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Pink Floyd ピンク・フロイド/Wish you were Here US SBM CD Master Sound

テクノロジーの進化によって生まれ変わったPINK FLOYDの大名盤『WISH YOU WERE HERE』。高音質技術“SBM CD”によるハイクオリティ盤『CK 53753』を復刻させたタイトルが登場です。 【16ビット化のデジタル劣化を抑えるSBM技術】 DSD、xrcd、DIGITAL K2、HDCD……90年代から2000年代初頭にかけ、さまざま新技術が開発された高音質盤CD。その中でもSBM(Super Bit Mapping) CDは1991年に登場し、その先鞭を切った新技術でした。当時はアナログ名盤のCD化が一大最盛期を迎え、リスナーの耳も肥え始めた頃。80年代後期の盲目的な“CD=ハイクオリティ”の絶対信仰が薄らぎ、「冷凍庫に入れると高音質になる」「カッターで直線の傷を入れるとクリアになる」といった迷信段階も超えて「CD化自体の良し悪し」が語られるようになっていました。そこでソニーが導入したのがSBM技術。ベーシックなCD規格でありながら、従来のCD化とは次元の異なるナチュラル・サウンドを実現。その成功が各社の新技術CD競争の端緒にもなったのです。誤解のないように付け加えますと「SBM CD」はいわゆるイコライジング加工によるリマスターではありません。そもそも「SBM」とは、CD化に際してロスを減らす技術。アナログから20ビット以上の高レートでデジタル化したとしても、CD規格はあくまで16ビット。音声データを落とさないと収録できません。通常のCD化は最初から16ビットでデジタル化するか、高データを16ビットに落とし込むわけですが、ここで登場するのが「SBM」。16ビットに落とす際に無作為にデータを切り捨てるのではなく、人間の聴覚特性に合わせ、波形カーブを調整する技術なのです。つまり、アナログの滑らかな波形が「山」だとすれば、デジタルは「階段」。20ビット以上は階段の1段1段が細かいので高音質なのですが、通常CDは一律に段を大きくして雑なサウンドにしている。それに対して「SBM」は人間の耳に沿って省く波形を選び、より細かい階段に聞こえるようにしているのです。やや分かったような分からないような話ですが、これをアニメーションに喩えてみましょう。アナログの滑らかな波形はいわゆる自然の光景で、デジタルはパラパラ漫画だとしましょう。20ビットは絵の枚数が多いわけですが、16ビットは絵を省き、カクカクした動きになるわけです。通常のCDは一律に枚数を減らしていますが、「SBM」は動きの速さや人間の目に残像が残りやすい色を選んで省き、絵が減っているように感じない……という感じです(あくまでイメージの比喩です)。しかも、この「SBM」は古臭い過去の遺物でもありません。CDでの実用化は1991年と早かったものの、その後に一般化。さらに映像用の技術にも転用され、ブルーレイにも搭載されるようになっているのです。ここで逆に湧くのが「じゃあ、現代のCDと同じ?」という疑問なのですが、ここでポイントになるのがアナログの経年劣化。たとえマスター・テープを精密に保存していたとしても、時間が経つほど磁気が消失する事は免れず、早い時期ほど録音された際の音声が残されている。つまり、早い時期に開発された「SBM」でデジタル化されたCDは、現在もなお光り輝くサウンドを保持しているわけです。 【ピークから超弱音まで自然でダイナミックな『WISH YOU WERE HERE』】 本作は、そんな初期SBM CDの『WISH YOU WERE HERE』。実は、同じ1994年に2種のSBM CD『CK 53753』と『CK 64405』が出ましたが、本作のソースになっているのは前者です。そのサウンドは、まさにマスター・クオリティ。初期CDと比べても鳴りが圧倒的に細かく艶やかで、後年のリマスター盤よりもナチュラル。例えば、「Welcome To The Machine」イントロの脈動するシンセサイザー。ヴァイヴが繊細に刻まれているだけでなく、それが実にダイナミック。過剰な音圧稼ぎをしているわけではないのに山が大きく、非常に立体的。そこに入ってくるヴォーカルやアコギのカッティングも混じり合うことなく、綺麗にセパレートされて宙を舞っている。さらに重低音。音の立ち上がりもタイトならピークに歪みも起こらず、それでいて消音の刹那まで細やかさが失われない。音圧競争(ラウドネス・ウォー)時代のリマスターは、長音が虚空の闇に消える際にハイライト効果でサッと消えてしまう事も多いのですが、本作では聞こえる限界の超弱音までヴァイヴの振動が感じられるのです。そのサウンド特性はSBM CD共通のものですが、『WISH YOU WERE HERE』だと特に効果を発揮する。何しろ、PINK FLOYDは音声効果の最先端。さまざまなSEを駆使した三次元空間を描き出し、その1つひとつの音に込められた現実感が大切になる。しかも、このアルバムが製作された1975年にはシンセも劇的に進歩し、効果音、メロディ、ハーモニー、リズムと使用法も多岐に渡り、ギターやパーカッションの生音との絡みも洗練してきた。その複雑な音世界を立体的に、そして高音から重低音までの幅広い音域を満遍なく再現して人間の耳に効率よく美しさを届ける……。そんなSBM効果が最大限に発揮されているのです。このCDがリリースされてから、すでに25年。その間に音そのものを加工するデジリマが世間を席巻し、言語道断のラウドネス・ウォーまで勃発してしまいました。現代ではそうした加工時代も通過し、“本来の音”を求めるようになりましたが、そんな今だからこそ初期SBM CDの真価が輝いてもいるのです。ナチュラル志向に回帰した現在だからこそ再評価されるべき初期SBM。その自然なサウンドで紡がれる大名盤『WISH YOU WERE HERE』。 Taken from the original US SBM/Super Bit Mapping Master Sound Series released in 1994 Mastered at The Mastering Lab, Los Angeles. (The CD was made in Japan) 1. Shine On You Crazy Diamond (Part I - V) 2. Welcome To The Machine 3. Have A Cigar 4. Wish You Were Here 5. Shine On You Crazy Diamond (Part VI - IX)

Pink Floyd ピンク・フロイド/Wish you were Here US SBM CD Master Sound

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