まさかの「Band On The Run」省略というハプニングが世界中のポール・マニアを驚かせた6月1日の「LEXINGTON 2019」に続き、今回もネット上に現れた極上オーディエンス録音最新ツアーの様子をお届けいたします。まずはレキシントンから一週間後、ウィスコンシン州のグリーン・ベイで行われた公演から。前回のレキシントン、そして今回の二タイトルのどれもが極上音質のオーディエンス録音というだけでも大いにマニアを喜ばせること間違いなしなのですが、中でもこのグリーン・ベイの音質は激ヤバ。ド迫力の音圧による録音状態がとにかく凄い。これぞ「まるでサウンドボード」と形容したくなる最高音質の典型。昨年のフレッシュン・アップ・ツアーのアメリカ行程からはオースティン・シティ・リミッツという最高峰オーディエンス録音が生み出されましたが、今回のアメリカにおいて文句の付けようがない、ウルトラ・クオリティのオーディエンス録音のトップにランク付けされるであろう素晴らしい音質をじっくりと味わってください。演奏全体のバランスの良さやクリアネスも申し分ない録音状態であるばかりが、何と言ってもポールのベースラインをこれほどまでに聞き取れるのが凄い。77歳にして(この時点では76歳)現在もツアーを続けているポールの活動意欲ばかりがクローズアップされがちですが、それ以上にベース・プレイヤーとしての現役感もかなりのもの。例えば「Being For The Benefit Of Mr. Kite」の終盤、あるいは「Ob-La-Di Ob-La-Da」の後半で観客に合唱させている間に弾いたフレーズなどを聞けば今も卓越したプレイヤーであることを思い知らされるばかり。それほどまでにポールのベースラインがくっきりと刻み込まれた別格の音源なのです。実際あまりに音質が良いので、ポールのコンサートにおけるアメリカ人の対応までリアルに捉えてしまうという意外なドキュメント面も兼ね備えています。それは彼が妻のナンシーに毎晩捧げながら歌う「My Valentine」始まると、観客が一斉にお喋りを始めてしまい、一方でトイレへと向かう観客の姿が想像できてしまう臨場感まで捉えてしまった。2013年以降ポールが頻繁に来日するようになると、彼は日本のオーディエンスの新曲にも熱心な対応を高く評価することになるのですが、なるほどこうした反応を前にすると日本の方がずっと良く映ったのでしょうね(笑)。ところがビートル・クラシックが連発されるアコースティック・パートになると一気に観客が大いに盛り上がっており、やはりアメリカのオーディエンスがポールのライブに何を求めているのかが伝わってくるドキュメントであるとも言えるのでは。あらゆる意味で最新ライブのすべてを捉え切った極上音源であることは間違いなく、それでいて全編に渡って冴えるポールのベース・プレイが克明に捉えられているという点でも文字通りの別格クオリティ。これはもうビギナーからマニアまで安心して聞き込めること間違いなし。
Live at Lambeau Field, Green Bay, Wisconsin, USA 8th June 2019 TRULY PERFECT SOUND
Disc 1(74:43)
1. Intro 2. A Hard Day's Night 3. Junior's Farm 4. All My Loving 5. Letting Go 6. Who Cares 7. Got To Get You Into My Life 8. Come On To Me 9. Let Me Roll It 10. I've Got a Feeling 11. Let 'Em In 12. My Valentine 13. Nineteen Hundred and Eighty-Five
14. Maybe I'm Amazed 15. I've Just Seen a Face 16. In Spite Of All The Danger 17. From Me To You
Disc 2(74:28)
1. Dance Tonight 2. MC 3. Love Me Do 4. Blackbird 5. Here Today 6. Queenie Eye 7. Lady Madonna 8. Eleanor Rigby 9. Fuh You 10. Being For The Benefit Of Mr. Kite 11. Something 12. Ob-La-Di, Ob-La-Da 13. Band on the Run 14. Back in the U.S.S.R. 15. Let It Be
16. Live and Let Die 17. Hey Jude
Disc 3(22:37)
1. Audience 2. Birthday 3. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise) 4. Helter Skelter 5. Golden Slumbers/Carry That Weight/The End





























