであったホノルル公演の碇石データが覆され、この日だけ二回公演を行っていた（前日が一回のみ）ことが明らかとなった意義ある発掘でした。しかもこの音源、他の二回のステージのオーディエンス録音と同様の聞きやすいクオリティでもあり、当時リリースされたVGP「BLUE HAWAII」が即座に決定版とされたものです。またこの日を含む三日間すべての新音源に今回リリースされる既発音源をカップリングさせたESVD「SWEET TROPICAL SUN」なるボックスも記憶に新しいかと。しかし現在に至るまで「BLUE HAWAII」がベストであることは変わりなく、確かにそれも非常に良好な音質ではあったものの、やはり90年代的トリートメントが施されていた。そんな既発盤のリリースからも20年が経過した今、ようやく新たなアッパー版が登場します。やはり既発盤は全体を通しての高域が目立つ仕上がりであり、もちろん原音はそこまでシャリッとした音ではなかった。既に20年前の時点でマスターが登場していた音源ではありますが、新たなCD化に際してこちらも音源の見直しを敢行。実はファースト・ショー以上に問題が散見されました。まずは「Happy」までの間で音がこもり気味でしたので、これをイコライズにて改善。それだけれでも既発盤と比べてはっきり際立つ聞きやすさが生まれています。元々ステレオ感が魅力の音源ですが、そこに抜けの良さが加わったことでいよいよ聞きやすく。しかしそれだけではありません。「Bitch」の途中から上がり始めて半音近くまで高まるピッチの狂いまでも完璧にアジャスト。この辺りは既発盤で気付かれていたマニアがいたかと思われますが、さらに細かなドロップアウトや「Gimme Shelter」の間奏に生じていた不安定さまでも徹底的にアジャスト。元が音質に優れた音源ゆえ、今回さらに聞きやすくなっていることに驚かされることでしょう。特に「Gimme Shelter」間奏と言えばテイラーの聞かせどころでもあり、そこで細かいながらも生じていた問題が一掃されたことで、よりじっくりと聞き込める状態へと進化しています。そしてホノルル公演のオーディエンス録音において一貫して見られた現象ですが、ミックの声が近い代わりに演奏のクリアネスがまあまあという状態。それもこの回に関しては前半と後半で生じていた音質の違いが先のイコライズによって解消されたことで演奏のディティールも見通しが良くなっています。こうしたアジャスト最後の一撃として右に寄っていた音像の定位までもしっかりと修正。ヘッドフォンで聞いてもストレスを感じることなく楽しめる仕上がりとなりました。演奏に関してはこれがホノルル最後のステージであるということ、さらに日本公演の中止によって2月のオーストラリアまでのオフが急遽確定したからか、ミックのテンションがそれまでより一段と高くなったかのように見受けられます（ちなみにオフを使ってLAでアルバム「GOATS HEAD SOUP」用の作業が行われました）。面白いのはファースト・ショーで勢い余ってハチャメチャな演奏が繰り広げられていた「It’s All Over Now」が一転して抑え気味に演奏された結果、後の「It's Only Rock'n Roll」を予見させるような雰囲気を漂わせているのが面白い。ホノルルだけで披露された期間限定アレンジの完成形がここにあるのだと言えるかもしれません。また見過ごされがちな事実として、同じようにホノルル三日間で披露されていた「Dead Flowers」がまたどの回でも素晴らしい出来を示しており、それがこの回で最高の仕上がりをみせたことも聞き逃せません。特に間奏で聞かせたテイラーのプレイが非常に素晴らしく、この回に関しては「Gimme Shelter」の間奏よりも印象的なほど。もちろん同曲のようなアグレッシブなフレーズではないのですが、それでも伸びやかなフレーズで構成されたプレイはお見事。1971年のマーキーやリーズの頃からテイラーは同曲の間奏で短いながらも閃きのあるフレーズを聞かせていましたが、その頂点がこの演奏だと断言したくなるほどなのです。そしてこの回でも演奏されている「Sweet Virginia」ですが、キースがアコースティックギターにピックアップを付けて奏でる「エレアコ感」が他の回の音源よりもリアルな感触で捉えられているのがまた面白いところ。しかもその演奏のゆったりとしつつも活気のある演奏もいい。近年（といっても20年前ですが）発掘されたこともあって見過ごされがちだったホノルル1月22日のセカンド・ショー。そのアッパー版がようやく登場します。よりクリアーでナチュラル、なおかつ整えられた仕上がりでホノルル最終公演をお楽しみください！ （ピッチ処理に関して）冒頭は合ってますが、Bitchの序盤から終盤にかけて徐々に速くなり、それ以降は一定に半音の20％程度速かったので修正。誤差の範囲+程度ですが修正しました。 Live at Honolulu International Center, Honolulu, Hawaii 22nd January 1973 (2nd Show)(69:49) 1. Intro 2. Brown Sugar 3. Bitch 4. Rocks Off 5. Gimme Shelter 6. It's All Over Now 7. Happy 8. Tumbling Dice 9. Sweet Virginia 10. Dead Flowers 11. You Can't Always Get What You Want 12. All Down The Line 13. Midnight Rambler 14. Rip This Joint 15. Jumping Jack Flash 16. Street Fighting Man

拡大表示	Rolling Stones ローリング・ストーンズ/Hawaii,USA 1.22.1973 2nd Show Upgrade 販売期間: 価格: 1,386円 (税込) 購入数: 個 在庫 在庫あり 返品についての詳細はこちら この商品について問い合わせる